かつてのブログ「施主との時間共有」でも取上げた山梨県北杜市の案件、上棟しました。そのブログの時は２階の窓から富士山が見える建物配置を、施主と共に更地の状態で確認・確定するというミッション。上棟した２階の窓の位置から確認したところ、おかげさまでばっちりイメージ通りの景色。（ちょっと邪魔だった隣地の高木も切られた？みたいでラッキー）このために長い釣り竿を購入した甲斐がありました。

施主の現在のお住まいは現場からかなり遠方なのですが、施工過程にも大変興味がおありのようで、ありがたいことに現場定例（通常は施工者と設計者が毎週日時を決めて行う打合せ）にもかなりの頻度でご参加いただいております。特に富士山への眺望を気にしていたご主人は、定例にお越しになる度真っ先に２階に上がり、富士山が見えるとご満悦の様子。

富士山が見えると不動産価値が上がるという話を聞いたことがありますが、まんざら嘘でもなさそうです。私自身は富士山が見える土地、神奈川県足柄上郡開成町で育ったせいか、そこまで執着は無いのですが…。そういえば、隣の足柄上郡松田町でもちょうど着工した店舗併用住宅があり、「敷地西側の竹林を間引けば、間から富士山が見える！」とやはりご主人が躍起になっておられました。富士山が見えるということは、信仰の対象、北斎の浮世絵の時代のみならず、現代人にとっても底知れぬパワーがあるようです。こちらの案件の眺望についてもいずれブログに写真付きで上げたいと思いますので、しばしお待ちください。