梅雨明けしましたね〜高橋隆博です／アトリエ秀です。16～7年前に購入した我が家のソファをリノベーションしました。別段高価でもなく、スッキリしたシンプルなシルエットの一般的なものです。（Times & Style）

購入からこれまで～

当時、子供達はわんぱく盛り、かく言う私も少年野球の指導から中学、高校野球と我子共々週末は野球生活、大勢の子供達や父兄の出入りが続いてました。また2009年から自宅の一部を地域に解放してハウスギャラリーをOPEN。種々の展示会やワークショップ、撮影やパーティにも使われる一方、ここ数年は１階の設計事務所も手狭になり、自宅部分も頻繁に会議や打合せ使用も増えました。

思えば我家の家具達は、使う人も使い方も変貌を遂げながら、酷使してきた訳です。

我家のソファに求めるもの～

暮しの場でありながら、街へ開いたパブリックな場でもあり、機能としては座り心地、耐朽性＋可動性）、存在としては様々な用途、人、シチュエーションに対して、主役になったり脇役になったり、時には存在を消したり～が求められます。また、ヘビーユースに耐えながら、カバーや掛け物（敷物）等で、デザインや雰囲気で遊び季節感を出したり気分転換を楽しんできました。

さて！どうする！？～

社内のインテリア部署（家具メーカー出身の妻中心）で買換え検討をするも、往年の定番品、デザイナーズ、ハイブランド……どれも我家にはしっくりこない。

それならばと家具をリノベーションすることにしました。

…….実はここ数年決め手がなく、出ては消えての話題だったのです。

ダメージ部分の精査～

よく調べると、座面と一部手掛け部分のファブリックは擦り切れ、座面のウレタンちぎれ掘り返され（犯人は大型犬２頭～苦笑）、一見くたびれ感満載！ながら、幸いそれ以外のフレーム、背凭れ部、肘掛部のボディや脚部は健在でした。

リノベーション開始～

張地の選定は、七篇げさせる我家ではカバーが滑らるレザー系は一回戦敗退です。そしてこれまで以上にファブリックの対摩耗性と対防汚性をUPさせることにしました。色柄は明るい鮮やかな単色（カバーすればどうにも出来る）で遊ぶ事にして、冬季に寒く感じない色合い程度のブルー系の中から室内のコンクリート打放しと木壁との相性で選定しました（今回はリバコ　HANA Ⅱ ）。その反物を家具工場で加工する前に京都へ送り、西陣織や和装で定評ある撥水防汚加工（パールトーン加工）を施しました。

座面は全交換。硬さの違うウレタンを積層させ、又、布スプリングも張替えて座り心地と耐朽性を共に向上。背と肘部のに関してはウレタンの一部補充に留めました。

生まれ変わったソファ～

今回のリノベーションで、気分も新たに私達は大変満足しております。

買い換えるより安く、機能、性能も向上、産業廃棄物も出さなくて済んでもいます。何故ならメーカーは修理して中古販売はせず処分～リサイクル屋でも怪しいからです。

因みに今回の費用は購入時の約７割程度でした。「リフォームなのに高い！」とあなたは思いましたか？（それなら新品を買う～と）何故なら、日本人は「新品、特注、限定」の３ワーズが大好きだからです。

持続可能な社会に向かって～

昨今の異常気象からもこれを否定する人はいないでしょう。でもそれは「我慢や道徳的な努力」に向かうのではなく、物事の本質をみたり、価値観を見直すこと「即ちこの３ワーズの呪縛を自ら解く」事で、もっと楽しく豊かな暮らしが得られることを今回改めて実感しました。