(前回の続きです)ヘルシンキの後、人生初のコペンハーゲンに飛びました。
コペンハーゲンは自転車の街。中央駅の前でもこの自転車の山です。
鉄道にも自転車専用車両が用意されていて、これにはビックリ。
街路によって、自転車が滑らかに動けるよう歩行者が歩ける範囲が図示されているあたり、文化の違いを痛感。
コペンハーゲンもまた北欧的なコンパクトシティで中央駅周辺の徒歩圏内(もしくは自転車圏内)には名所・名建築がひしめきあっています。
こちらは私が岡部憲明アーキテクチャーネットワークに勤務していた25年ほど前に王立劇場の国際コンペで競い合った設計事務所による複合ビル。流石のデザイン。国際的な構造設計事務所であるARUP社が入居しています。
その向かいにはディズニーランドのモデルとなったチボリ公園が。1843年の開園から180周年を迎えています。
東京駅に隣接してディズニーランドがあるようなもので、実はこれ、市民を骨抜きにして王室の政治から目を逸らすためにつくられたらしいですが、都心の超一等地に市民の憩いの場がある都市構造の豊かさに驚嘆。しかもアトラクションがどれも魅力的かつハイレベルで、ウォルトディズニーが通い詰めてディズニーランドの構想を練った、という伝説にも納得です。
こちらはアルネ・ヤコブセン設計の名作ホテル。
ここでは世界的に有名な螺旋階段を体感することができました。
モノとしての構造と構法の美しさで人類の歴史に残る王道のデザイン。
変化のスピードが速い現代においてこのようなデザインの実現は難しいこともあり、否が応でも時代の流れを感じてしまいますね。
そして今回のコペンハーゲン訪問のハイライト、世界で一番美しいと言われる美術館「ルイジアナ美術館」へ。
建築と自然と人の手の入ったランドスケープとが融合した幸福度の高い環境。
コロナ禍に抗うように世界中から多様な人々がここを訪ね、アートと食事と交流を楽しんでいる様子がとても印象的でした。
まるで絵画のような風景でしょう?これこそ人間的豊かさの体現だ!と感動しました。
世界的に有名なジャコメッティの部屋。彫刻を展示する空間の大きさ・プロポーション・構成の教科書のような空間に唸りました。
そしてDana Shutzの特別展で夢中でスケッチをする親子に、自由と自己責任が浸透している高次元の精神文化の豊かさを目の当たりにし、あぁ・・・なんでも管理されないと気が済まない日本のままでは、この文化レベルにはいつまで経っても届かないな、との危機感を強く持ちました。
こちらはコペンハーゲン中央駅。
今の駅舎は1911年に完成してすでに100年以上を経ていますが、まるで鉄骨造のようにも見える美しい集成材による木造アーチが見事で、当時の建設技術の高さを現代にまで伝えています。
100年以上前に生み出された建築や空間や施設が今も生き生きと日常的に使われているコペンハーゲンの街の様子を見て、現代をつくる建築家としての自分の役割の重さを痛感する滞在となりました。
以上、アトリエハレトケ長崎がコペンハーゲンよりお送りしました。
ここから鉄道で空港へ向かい、次はストックホルムへ飛びます。
また次回をお楽しみに!!
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