スタジオエイト設計室の木内です。私は、何年も前から、自宅に飾る絵を探していました。好きだと思う絵は時々あるのですが、自宅の白い壁の前に飾りたいと思える絵となると、なかなか出会うことができずにいました。みなさんも、そんな経験あるのではないでしょうか。

先日、たまたま立ち寄ったインテリアショップ（IDEE自由が丘）で、一目惚れをしてしまった絵があり、ちょうどその作家（INOUE　YOKO）さんの展覧会が行われていて、少しだけお話する機会がありました。つくる過程にも興味があったので聞いてみると、コンセプトやタイトルがあって、絵を描き始めるのでなく、イメージの中で空間をつくりだしていく感じと・・・、コラージュ作品なので、いろいろな手法で手を加えていくことで、より空間を感じるような絵を目指しているとのことでした。2次元の絵で、空間という言葉を使われていることが、とても印象的に残り、だから気になり、引き付けられたのかなと今は思っていますが、一目惚れの理由は、今後自分の中で、解いていきたいと思います。

また１０年ぶりに出版された作品集もいただいたのですが、作家さんの考えていることや、描いた絵、旅で訪れ美しいと思った場所の写真が、折り重なって編まれたような本で、何とも気持ちよく、またコラージュの作品は、どのように手を足していったのであろうと考えると、楽しくなる本で、何度も見返してみたくなる本です。

一目惚れした絵は、展覧会の会期後でないと手元にやってこないので、それを楽しみに今は待ちたいと思います。