5月下旬に5年ぶりの北欧旅行をしてきました。その時の話を数回に渡ってお届けします。
今回訪ねたのは、ヘルシンキ・コペンハーゲン・ストックホルムの3都市。
まずはヘルシンキに到着して最初に、今回の最大の目的の一つである、新しい中央図書館「Oodi」へ。
5年前は施行中でした。それでもその迫力ある姿は脳裏に張り付いて忘れられません。
完成形がこちら。とてもダイナミックにうねる図書館複合建築です。
3階建てで、1階がエントランスとホールと食堂と映画館、2階がコワーキングスペースとワークショップ、3階が図書館となっています。(ちなみに地階には完全ジェンダーフリーのトイレがあります)
そして全てのフロアが、あらゆる人々に対して、広く開かれています。
うねる建築自体が大きな庇となって中央駅すぐ脇の都市広場を覆っています。写真右手に見えるクジラのような建築は、KIASMAと呼ばれる現代美術館です。
この螺旋階段で3階の図書館まで上がることができます。(ガラス越しの背後に国会議事堂が見えています)
上がった先にはこんなステキな図書館スペースが広がっています。床自体も3次元にうねっています。
一番高い場所では地元の女子高生がお弁当を一人で食べていました。
ソファで朝から横になって寝ているオッサンも。
誰もが自由に出入りして自由な時間を自由な居方で楽しめるのがすごいな、て思います。
これが日本社会だとすぐに「飲食禁止」と管理しちゃうところですが、フィンランドの社会は「自己責任をとても尊重する文化」です。成熟度がとても高いですね。
(明確に日本社会はこの点において国際社会の中で非常にレベルが低いです。国内にいると気付けません。)
見事なライブラリーランドスケープ。ユーザーが思い思いの時間を過ごしています。
実は私も終わり切らなかった仕事に取り掛かりました(笑)Wi-Fi入るし。電源あるし。日本から到着したばかりなのに。
そのまま奥上バルコニーに出ることも可能です。当たり前に斜めの床が使いこなされているのが斬新!
このバルコニー最高です!
このバルコニーからは、フィンランディアホール(左端に見切れています。改修中でした。)や・・・
真正面には国会議事堂が見えるという贅沢な眺望。(左端に前出のKIASMAが見切れています。)
つまり、ヘルシンキ中央駅のすぐ脇に、中央図書館・現代美術館・国会議事堂・現代音楽ホール・フィンランディアホールという5つもの文化施設に囲まれた極めて優れた都市広場が広がっているのです。
これは世界でも稀な事例ですが、本当に素晴らしい都市計画です。羨ましすぎるぜ!!
さすがフィンランド。いきなりのハイライト。唸りました・・・。
以上、アトリエハレトケ長崎がお送りしました。
次回はコペンハーゲンへ飛びます。(そして最後にまたヘルシンキに戻ってきます)
お楽しみに!
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