スタジオエイト設計室の木内です。

先週末に、友人が設計した2件のオープンハウス（フルリノベーション住宅と新築住宅の見学会）があり、見学に行きました。

たまたまですが、どちらも二世帯住宅で、二世帯住宅を改めて考える機会となりました。

1件目は都心から少し離れた郊外に建つ、築40年の一般的な木造２階建て住宅を、耐震も強化しながら、二世帯で住むことができるようにフルリノベーションした住宅です。敷地は広く、道路よりも2ｍほど上がったところにあることを活かし、二世帯の共用部はできるだけ外部にもオープンになっていて、そのひとつに、廊下の延長上にセカンドリビングという場所を積極的に設けていて、その場所が住宅の居場所のはばを広げていることに関心しました。

２件目は都心の広い敷地に建つ、共同住宅型の二世帯住宅です。敷地の大きさは本当に一般的ではない大きさでしたが、共同住宅型にしようという選択が面白く、それぞれの生活がお互い干渉しあわないように、配慮して設計されていて、二世帯というと世帯間のコミュニケーションの場所を設定しようと考えがちですが、それぞれの世帯が独立して近くに暮らすということも、一方では現代の感覚に合っているようにも思えました。

今回の２件の住宅は、条件が両極端かもしれませんが、次回二世帯住宅の設計の機会には、世帯間の家族の関係をどのように住宅に落としこんでいくか、どのような生活をイメージするか、設計で提案できることは何かを考えてみたいと思います。二世帯住宅も面白いなあ、設計したいなあと思いました。

見学へ行った住宅の写真はブログ使用許可をとっていないので、写真は以前に私が設計をした二世帯住宅です。写真左奥の部屋の黒い扉と、洗面所（右側の開いている扉）で二世帯が繋がっている住宅です。玄関は、それぞれの世帯にあるので、基本的にはエリアで世帯が分かれていますが、繋がっていることで、当初の想定していた使い方とは違った使われ方もしているようです。