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建築という器に庭を生ける
2021.3.11
建ぺい率／容積率で言うと、50／100程度の土地の住宅設計を依頼されることが多いです。その場合、限られた面積ではあるものの庭が確保できるわけですが（コートハウスなど含めて）、そこに配される緑の計画を最近特に重要と感じるようになりました。
以前は植栽単体の樹形の美しさ、特にバランスよい株立ちなどを、植栽畑に施主と一緒に見に行くなどして選ぶことが多くありました。しかしより親密にその屋外空間になじませようとすると、もう少し引いて見て、全体像でとらえることが重要な気がしてきました。信頼できる造園家などの協力も仰ぎ、最近では山採り（山に自生している自然木を掘り起こして他の土地に活着させること）を多く採用しています。
写真は間もなく竣工する住宅の中庭、緑の量としては少ないながらも重要なポイントです。何となく床の間と生け花の関係のよう？或いは建築全体が単なる器なのかもしれません。