少し前になりますが、4月の半ばにエコ住宅最先端を見学に秋田へ1泊2日の視察ツアーに出かけました。
視察した建物は、もるくす建築社「佐戸の家(佐藤さん自邸)」、西方設計「西方設計アトリエ」、「Q1住宅モデル能能代(西方さん自邸)」です。
「佐渡の家(佐藤さん自邸)」「Q1住宅モデル能能代(西方さん自邸)」については、パッシブハウス基準の性能を持つ高性能の住まい。
○「佐戸の家(佐藤さん自邸)」
もるくす建築社の佐藤さんの自邸です。
断熱については、屋根:ウッドファイバー480㎜、壁:ウッドファイバー420㎜、基礎:EPSボード200㎜
Q値:0.82W/m2K、C値0.1cm2/m2のパッシブハウス基準の高スペック。
エネルギーについても、化石燃料を使わず、エネルギー自給自足を旨とするオフグリット住宅として計画されています。調理は、薪を熱源をするコンロを使用しており、冬に2回程訪れる電力機器の際、テレビを見ずに洗濯機に電力を廻すという暮しについての踏み込んだ話まで聞けたのが収穫でした。
○「西方設計アトリエ」
「西方設計アトリエ」は、一度は訪れたい建物でしたが、念願がかない嬉しく思いました。シーランチのような縁甲板張りの外観と屋根緑化、外付ブラインドの取り合い、
庭とのバランスがとても好ましいアトリエです。
○「Q1住宅モデル能能代(西方さん自邸)」
西方さんの新しい住まいについては、「日経ホームビルダー」等雑誌で事前に目にしていましたが、床下エアコン、開口部の納まり等ディディールを直接確認し、西方さんのお話を聞けた事は、大変有意義な経験でした。
仕様を確認してみると断熱については、屋根:高性能GW24kg 420㎜、壁:高性能GW24kg360㎜、基礎:EPSボード120㎜、Q値:0.98W/m2K となります。
断熱仕様のモックアップも展示してありましたので、画像を貼付けておきます。
○屋根断熱モックアップ
いずれの住まいも、屋根及び外壁の断熱材厚さは、通常より3〜4倍程の厚みとなっていますが、デザインとしては、厚さを感じさせない様うまくまとめられており、お二人に話を聞いてみたところ、ドイツ・スイス圏のエコ住宅を念頭に於いて設計を進められている事を強く感じました。
秋田のエコ住宅のルーツは、オースートリアの田園都市のパッシブデザインの住まいが源流だったのですね。
(今回視察した2つの住まいについては、建築知識ビルダーズNO.28号「エコハウス最前線」に詳細が掲載されていますので、興味がある方は、是非読んでみて下さい。)
HAN環境・建築設計事務所 松田
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