Villa Savoye
Le Corbusier
1931年竣工
前回に引き続きル・コルビジェのサヴォワ邸
外観の美しさはもちろん、室内も見どころの連続でした
1階のエントランスはR形状のサッシからの緑の揺らぎと
スロープの上空から差し込む自然光でキラキラと輝いていました
2階も見どころ満載なのですが、
室内とテラスに連続する横連続窓からの景色は
緑の大海原を見渡す特等船室からの眺めのよう
建物の様々な工夫は
敷地環境を活かしきるための工夫であることを
実際に観て感動したことを今でも手に取るように覚えています
☆
次回のスケッチ旅もご期待ください
株式会社スタンダードデザイン(旧リツデザイン)吉田立
旭川発祥、国内外のデザイナーによる高品質でデザイン性に富んだ家具メーカー・カンディハウスさんとの共催で、住まいづくりをご検討中のみなさまや家具購入を考えているみなさま必見のトークショーのお知らせです!
室内空間を創造する建築家たちが、各自が手掛けた事例をもとに、どのような発想と視点でそれぞれの空間を作り上げたのか?そして、空間づくりに必要不可欠なアイテム『家具』について、その選び方や配置などを空間別にお話する計4日間のトークイベント。
第1日 3/16(土)13時~(40分) リビング編
第2日 3/17(日)13時~(40分) ダイニング編
※4/20(土)・21(日)はテーマ未定
◎トークイベント後は、建築家による個別相談も行います。お住まいづくりや家具選びについて、気軽にご相談できる時間を設けております。
・伊原 洋光 hm+architects 一級建築士事務所
・田井 勝馬 田井勝馬建築設計工房
・松田 毅紀 HAN環境・建築設計事務所
LIVING(リビング)。ときに家族が集う楽しい空間であったり、安らぎやくつろげる空間であったり、また、ときにラグジュアリーであったり・・・家族のこだわりがいっぱいに詰まった家の中心的空間。3名の建築家によるダイナミックな空間づくりと家具とのカンケイをお話します。
・遠藤 誠 遠藤誠建築設計事務所
・高橋 隆博 株式会社アトリエ秀(しゅう)
・永峰 昌治 永峰昌治建築設計事務所
・吉田 立 リツデザイン建築設計事務所
DINING(ダイニング)。各事例によって異なるキッチンやリビングとのつながりや照明計画の工夫がおもしろいと思います。そして、ダイニングテーブル&チェア選びがポイント。4名の建築家によるそれぞれのアプローチの違いを楽しんでください。
アトリエハレトケ長崎です。
(前回の続きです)人生初のコペンハーゲン訪問の後、これまた人生初のストックホルムに飛びました。
ストックホルムでは、まずはセント・マークス教会を訪問。
森の火葬場をアスプルンドと共に手掛けていたレヴェレンツが、道半ばにしてプロジェクトから外され、その傷心からのリベンジを図った75歳の時の仕事だそうです。
ロマン主義的なローカルモダニズムと言えそうな建築様式。
公園との関係性や自然光の取り込みかたなどが、トゥルクにあるブリュグマン設計の復活礼拝堂にも似ている気がしました。
セント・マークス教会の次は、世界遺産、森の礼拝堂(Skogskyrkogården)へ。
設計は当初、レヴェレンツとアスプルンドが協働し、最後はアスプルンドが単独で完成させることになったそうです。
道半ばで外されたレヴェレンツは失意に沈み、アスプルンドは名声を確固たるものに。
1940年にアスプルンドが死没するまでの25年をかけて設計と施工を繰り返して生み出された墓所。
そしてアスプルンド亡きあとは、再びレヴェレンツが自身の生涯をかけてランドスケープの設計を引き継いだと言う熱い話も。
本当に絵のような風景。
北欧の空ならではの光の色。
そしてストックホルム市立図書館へ。
みごとな自然とのコントラスト。
青空に対する補色としてのオレンジ色か。
隣接する公園との相性は良いけれど、街並みの中では唐突すぎる気も。
そして外装がチープで表層的なのは意外。このあたりは北欧モダニズムの模索の痕跡?
1928年竣工。
コルビュジエのサヴォア邸よりも前の作品。
円筒形の内部は象徴的な本のための空間。
知の積層を空間として体験出来るよう断面計画に工夫が凝らされています。
外からは中を窺い知ることは出来ないが、中からは街並みを直接的に見返すことが出来るという。
アイコニックな知の空間が街並みと連続して体感できることの文化的贅沢さ。
この非日常性が街並みと直接つながっていることはアスプルンドによる天才的な発明。
ストックホルム市民を心から羨ましく思います。
以上、アトリエハレトケ長崎が今回はストックホルムよりお送りしました。
ここから船旅でヘルシンキへ戻ります☺️
また次回をお楽しみに!!
(前回の続きです)ヘルシンキの後、人生初のコペンハーゲンに飛びました。
コペンハーゲンは自転車の街。中央駅の前でもこの自転車の山です。
鉄道にも自転車専用車両が用意されていて、これにはビックリ。
街路によって、自転車が滑らかに動けるよう歩行者が歩ける範囲が図示されているあたり、文化の違いを痛感。
コペンハーゲンもまた北欧的なコンパクトシティで中央駅周辺の徒歩圏内(もしくは自転車圏内)には名所・名建築がひしめきあっています。
こちらは私が岡部憲明アーキテクチャーネットワークに勤務していた25年ほど前に王立劇場の国際コンペで競い合った設計事務所による複合ビル。流石のデザイン。国際的な構造設計事務所であるARUP社が入居しています。
その向かいにはディズニーランドのモデルとなったチボリ公園が。1843年の開園から180周年を迎えています。
東京駅に隣接してディズニーランドがあるようなもので、実はこれ、市民を骨抜きにして王室の政治から目を逸らすためにつくられたらしいですが、都心の超一等地に市民の憩いの場がある都市構造の豊かさに驚嘆。しかもアトラクションがどれも魅力的かつハイレベルで、ウォルトディズニーが通い詰めてディズニーランドの構想を練った、という伝説にも納得です。
こちらはアルネ・ヤコブセン設計の名作ホテル。
ここでは世界的に有名な螺旋階段を体感することができました。
モノとしての構造と構法の美しさで人類の歴史に残る王道のデザイン。
変化のスピードが速い現代においてこのようなデザインの実現は難しいこともあり、否が応でも時代の流れを感じてしまいますね。
そして今回のコペンハーゲン訪問のハイライト、世界で一番美しいと言われる美術館「ルイジアナ美術館」へ。
建築と自然と人の手の入ったランドスケープとが融合した幸福度の高い環境。
コロナ禍に抗うように世界中から多様な人々がここを訪ね、アートと食事と交流を楽しんでいる様子がとても印象的でした。
まるで絵画のような風景でしょう?これこそ人間的豊かさの体現だ!と感動しました。
世界的に有名なジャコメッティの部屋。彫刻を展示する空間の大きさ・プロポーション・構成の教科書のような空間に唸りました。
そしてDana Shutzの特別展で夢中でスケッチをする親子に、自由と自己責任が浸透している高次元の精神文化の豊かさを目の当たりにし、あぁ・・・なんでも管理されないと気が済まない日本のままでは、この文化レベルにはいつまで経っても届かないな、との危機感を強く持ちました。
こちらはコペンハーゲン中央駅。
今の駅舎は1911年に完成してすでに100年以上を経ていますが、まるで鉄骨造のようにも見える美しい集成材による木造アーチが見事で、当時の建設技術の高さを現代にまで伝えています。
100年以上前に生み出された建築や空間や施設が今も生き生きと日常的に使われているコペンハーゲンの街の様子を見て、現代をつくる建築家としての自分の役割の重さを痛感する滞在となりました。
以上、アトリエハレトケ長崎がコペンハーゲンよりお送りしました。
ここから鉄道で空港へ向かい、次はストックホルムへ飛びます。
また次回をお楽しみに!!
5月下旬に5年ぶりの北欧旅行をしてきました。その時の話を数回に渡ってお届けします。
今回訪ねたのは、ヘルシンキ・コペンハーゲン・ストックホルムの3都市。
まずはヘルシンキに到着して最初に、今回の最大の目的の一つである、新しい中央図書館「Oodi」へ。
5年前は施行中でした。それでもその迫力ある姿は脳裏に張り付いて忘れられません。
完成形がこちら。とてもダイナミックにうねる図書館複合建築です。
3階建てで、1階がエントランスとホールと食堂と映画館、2階がコワーキングスペースとワークショップ、3階が図書館となっています。(ちなみに地階には完全ジェンダーフリーのトイレがあります)
そして全てのフロアが、あらゆる人々に対して、広く開かれています。
うねる建築自体が大きな庇となって中央駅すぐ脇の都市広場を覆っています。写真右手に見えるクジラのような建築は、KIASMAと呼ばれる現代美術館です。
この螺旋階段で3階の図書館まで上がることができます。(ガラス越しの背後に国会議事堂が見えています)
上がった先にはこんなステキな図書館スペースが広がっています。床自体も3次元にうねっています。
一番高い場所では地元の女子高生がお弁当を一人で食べていました。
ソファで朝から横になって寝ているオッサンも。
誰もが自由に出入りして自由な時間を自由な居方で楽しめるのがすごいな、て思います。
これが日本社会だとすぐに「飲食禁止」と管理しちゃうところですが、フィンランドの社会は「自己責任をとても尊重する文化」です。成熟度がとても高いですね。
(明確に日本社会はこの点において国際社会の中で非常にレベルが低いです。国内にいると気付けません。)
見事なライブラリーランドスケープ。ユーザーが思い思いの時間を過ごしています。
実は私も終わり切らなかった仕事に取り掛かりました(笑)Wi-Fi入るし。電源あるし。日本から到着したばかりなのに。
そのまま奥上バルコニーに出ることも可能です。当たり前に斜めの床が使いこなされているのが斬新!
このバルコニー最高です!
このバルコニーからは、フィンランディアホール(左端に見切れています。改修中でした。)や・・・
真正面には国会議事堂が見えるという贅沢な眺望。(左端に前出のKIASMAが見切れています。)
つまり、ヘルシンキ中央駅のすぐ脇に、中央図書館・現代美術館・国会議事堂・現代音楽ホール・フィンランディアホールという5つもの文化施設に囲まれた極めて優れた都市広場が広がっているのです。
これは世界でも稀な事例ですが、本当に素晴らしい都市計画です。羨ましすぎるぜ!!
さすがフィンランド。いきなりのハイライト。唸りました・・・。
以上、アトリエハレトケ長崎がお送りしました。
次回はコペンハーゲンへ飛びます。(そして最後にまたヘルシンキに戻ってきます)
お楽しみに!
こんにちは、リツデザインの吉田です。
家づくりの大きな楽しみの一つのインテリア。なかでもカラーコーディネートは特に楽しい項目ではないかと思います。とはいえ、ずっと付き合っていくことになるカラーですから悩みも大きいのではないでしょうか。
建築家住宅の場合、真っ白だったり、素材そのものの色、というのがパッと思い浮かぶ人も多いのでは。
確かにそれも凛々しくて美しいものですが、思い切ってカラーを取り入れてみるのはいかがでしょうか。
特に壁は様々な動作や物の背景として重要な役割を果たしてくれます。
例えば白い花瓶があったとします。その背景が白なのか、グレイなのかで花瓶の見え方は変わりますよね。暮らしの背景も同じ。そのモノの背景となる色をつけてあげることで、日常のちょっとした瞬間が活き活きとした表情に変わるものです。
私の中のイメージでは、白は無音の動画、カラーはBGMのある動画、という感じ。もちろんこれはどちらが良い悪いではありません。これからの暮らしにどちらを求めているか、だけの問題です。
でも、どこにどんな色を使ったらいいのか、と思われる方もいらっしゃると思います。
迷ったら、建築はあくまでも背景を。家具や小物で色テーマカラーを決めて手前から奥に引き込むように配置してみてください。建築で大胆な色を使いたい気持ちは解りますが、トーンのイメージを揃えてみてもらうと良いと思います。
家中白い壁ばかりだとこんな柄の強い壁紙だとかなり浮きそうですが、他の背景とトーンが揃っていれば大胆に取り入れることも可能です。
ぜひ楽しみながらこれからの「暮らしの背景」をつくってみてください。
営業日・営業時間
10:00~17:00
定休日 毎週水曜日
年末年始 休業(HPでご案内いたします)
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