静岡建築旅行〜木造建築を巡って〜
先日、静岡建築旅行と銘打って静岡の木造建築を巡ってきました。
1日目は、国の重要文化財にも指定されている江川家住宅(江川邸)
主屋は高さ12メートルの大屋根を支える豪壮な木造架構が有名で、土間からその構造架構が伺えます。
細い木材にて見事な緊張感のある架構形式から生まれる空間は、現代にも勝る卓越した工法です。
現在の建築家も参考にしている木造建築の一つと言えます。
韮山反射炉(国指定史跡)は、上記当主である江川英龍の建言により、鉄砲鋳造の為に建てられたもの。耐火煉瓦で作られた炉は、1700度の高温に耐えられる高い技術の結晶と言えるとのことです。
(観光パンフからの抜粋・・・)
1日目最後は、富士山世界遺産センター(設計;坂茂)
2013年6月にユネスコの世界文化遺産に登録された「富士山=信仰の対象と芸術の源泉」を後世に守り伝えていくための拠点で、信仰の山としての富士山を登頂パノラマビューイングと共に疑似体験することのできる施設です。
2日目は、日本基督教団 駿府協会(設計;西澤大良)
至って単純な平面形の教会の中には、天窓から光が降り注ぐ、とても豊かな空間がひろがっていました。
日曜礼拝に同席させていただき、牧師さんからのお話も頂きながらの見学。
みなさん、この教会を我が子の様にこの上なく愛されていて、設計者以上にこの施設の特徴をお話くださった。建築から10年以上経ち、建築が設計者から使い手に受け継がれ、この様に我のものとして使い繋がれていることは、建築の伝える力強さであり、精神性のなせる技と思いました。
2日目の最後は、日本平夢テラス(設計;隈研吾)
標高300mの丘陵地、駿河湾越しに仰ぎ見る富士山、眼下に見える清水湾、伊豆半島、南アルプスのパノラマビューは、まさに至福の絶景です。
県産材を利用した木造架構は、日本建築の大工の為せる技、叡智の結集と言えます。
今回の旅行は、時の経過を超越した歴史的建築から、現代軸に推移した幾つかの話題的建築、そして、時間軸を凌駕したプリミティブな建築を巡る旅行でした。
みなさんも、一度訪れてはいかがでしょうか・・・・
田井勝馬
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