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和室
2023.5.25
間もなく竣工する住宅内に「和室」を設計させていただく機会がありました。これまでも何度かつくったことはありましたが、いずれも「畳コーナー」という感じで、ここまで大きな日本間となるとはじめての経験です。（とはいえ大壁だったり、板畳はフローリングだったり、「純和風」というわけではありませんが…）
和室の設計には色々な作法があって、それらを勉強しながら進めた感じですが、本格的な密度の濃いものを目指すときっとボロが出ると思いましたので、確信犯的にかなりスッキリ路線の和室を目指して設計しています。御殿場の東山にある吉田五十八設計の「旧岸邸」を施主とご一緒に見学して、その辺りの感じを共有する手順も踏みました。（因みに、いっぱいいっぱいの私と違って、もちろん五十八先生は敢えてシンプルにさせているわけですが…）
完成してみると、やはり普段つくり慣れている洋間、モダンな空間と空気の質が違う感じがして、また低い視線を意識してデザインしているので、自然と身をかがめ、床座してしまうなど。少しだけ和室のアイデンティティがわかった気がします。
「和室」の設計ご依頼、お待ちしています。