こんにちは、リツデザイン一級建築士事務の吉田です。
前回24/5/13、前々回2024/3/12のブログでご紹介してきたリノベーション案件。
今回は竣工した写真をご覧いただきます。
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このお住まいのテーマは永く使えてかっこよすぎないこと。
「自分たちにとってカッコ良すぎるのはちょっと・・・」と照れながら仰っていましたが
ご自身が育った建物と永く仲良く付き合っていきたいという想いがあるのではないかと思いました。
外観
2階が撤去されシンプルに。基礎廻りも整理されて建物のメインテナンスがしやすく長寿命化を図りました。
庇も深く伸びていて実用性とともに陰影が奇麗です。
濡れ縁のある南面。
海からの風を気持ちよく取り込みます。
既存の躯体が現しになっている室内空間
LDKの北側エリアにもハイサイドライトから自然光を取り込みます。
リビングダイニングにはソファの代わりに畳コーナーを設けました。
縁側部分でひとつながりになる間取りなので、動線と交差する家具が無くなってスッキリ。
窓上には既存の丸太梁が残されています。
屋根断熱と絡む部分なので間接照明を使用して照度を確保しています。
南側の3室(客間~リビング~寝室)は縁側部分の引き戸を開けるとひとつながりに。
昼間の時間帯の明るさ、拡がりをもたらしてくれます。
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以上、いかがでしたでしょうか。
築54年の木造住宅のフルリノベーション
性能面も間取りもこれからの未来を見据えた建物として
クライアントの暮らしを支えてくれることを願っています。
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リツデザインのリノベーション案件はこちらからご覧いただけます
こんにちは、リツデザイン一級建築士事務の吉田です。
前回3/21の投稿の続き、「新築が建たない敷地」リノベーションのご紹介です。
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計画を進めている中で新築を断念せざるを得ない状況に陥り
築54年の建物を性能向上リノベーションに切り替えてご提案をした案件です。
前回は基礎工事までご紹介しましたね
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建物自体の構造補強をしながら工事は進みます
写真に写っている黒い躯体が既存の躯体で、そこに補強を加えていきます。
画像の中でも様々な場所に新しい梁で補強しているのが分かりますね。
こうして構造補強をしながらこれから永く暮らす間取りを実現していきます。
南北に奥行きの深いLDKの中央に光を届けるハイサイドライトも見えていますね。
そして性能の要の断熱施工
部位ごとに断熱材を使い分けて性能の確保を図っています。
気密施工も大事なのですが、この写真の裏側にある通気層の確保もとても大事です。
細かな納まりの積み重ねが快適で長持ちする住宅を造り上げていきます。
外部からの通気もチェック
このようにして新しい性能をもった建物生まれ変わっていきます。
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ここまでお読みいただきありがとうございました。
次回は竣工の状況をご覧いただこうと思います。
こんにちは、リツデザイン一級建築士事務の吉田です
ちょっとドキッとするタイトルですよね
でも建て替えが出来ない敷地は案外あるもの
そんな敷地でのフルリノベーションを何回かに分けてご紹介します。
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今回は築54年のご両親のお住まいを建て替える計画で進めていたのですが
畦畔(あぜ道のことですね)や周辺複数軒家の古い取り決めの整理などにあたって
建物を新築することが出来ない現実に突き当りました。
ご新築の打合せと平行して
古い資料を集めて地域の方々と調整をされていたクライアント様にとっては
とてもがっかりされたに違いありません。
そこで我々は築54年になる今の躯体を活かしながら
間取り更新と性能向上を実現するフルリノベーションをご提案。
具体的には
・40年前に増築した2階の撤去
・耐震3相当の耐震性能向上
・高気密高断熱化(C値<1.0、断熱性能HEAT20 G2グレード)
・今後2~3世代にわたって永く使えるシンプルな間取り
を目指してプロジェクトをスタートしました。
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設計と見積がまとまると、先ずは解体調査
事前に調査した構造躯体と解体後の状況に差異が無いか
躯体の劣化やシロアリの食害が無いかなど詳細に調査。
構造設計者と一緒に確認し、異なっている部分や逆に活かせる部分は設計に修正を加えます。
どんな特徴的な躯体が出てくるのか、心配ながらも楽しみな瞬間の一つです
今回は屋根形状を変更し、既存の梁が活きるように設計を一部変更しました。
設計の修正を終えるとすぐに基礎工事
50年以上前の建物に現行法の構造強度を与えるには先ずはこの工程が大事になります。
イレギュラーな部分に対して設計に修正を加えながら構造強度が実現するように協力して進めます。
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お読みいただきありがとうございます。
続きはまた次回、2024/5/13のブログでご紹介させていただく予定です。
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リツデザインのリノベーション実例はこちらからご覧ください
こんにちは、リツデザイン一級建築士事務所の吉田です。
前回に引き続き、戸建てリノベーションの実例をご紹介。
こちらは築25年で耐震性が確保されていた戸建て住宅。
耐震診断+間取り変更を考慮した耐震補強と断熱性能の向上を行い、長期優良住宅を取得しています。
玄関の上が吹抜けになっていた既存建物。半透明の床で1~2階の空間をやわらかく繋ぎます。
バブルの前後、「玄関の吹き抜けがカッコいい!」と考えられていた時期があったようでその時期の注文住宅はこぞって玄関に吹抜けを設けていました。見たことがある方も多いのでは?
でも住んでみると何でここを吹抜けにしたんだろう、と疑問に思う方も少なくないようです(設計段階でよく検討された効果的な吹抜けだと全く効果が違うのですが)。
この上は家族のフリースペース。
大きなテーブルで家族それぞれが思い思いの時間を楽しんでいます。
この家族の雰囲気、楽しさの一端が玄関を入った瞬間に感じられるとほっと一息つけるような気がしてきませんか?
玄関から続きの和室だったスペースは、土間スペースに。
自転車だって乗り回してしまいます。
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みたけ台の家はこちらのリンクからご覧いただけます。
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それではまた次回も戸建てリノベーションの実例第三弾をご紹介しますね
こんにちは、リツデザイン一級建築士事務所の吉田です。
近年、戸建住宅でもリフォーム・リノベーションの需要が高まっていますね。模様替えのリフォームではなく、暮らし方や住宅性能そのものを向上させるリノベーション。新築同様の長寿命化が求められるリノベーションが増えています。弊社では性能向上リノベーションに長く取り組んできましたので、その実例を数回に分けてご紹介したいと思います。
こちらは築40年の木造住宅のリノベーション。
高台に建つ住宅でしたが、毎日苦労して階段を上っても高台を楽しむ場所が無い。そこで寝室を1階に、LDKを2階に、と上下入れ替えてさらにリビングを増築。戸建て住宅とは思えないような高さから街を一望できる暮らしに変わりました。
とはいえ築40年の建物は耐震基準に満たなかったり(今の評価だと耐震性はゼロ!)躯体がわずかに傾いていたり。なのでスケルトン状態にして基礎をアラミド繊維等で補強して建物を垂直に直し構造計算に基づいて補強をして。
結果、長期優良住宅を取得し、増築によって建築確認も改めて取得(なかなか手続きは大変でしたが)。
新築同様、長く安心して快適にお住まいいただけて、資産価値も再確保。
でもそれってとっても費用がかかりそう、と思いますよね。
確かに模様替えのリフォームと比較すると、相応に費用がかかります。
それでも既存を壊して同規模の新築を建てるより2~3割安く納まります。
そして既存利用のもうひとつのメリットは敷地環境を活かすことが前提となること。
新築を計画するとついつい外回りも一新したくなるもの。
リノベーションはそこにあるものを大切に引き継ぐ姿勢がベースにあるので、お庭や環境を活かすことが基本になることが多いです。
敷地に係る更新費用は、建物価格のやはり1~2割程度になることがほとんどです。
横浜あたりの高台になると古い擁壁が使えないなど数百万円単位になることが少なくありません。
総額で考えると新築と比較して3~5割程度は安くなる算段です。
今の建設価格高騰を考えるとかなりの金額差になってきますね。
建築は大切な社会の共有物です。
壊して建てるのほかに、活かして建てるという選択肢があることも知っておくと、家づくりの選択肢が広がるかもしれません。
※青葉台の家はこちらのリンクからご覧いただけます
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実際私自身も住宅の一次取得者でしたが、①土地+新築、②マンション購入(家族の希望)、③マンション購入+リノベーション、④中古戸建購入+リノベーション、という4つの観点からフラットに検討することで資金的にも選択肢を増やすことが出来ました(結果は中古戸建購入+リノベーションとなりましたのでいずれご紹介しますね)。
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お読みいただき有難うございました。
次回も戸建てリノベーションの実例をご紹介させていただきます。
アトリエハレトケ長崎です。
今年の5月に弊社初のリノベーションプロジェクトが竣工しました。
現場は築40年以上の地下1階・地上2階の木造住宅でした。
こちらを譲り受けたお客様のニーズを引き出すためにお打合せを重ね、既存建築物の地階躯体(RC造)は残して活用し、地上2階の木造部分を解体撤去して全面的に刷新する方針としました。
新しく載せる木造部分の重量を計算して、全体を地盤耐力の許容範囲内の重量に抑え込むため、既存躯体のスラブに穴を開けて軽量化を図る計画としました。こうすることで、吹き抜けを作ったり、上階の光を地階へと導くことも出来るようになります。
こちらはこれまで地階で真っ暗な空間でしたが、こんな風に穴が開くことで空が見えるようになりました。工事中の一時ではありますが、とても素敵で新鮮な風景です。
こちらが完成した新しい住まいです。
全体を軽量化するため、一部減築もしているので、以前の建物とは全く異なる表情に生まれ変わりました。まるで新築のようですね。
このプロジェクトでは、造園&植栽をen景観設計の中山大輔さんにお願いしました。ツボを押さえた最小限の緑ですが、とても効果的に街並みを彩っています。
古くなった建築物の記憶を継承しながら、新しい暮らしへとフィットさせるリノベーション。壊す箇所と引き継ぐ箇所を見極めながら丁寧に計画することで、新築と同じように夢の詰まった快適な暮らしを実現することが出来ます。
アトリエハレトケとしては初めてのリノベーションプロジェクトでしたが、独創的で意欲的なアイディアを通じて、お客様の夢を実現出来たのではないかと思います。
新築にするかリノベーションにするかお悩みの皆さま、是非一度お声掛けくださいませ!
以上、アトリエハレトケ長崎がお送り致しました。
こんにちは、リツデザイン建築設計事務所の吉田です。
先日、自宅の壁をセルフペイントしました。
塗料は株式会社ワンウィルの珪藻土塗料Kペイントです。
珪藻土塗料Kペイントはこちらからご確認いただけます。
珪藻土系の塗料はいくつかありますが、性能に大きな違いがあります。
珪藻土は単体では固まることが出来ませんので、「何か」を混ぜて固めることになります。
この「何か」がとても大切。
何故ならば、珪藻土はその表面にある細かな穴が、大切な機能を果たしてくれます。
この穴を、固める材料の「何か」が埋めてしまうと、珪藻土の呼吸を止めてしまうからです。
通常は合成樹脂といって、接着剤の類が使われるのが一般的です。
接着剤は珪藻土の穴をどんどん埋めてしまいます。
ワンウィルさんの珪藻土は漆喰等の自然素材系を用いて固めるので、埋まってしまう穴がとても少ないのです。
詳しくはホームページよりご確認いただくのが良いかもしれませんね。
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さてさて、ヨシダも作業着に着替えて壁を塗りましたよ。
現状、自宅の壁はビニールクロス。
この上に直接塗装をしていきます。
①養生
塗らない部分をマスキングテープやビニールでカバーをしていきます。
綺麗に塗るには養生が大事。
ホント、大事ですよこれ。
とても大事。大事なことなので何回か言いました。
6畳弱の部屋で、そうですねー、1時間くらいかかったかな。
次に養生した9畳の部屋は1時間かからなかったので、慣れるともっと早くなるかも。
コンセントやスイッチなんかも忘れずに養生しましょう。
②下塗り
Kペイントはビニールクロスに直接塗装も可能ですが、より剥がれにくくするためには下塗りをしておく方が良いとのこと。
よって下塗りのシーラーを塗っていきます。
シーラーの色は白ですので、白いビニールクロスだとどこまで塗ったかわかりにくいのが難点でした。
とはいえ順番に塗っていけばなんの問題もありません。
伸びが良いのでささっと塗っちゃいましょう。
下塗りは30分程で終わりました。
乾く間に他の部屋の養生と下塗りをしました。
③Kペイント1回目
端部を刷毛で、平面部をローラーで塗っていきます。
薄く伸ばそうとするよりは、ある程度たっぷりと塗る方が塗りやすかったですね。
こちらも伸びが良く塗りやすい!
素人にはこれは助かりますね。
そして何より、嫌な匂いが何もしません。
完全無臭と言ってもいいくらい。
(塗っている時は無臭と思いましたが、一度現場を離れて戻ってきた時に、かすかに土の匂いのようなものを感じました)
これが合成樹脂を使っていない証拠ですね。
これなら乾いてからも綺麗な空気間違いなしです。
1回目は塗り方が手探りでしたので45分くらいかかりましたね。
④Kペイント2回目
同じく刷毛とローラーで塗り重ねます。
目安は下地のクロスが透けている部分が無いこと、としてみました。
欲張って塗料をたくさんつけてしまい塗料が垂れてしまったところもありましたが、まあ、これも味かな?
30分ほどで仕上がりました。
⑤養生剥がし
塗装が少し乾き出したら養生を剥がしていきます。
完全に乾いてしまうと、テープを剥がした端部がギザギザになってしまったりするので、半乾きのうちに剥がしましょう。
剥がした養生で壁を汚してしまわないように慎重に。
私は何箇所かくっついてしまって修正した部分がありました。
ただ、ムラがあってもあまり気にならないのも珪藻土塗料の良いところ。
養生剥がしは10分くらいですかね。
⑥完成
塗料が乾けば完成です(写真が無くてすみません。また今度アップします)
作業時間はトータルで3時間位。
今回は6畳+9畳の二部屋の壁面を塗装しましたが、5時間位で完成しました。
本当に匂いがしないので、住みながらでも全く問題ありませんね。
色も標準色で36色もあるので、一面だけ塗ってもカッコ良いと思います。
乾いてからのレビューはまた改めて投稿しますね。
乞うご期待!
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