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勾配天井
2024.10.28
遠藤 誠

木造住宅を設計する際、最上階の部屋は勾配天井とすることが多いです。通常は屋根勾配と平行な天井、よって屋根裏空間が無い木造建築となります。理由はいくつかあって、例えば高度斜線が厳しくても建物を北側に寄せたい時、2階の北側端の天井はかなり低くなっても部屋として成立する。或いは逆に南下がりの勾配として南全面開口の高さを絞り、そのまま外部まで連続させて低い軒下空間をつくる、などが挙げられますが、今回は別のアイデアから非常に長い勾配天井とした事例についてご紹介します。

写真は最近竣工した「木天井の家」。南北に細長い敷地なのですが、下の断面図を見てお分かりのように建物の左端(南側)から右端(北側)まで約25mの勾配天井が続きます。実はこの敷地の南隣戸は3mほど地面が低く、2階建ての屋根越しに広がる眺望を享受したい!ただし普通の2階レベルだと微妙で、3階程度の高さにしたい感じ。ただそうすると色々と建築法規が絡むので、2階の南側に行くにしたがって徐々にステップアップしていくような床をつくりました。こうすれば、2階の至る場所で南側の空が望める、という思惑です。続いてその天井を考えた時、一直線の片流れ勾配とすることは自然な成り行きでした。更にこの非常に長く大きな天井が単調になってしまうのを避けるため、全てを木のリブ仕上げとする…。この住まいのアイデンティティとなるようなとてもダイナミックな勾配天井になったと思いますが、いかがでしょう?

 

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