最近立て続けに当事務所で設計したいくつかの住宅の上棟がありました。いずれも木造在来工法なので、土台だけの状態から基本は１日で棟上げまで完了してしまいます。この日は鳶（とび）さんや大工さんなどが計５～10人ほど集まり、朝から日が暮れるまでの間に一気に作業します。（だから冬場は特に急かしい！）下の写真はその１例、「土支田О邸」の上棟の様子。だいたい高いところに上っているのが鳶さんで、下で作業してるのが大工さんです。

大工さんはこの後現場定例などで、何度も顔を合わせることになるのですが、鳶さんに関してはこの日で最後。上棟前にも基礎工事や足場工事などをする鳶仕事もありますが、その辺りはあまり直接会って打合せしたりすることは少ないので、我々設計監理者とはほとんど言葉を交わす機会がありません。そして、上棟の様子を端から見ながらいつも思います、鳶さんってかっこいい…と。

たいがい鳶さんたちは真っ黒に日焼けした細マッチョで、こっちは見てるだけでも明日筋肉痛になりそうな作業を軽やかにこなしています。炎天下の元、或いは小雨が降る中でも作業は黙々と行われ、上棟が完了すれば施主に「おめでとうございます」と一言伝えて現場を去っていきます。（ありがたいことにその際ご祝儀を渡してくれる建て主さんも多いのですが、自分もカンパしたくなる気持ちです…したことはないけど…）

上の写真の現場での頭（鳶さんチームのリーダー）は真ん中でこちらを向いて座ってる黒Ｔの人。ほかの現場でも何度かお会いしてますが、いつも一番危険そうな仕事、大変そうな役割を率先してこなしてます。ほかのある現場では、電線が近くてクレーンによる荷揚げができない状況、トラックから材料を持ち上げる一番地味で、重労働な業務を顔を真っ赤にしながら続けれられていましたね…。

鳶さん、いつもいつもありがとうございます。