こんにちは。小川貴之建築デザインの小川です。
本日は田都会の動画チームとしてメンバーの永峰さんの取材に訪れました。
最近は雨の日が多かったのですが晴天に恵まれ取材日和でした。
田都会では今年の夏から各メンバー紹介を兼ねた動画を作成・公開をしており、永峰さんで3人目です。
私は今回が初めての動画編集担当ということで、少しだけ緊張しながら撮影に臨みました。
永峰さんにはご自宅の設計に関することや住宅設計で大切にしていることなど、色々とインタビューをさせていただきました。
こうしたインタビューや取材を通してメンバーである各建築家の仕事の表情や設計に対する考え方を直接垣間見ることができるのもチームで動画撮影を始めてみて良かったことです。
インタビューの際には永峰さんの奥様にも色々とご協力いただき助かりました。
お忙しいところありがとうございました。
すでに田都会のYouTube登録チェンネルではメンバーの長崎さんのアトリエ兼自宅の紹介動画を公開し、私のアトリエ兼自宅の紹介動画も近日公開予定です。
永峰さんの取材動画は11月中を目標に公開予定できるようにこれから編集に取りかかります。
メンバー紹介以外のイベント動画も随時アップロードをしていく予定ですので、是非、田都会のYouTubeチャンネル登録をお願いします!
季節は秋、・・・のはずですがまだ暑い日が多いですね
秋は無くなってしまったんでしょうか
とはいえ夜が長くなるこの時期は読書や音楽、映画鑑賞などに惹かれますよね
我々設計者もシアタールームやオーディオルーム、防音室など日々様々なリクエストをいただきます
今日はちょっと変わったオーディオルームをご紹介したいと思います
☆
オーディオルームといっても様々
景色を眺めながら音楽を聴くのか
音楽だけに集中するのか
家族で楽しむのか
一人だけで聴くのか。
今日ご紹介するのは「音楽の世界に浸かり切る空間」
雑音を一切入れず、音の環境を最高レベルまで響かせる楽器のような空間です
広い空間に椅子が一脚だけ
そう、ここはたった一人だけで音楽を愉しむ空間
音の響きを確保するため
30畳の有効空間の周囲と3mの天井の更に上には
それぞれ1m弱の反響スペースを確保しています
床も30cm近いコンクリートの床盤を
ゴムの緩衝体で躯体から浮かせています
円柱状の木材の集合体は反響体
この反響体の裏にある反響スペースへ音が出入りすることで
リアルな音響空間を生み出します
どのくらいリアルかというと
音楽をかけて目を瞑ると
センターにヴォーカルが、上手にピアニストが、下手にベーシストが、少し奥にドラマーが
それぞれの位置を持った音像が両耳を通して瞼の裏に浮かびます
ちょっと眉唾に聞こえてしまうくらいに
リアルな音場なのです
当然これは建築だけの功績ではないと思いますが
建築無しにはあり得ない音響が確かに存在しています
☆
これ以外にも
ピアノ室やドラムが叩ける音楽スタジオ、シアタールームなど
様々な設計対応が可能です
秋の夜長にやってみたいこと
ぜひお気軽ご相談ください
☆
株式会社スタンダードデザイン(旧リツデザイン)吉田立
Villa Savoye
Le Corbusier
1931年竣工
前回に引き続きル・コルビジェのサヴォワ邸
外観の美しさはもちろん、室内も見どころの連続でした
1階のエントランスはR形状のサッシからの緑の揺らぎと
スロープの上空から差し込む自然光でキラキラと輝いていました
2階も見どころ満載なのですが、
室内とテラスに連続する横連続窓からの景色は
緑の大海原を見渡す特等船室からの眺めのよう
建物の様々な工夫は
敷地環境を活かしきるための工夫であることを
実際に観て感動したことを今でも手に取るように覚えています
☆
次回のスケッチ旅もご期待ください
株式会社スタンダードデザイン(旧リツデザイン)吉田立
こんにちは、リツデザイン一級建築士事務の吉田です。
前回24/5/13、前々回2024/3/12のブログでご紹介してきたリノベーション案件。
今回は竣工した写真をご覧いただきます。
◆
このお住まいのテーマは永く使えてかっこよすぎないこと。
「自分たちにとってカッコ良すぎるのはちょっと・・・」と照れながら仰っていましたが
ご自身が育った建物と永く仲良く付き合っていきたいという想いがあるのではないかと思いました。
外観
2階が撤去されシンプルに。基礎廻りも整理されて建物のメインテナンスがしやすく長寿命化を図りました。
庇も深く伸びていて実用性とともに陰影が奇麗です。
濡れ縁のある南面。
海からの風を気持ちよく取り込みます。
既存の躯体が現しになっている室内空間
LDKの北側エリアにもハイサイドライトから自然光を取り込みます。
リビングダイニングにはソファの代わりに畳コーナーを設けました。
縁側部分でひとつながりになる間取りなので、動線と交差する家具が無くなってスッキリ。
窓上には既存の丸太梁が残されています。
屋根断熱と絡む部分なので間接照明を使用して照度を確保しています。
南側の3室(客間~リビング~寝室)は縁側部分の引き戸を開けるとひとつながりに。
昼間の時間帯の明るさ、拡がりをもたらしてくれます。
◆
以上、いかがでしたでしょうか。
築54年の木造住宅のフルリノベーション
性能面も間取りもこれからの未来を見据えた建物として
クライアントの暮らしを支えてくれることを願っています。
◆
リツデザインのリノベーション案件はこちらからご覧いただけます
こんにちは!アトリエハレトケ長崎辰哉です。
暑さがじわりと増しつつありますが、皆さま、お元気でお過ごしでいらっしゃいますか?
5月中旬、4年前(2020年5月)にお引き渡しをした都内のお住まいにお邪魔してきました。
こちらの住まいは、既存建物を全て取り壊すのではなく、地下躯体を残してその上に新たに木造二階建てを新築した「半分新築半分改築の家」=「半新半改の家」という特徴的な建築なのですが、そちらの詳細は別な機会に譲ることにして、今回は熱環境のお話です。
ご覧の通り密度の高い住宅街にあって、リビングから空が見える、とても魅力的なお住まいなのですが、夏になるとこの高窓から差し込む日射が強く、室温が高くなり過ぎてしまうことがあったので、何か良い工夫がないものか?とのご相談をお客様からいただいておりました。
そこでさまざまな手法を検討し、2022年の夏、外付けの電動ブラインド「ヴァレーマ」(オスモ&エーデル社)を増設することになりました。今回はその効果測定にお邪魔したというわけです。
このように高窓の「外」で日射をカットすることができます。(熱は家の外でカットするのが鉄則です。)
室内に居ながらにしてリモコンで羽根の角度や上げ下げを調整できますので、完全に遮光したり、わずかに自然光を取り入れたり、自然光を天井に反射させて室内を明るくしつつ熱を遮る、など様々な使い方を自由にすることができます。
もちろん、完全に上げてしまえば、冒頭の写真の通り、窓からは空しか見えずスッキリ!(←でも実はこれはお客様と設計者のこだわりが詰まっているからこそ。取り付け時の工夫によってこのように何もないように見せることができるのです。)
窓の上半分だけを完全遮光として、光と熱を制御することも想いのまま!
こんなふうに「空は見たいけど日射は遮りたい」という理想も簡単に実現できます。
あまりにも快適な室内環境についつい長居をしてしまう私😁。
温熱環境をいかに整えるか、というのは建築デザインにおける最重要課題のひとつです。
夏の日射は外でシャットアウトする、という日本古来からの暮らしの知恵である「簾(すだれ)」の現代版ともいうべき技術ですね。素晴らしい効果にお客様もメーカー担当者も私自身も納得のひと時でした。
その時の様子がこちらにレポートされていますので、ぜひご覧ください。
このヴァレーマは、外壁周りに電源さえあれば、後付け対応も可能です。
暑い夏にお困りに皆さま、びっくりするほどの快適さを簡単に手に入れることができますので、ぜひご検討してみてはいかがですか?☺️
今回はアトリエハレトケ長崎がお送りしました。
家づくりや施設づくりでお悩みの皆様、ぜひ私たちお気軽に田園都市建築家の会にお気軽にご相談ください。
私たち建築家と一緒に考えることで、きっとご満足いただける良い成果を引き出すことができます!
ご自身らしい家づくり、施設づくりを前向きに思う存分楽しみながら実現しましょう!
Villa Savoye
Le Corbusier
1931年竣工
ル・コルビジェによる20世紀の住宅の最高傑作のひとつ
建築好きなら知らない方はいない名作ですが
写真だけだといまひとつピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんね
私も実際に現地を訪れるまでは最高傑作という実感が湧かなかったのですが
遠景からこの建物を見た瞬間にその素晴らしさに魅了されました
先ずはロケーションが素晴らしい
美しい公園から連続した緑あふれる丘の上の敷地に
一階部分が緑に塗装された白い住宅は
静寂に包まれた緑の海に浮かぶ白い船のよう
息をのむ美しさです
ピロティ部分の柱の細さ
緑の色合い
白い軒裏に映る緑の反射は
船の底面近くに映る水紋の反射のようです
室内も素晴らしいのですが、それはまた次回のお楽しみにてご期待ください
☆
株式会社スタンダードデザイン(旧リツデザイン)吉田立
■今週末の担当 建築家■
5/26(日) 10:00~17:00 吉田 立 さん
リツデザイン建築設計事務所
https://www.ritsu-design.com/
●Director’s コメント
吉田さんの事務所(リツデザイン)は、設計コンセプトとして「空間の広がり」「生活動線」「高い環境性能」を掲げている通り、デザイン性の高さだけにとどまらず、日々の住み心地に配慮しながらのびのび暮らせる空間づくりを得意としています。また、リノベーションの事績も豊富で、2014年には中古住宅の流動化に関する設計提案でグッドデザイン賞を受賞しています。
田園都市建築家の会では、家づくりに関する様々なご相談を無料でお受けしています。
たまプラーザの「家づくりカフェ(相談・打合せスペース)」にて皆様のご来場をお待ちしています!
下記メールフォームよりお気軽にご連絡ください。
(営業時間 10:00〜17:00/水曜定休)
田園都市建築家の会では、具体的な設計ご依頼の前に、しっかりと検討したい下記の内容について日々様々なアドバイスを差し上げ「建築家との家づくり」をサポートしています。 是非ご活用ください。
土地探し(エリア、価格、法令チェック、仮のプラン検討、進め方 など)
・資金計画(土地+建物+その他必要な費用、銀行ローン手続き など)
・建築家探し(建築家との家づくりの流れ、自分にあった建築家選び など)
毎週末(日曜日)につきましては、所属する建築家が「家づくりカフェ」にて「建築家無料相談」を開催しています。週ごとに担当建築家がかわり、皆様のご来場をお待ちしています。
(当日、ご予約なしのご来場でも担当建築家と相談可能です)
■今週末の担当 建築家■
5/19(日) 10:00~17:00 山田 悦子 さん
アトリエエツコ 一級建築士事務所
http://www.a-etsuko.jp/
●Director’s コメント
1998年よりオランダ留学、アムステルダムの建築設計事務所「moriko kira architect」を経て、2007年アトリエ エツコ 一級建築事務所を設立。山田さんは、木造、RCなど新築一戸建てプロジェクトはもちろんですが、リノベーションの実績も非常に多く、都内の有名なヴィンテージマンションのリノベプロジェクトも数多く手がけ、シンプルで洗練されたインテリアデザインは定評があり、Etsuko Yamadaファンも多い。「住まいの環境デザイン・アワード2008」「ベターリビング・ブルー&グリーン賞」など受賞歴多数。
田園都市建築家の会では、家づくりに関する様々なご相談を無料でお受けしています。
たまプラーザの「家づくりカフェ(相談・打合せスペース)」にて皆様のご来場をお待ちしています!
下記メールフォームよりお気軽にご連絡ください。
(営業時間 10:00〜17:00/水曜定休)
田園都市建築家の会では、具体的な設計ご依頼の前に、しっかりと検討したい下記の内容について日々様々なアドバイスを差し上げ「建築家との家づくり」をサポートしています。
是非ご活用ください。
土地探し(エリア、価格、法令チェック、仮のプラン検討、進め方 など)
・資金計画(土地+建物+その他必要な費用、銀行ローン手続き など)
・建築家探し(建築家との家づくりの流れ、自分にあった建築家選び など)
毎週末(日曜日)につきましては、所属する建築家が「家づくりカフェ」にて「建築家無料相談」を開催しています。週ごとに担当建築家がかわり、皆様のご来場をお待ちしています。
(当日、ご予約なしのご来場でも担当建築家と相談可能です)
■今週末の担当 建築家■
5/12(日) 10:00~17:00 宮崎 俊行 さん
宮﨑建築設計事務所
http://www.miyazaki-aa.jp/
●Director’s コメント
「住むほどに味が出る家」「流行りに左右されない、永い時の流れに耐えうる建物」~宮﨑さんの住まいには、奇をてらわず、ほっと落ち着けて居心地のよさが随所に感じられる空間がちりばめられています。
田園都市建築家の会では、家づくりに関する様々なご相談を無料でお受けしています。
たまプラーザの「家づくりカフェ(相談・打合せスペース)」にて皆様のご来場をお待ちしています!
下記メールフォームよりお気軽にご連絡ください。
(営業時間 10:00〜17:00/水曜定休)
田園都市建築家の会では、具体的な設計ご依頼の前に、しっかりと検討したい下記の内容について日々様々なアドバイスを差し上げ「建築家との家づくり」をサポートしています。
是非ご活用ください。
土地探し(エリア、価格、法令チェック、仮のプラン検討、進め方 など)
・資金計画(土地+建物+その他必要な費用、銀行ローン手続き など)
・建築家探し(建築家との家づくりの流れ、自分にあった建築家選び など)
毎週末(日曜日)につきましては、所属する建築家が「家づくりカフェ」にて「建築家無料相談」を開催しています。週ごとに担当建築家がかわり、皆様のご来場をお待ちしています。
(当日、ご予約なしのご来場でも担当建築家と相談可能です)
皆さま、こんにちは!
アトリエハレトケ長崎辰哉です。
4月吉日、現在手掛けている「たまよんガーデン・コミュニティ」の現場が上棟しました。
障がいを持つ方々が仲間や庭や街の人々と交流しながら自律的に暮らすための場所づくりのお手伝いです。
前々日までは、基礎と土台しかなかった場所に、棟梁を始めとする8名の大工の手で、わずか二日で建物の枠組みが一気に立ち上がりました。
晴れの日に相応しく半被を背負うかしの木建設の勇壮な面々。今回の事業主様のこのプロジェクトにかける想いに神妙な面持ちで聞き入ります。
ベテランから今年入ったばかりの大工まで、現場での実践を通じて、しっかりと技術が継承されていくのがかしの木建設の現場の魅力です。
木造は私たち日本人の精神性に深く根ざしており、何度現場を経験してもその都度、大いに学びがあります。これは建築家として幾つになっても、どれだけ経験を積み重ねても変わることのない「木造で建てることの魅力」だと思います。(珍しく建築家本人も顔出し写真で登場)
つくり手が事業主の想いにしっかりと耳を傾ける姿を見て、良い建築は、人の心がつくり手に正しく伝わることで、生み出されるのだと、改めて感じました。
私たちも、空高く掲げられた幣串を見ながら、気持ちを新たに、最後までしっかりとこの建築の誕生を見届けようと心に誓いました。
完成は今秋九月を予定しています。
内覧会をぜひ楽しみにしていらしてください。
今回はアトリエハレトケ長崎がお送りしました。
家づくりや施設づくりでお悩みの皆様、ぜひ私たちお気軽に田園都市建築家の会にお気軽にご相談ください。
私たち建築家と一緒に考えることで、きっとご満足いただける良い成果を引き出すことができます!
ご自身らしい家づくり、施設づくりを前向きに思う存分楽しみながら実現しましょう!
4月20日(土) 4月21日(日) 11時~15時
カンディハウス横浜ショールーム 横浜市西区みなとみらい2-3-1 クイーンズタワーA3F
インスタグラムやピンタレスト、雑誌などでよく見かける素敵な空間!家づくりやリノベーションをするならこんな空間にしたいと憧れる方も多いのではないでしょうか。でもどうやって??
皆様の家づくりのシーンにあわせて、建築家と家具コーディネーターがそれぞれのご相談内容に応じてアドバイス、実際の家具選びのお手伝い等を致します。
◆家づくりを考え始めた皆様
シーンに応じて、素敵空間をつくるためのそれぞれの家づくりの進め方、資金計画のたて方、資金繰りの方法(住宅ローン)、依頼先の決め方等より具体的なアドバイスを致します。ご検討中の土地の敷地図・お住まいの間取り図、イメージしている室内空間写真等をお持ち頂けましたらより具体的なご相談が出来ます。
◆既にカンディハウスの家具を購入の皆様
シーンに応じて、家具の買い足し、入れ替えなどは家具コーディネーターを中心にアドバイス、家具選びのご提案をします。お持ちの家具を活かした、プチ模様替え・リノベーションなど設計目線からのアドバイスは建築家中心に致します。お住まいの間取り図、現状の家具や室内写真等をお持ち頂けましたらより具体的なご相談が出来ます。
参加建築家の手掛けた事例をもとにどのような発想と視点でそれぞれの素敵空間を作り上げたのか?そして、素敵空間づくりに必要不可欠なアイテム『家具』について、その選び方や配置などを空間別にお話しします。その後ショールームをご一緒にまわり家具の作りのこだわりや素材について説明、実際のレイアウト参考に素敵空間づくりのポイントをお教えします。聞いて・触れて・座って、居心地の良さを体感してください。
4月20日(土)14時~15時
4月21日(日)14時~15時
※参加をご希望の方は申し込みフォームより希望日をお送り下さい。
フルコーディネートの素敵空間を実現するには設計と家具は切っても切り離せない重要な関係になります。設計の早い段階から間取りや内装の仕上げに合わせた、家具の大きさや素材選びも大切なポイントです。またもう一つ重要なのが家具購入の資金繰りです。建築に費用をかけ過ぎて家具で息切れしてしてしまい、結局欲しかった家具まで手が届きませんでした・・なんてお話を伺う事も少なくありません。家具購入についても最初からきちんと資金計画に組み込み、ローンの活用なども検討出来ればそんな悩みも回避出来ると思います。今回は旭川家具をけん引する家具メーカーのカンディハウスさんとの共催で家具屋さんのショールームで行うからこそ実現できる体感型のショールームツアーになります。また住まいづくりをお考えのみなさんや家具購入を考えているみなさんのシーン別のご相談も随時お受けしています。
自分らしい素敵空間の実現のために是非お立ち寄りください!
4月20日(土)
4月21日(日)
こんにちは、リツデザイン一級建築士事務の吉田です
ちょっとドキッとするタイトルですよね
でも建て替えが出来ない敷地は案外あるもの
そんな敷地でのフルリノベーションを何回かに分けてご紹介します。
◆
今回は築54年のご両親のお住まいを建て替える計画で進めていたのですが
畦畔(あぜ道のことですね)や周辺複数軒家の古い取り決めの整理などにあたって
建物を新築することが出来ない現実に突き当りました。
ご新築の打合せと平行して
古い資料を集めて地域の方々と調整をされていたクライアント様にとっては
とてもがっかりされたに違いありません。
そこで我々は築54年になる今の躯体を活かしながら
間取り更新と性能向上を実現するフルリノベーションをご提案。
具体的には
・40年前に増築した2階の撤去
・耐震3相当の耐震性能向上
・高気密高断熱化(C値<1.0、断熱性能HEAT20 G2グレード)
・今後2~3世代にわたって永く使えるシンプルな間取り
を目指してプロジェクトをスタートしました。
◆
設計と見積がまとまると、先ずは解体調査
事前に調査した構造躯体と解体後の状況に差異が無いか
躯体の劣化やシロアリの食害が無いかなど詳細に調査。
構造設計者と一緒に確認し、異なっている部分や逆に活かせる部分は設計に修正を加えます。
どんな特徴的な躯体が出てくるのか、心配ながらも楽しみな瞬間の一つです
今回は屋根形状を変更し、既存の梁が活きるように設計を一部変更しました。
設計の修正を終えるとすぐに基礎工事
50年以上前の建物に現行法の構造強度を与えるには先ずはこの工程が大事になります。
イレギュラーな部分に対して設計に修正を加えながら構造強度が実現するように協力して進めます。
◆
お読みいただきありがとうございます。
続きはまた次回、2024/5/13のブログでご紹介させていただく予定です。
◆
リツデザインのリノベーション実例はこちらからご覧ください
田都会ファンの皆さまこんにちは!
今年の冬は暖かい(むしろ暑い)なぁ・・・と思っていたら、3月に入って急に冷え込む日が続きますね。
皆さまは暖かくお過ごしになられていますか?
この寒さの中にあっても、高気密・高断熱の住まいに暮らしていらっしゃる方々は、とても快適にお過ごしなのではないでしょうか?
そんな高気密・高断熱のお住まいについて、私たちが設計して昨年夏にお引渡しをしたお客様のお住まいに、先日、暮らしかた冒険家:伊藤菜衣子さんが取材に来てくださいました 。
伊藤菜衣子さんは、熊本→北海道→愛知と移り住みながら「高品質低空飛行の暮らし」を実践してきた、正に「暮らしのプロ」と言える方です。ご自身で気密施工や断熱施工までこなしてしまう(←すごい!)スーパーレディでもあります。
こちらの住まいは逗子の小高い山の上にあって、20年以上住み続けていらした住まいの建て替えプロジェクトです。
ご夫婦が長年ご愛用されてきた松本民藝家具を中心に、この地で積み重ねられてきた様々な想い出に囲まれて、隣接する公園や周りの豊かな緑を眺めながら心穏やかに暮らせる「終の住処」として、私たちとしても設計を大切にお預かりしました。
施工は、逗子葉山エリアで有名な工務店スターホームです。
「高気密・高断熱の住まいに暮らして一番変わったことは何ですか?」という伊藤さんからの質問に身振り手振りで答えるご夫妻。
季節を通じて本当に快適を実感されているのがヒシヒシと伝わってきましたが、側で聞いていて、一番の変化は「暮らしが開かれたこと」なのかな?と感じました。
「高気密・高断熱の住まい」に住み始めて、空気としては「閉じている」のに、暮らしや気持ちとしては「外へと開かれて」いて、それにより暮らしがとても楽しく豊かになっているようです。
これは本当に建築家冥利に尽きますね!
2階に作り付けられたオーディオコーナー。
アナログレコードとCDを自在に選んで鳴らすことができます。
2階のホビールーム。
子育てを卒業されたご主人の趣味全開の素敵な設えにかなりワクワクする空間です。
暮らしの主舞台となるメインリビングは2階のすべて部屋から見下ろすことができます。
中心に位置する円卓は、数十年の間、ご夫妻の暮らしに寄り添ってきた松本民芸家具のテーブルです。
自分たちの暮らしを客観的に眺める場所があることは、暮らしの豊かさをグッと高めますね!
玄関にはお雛様が飾られていました。とっても素敵な設え!
実はこちらのお雛様、数十年ぶりのお披露目となったそうです。
ご夫妻が暮らしを如何に楽しんでいるか、問わず語りに教えてくれているかのようで、とても嬉しくなりました!
そんな訳で、今回の取材はとても盛り上がりました。
こちらの内容は、新建新聞社「だん」という雑誌に掲載される予定です。
最後に、伊藤菜衣子さんの岡崎のご自宅では、街に対して開かれたこだわりのカフェ、coffee to _______をオープンされています。これは是非とも訪問してみたいですね!!
以上、本日は、アトリエハレトケの建築家長崎辰哉がお送りいたしました。
高気密・高断熱の住まいに興味がある皆さま、どうぞ気軽にご相談くださいませ!
それではまた次回、お目にかかりましょう!!
こんにちは、リツデザイン一級建築士事務所の吉田です。
前回に引き続き、戸建てリノベーションの実例をご紹介。
こちらは築25年で耐震性が確保されていた戸建て住宅。
耐震診断+間取り変更を考慮した耐震補強と断熱性能の向上を行い、長期優良住宅を取得しています。
玄関の上が吹抜けになっていた既存建物。半透明の床で1~2階の空間をやわらかく繋ぎます。
バブルの前後、「玄関の吹き抜けがカッコいい!」と考えられていた時期があったようでその時期の注文住宅はこぞって玄関に吹抜けを設けていました。見たことがある方も多いのでは?
でも住んでみると何でここを吹抜けにしたんだろう、と疑問に思う方も少なくないようです(設計段階でよく検討された効果的な吹抜けだと全く効果が違うのですが)。
この上は家族のフリースペース。
大きなテーブルで家族それぞれが思い思いの時間を楽しんでいます。
この家族の雰囲気、楽しさの一端が玄関を入った瞬間に感じられるとほっと一息つけるような気がしてきませんか?
玄関から続きの和室だったスペースは、土間スペースに。
自転車だって乗り回してしまいます。
★
みたけ台の家はこちらのリンクからご覧いただけます。
★
それではまた次回も戸建てリノベーションの実例第三弾をご紹介しますね
アトリエハレトケ長崎です。
皆さま明けましておめでとうございます。本年も田都会をよろしくお願い申し上げます。
早速ですが、新年早々、内覧会のお知らせです。
日時:01月27日(土)11:00~16:00
01月28日(日)11:00~16:00
場所:神奈川県逗子市沼間5-22-1 https://maps.app.goo.gl/4uZRqNYrtut8LnKq5
逗子の小高い山の上にご夫婦のための住まいが完成しました。
建築主様のご厚意により内覧会を開催させていただくことになりましたので ご案内いたします。
ご夫婦が長年ご愛用されてきた松本民藝家具を中心に、この地で積み重ねられ てきた様々な想い出に囲まれて、隣接する公園や周りの豊かな緑を眺めなが ら心穏やかに暮らせる終の住処です。
皆様お忙しいことと存じますが、是非ご高覧いただけますと幸いです。
参加ご希望の方は、01/25(木)までに以下よりお申し込みください。
https://forms.gle/s2rrtgxTWPvxv2Fk9
家づくりをご検討中のお客様、土地をお探しのお客様、建築家との家づくりについてお知りになりたい皆さま、ぜひお越しいだけますと幸いです。
※お客様がすでにお住まいの住宅ですので、ご留意をいただけますようお願い申し上げます。
以上、アトリエハレトケ長崎がお送りいたしました。
2024年元旦
こんにちは、リツデザイン一級建築士事務所の吉田です。
近年、戸建住宅でもリフォーム・リノベーションの需要が高まっていますね。模様替えのリフォームではなく、暮らし方や住宅性能そのものを向上させるリノベーション。新築同様の長寿命化が求められるリノベーションが増えています。弊社では性能向上リノベーションに長く取り組んできましたので、その実例を数回に分けてご紹介したいと思います。
こちらは築40年の木造住宅のリノベーション。
高台に建つ住宅でしたが、毎日苦労して階段を上っても高台を楽しむ場所が無い。そこで寝室を1階に、LDKを2階に、と上下入れ替えてさらにリビングを増築。戸建て住宅とは思えないような高さから街を一望できる暮らしに変わりました。
とはいえ築40年の建物は耐震基準に満たなかったり(今の評価だと耐震性はゼロ!)躯体がわずかに傾いていたり。なのでスケルトン状態にして基礎をアラミド繊維等で補強して建物を垂直に直し構造計算に基づいて補強をして。
結果、長期優良住宅を取得し、増築によって建築確認も改めて取得(なかなか手続きは大変でしたが)。
新築同様、長く安心して快適にお住まいいただけて、資産価値も再確保。
でもそれってとっても費用がかかりそう、と思いますよね。
確かに模様替えのリフォームと比較すると、相応に費用がかかります。
それでも既存を壊して同規模の新築を建てるより2~3割安く納まります。
そして既存利用のもうひとつのメリットは敷地環境を活かすことが前提となること。
新築を計画するとついつい外回りも一新したくなるもの。
リノベーションはそこにあるものを大切に引き継ぐ姿勢がベースにあるので、お庭や環境を活かすことが基本になることが多いです。
敷地に係る更新費用は、建物価格のやはり1~2割程度になることがほとんどです。
横浜あたりの高台になると古い擁壁が使えないなど数百万円単位になることが少なくありません。
総額で考えると新築と比較して3~5割程度は安くなる算段です。
今の建設価格高騰を考えるとかなりの金額差になってきますね。
建築は大切な社会の共有物です。
壊して建てるのほかに、活かして建てるという選択肢があることも知っておくと、家づくりの選択肢が広がるかもしれません。
※青葉台の家はこちらのリンクからご覧いただけます
★
実際私自身も住宅の一次取得者でしたが、①土地+新築、②マンション購入(家族の希望)、③マンション購入+リノベーション、④中古戸建購入+リノベーション、という4つの観点からフラットに検討することで資金的にも選択肢を増やすことが出来ました(結果は中古戸建購入+リノベーションとなりましたのでいずれご紹介しますね)。
★
お読みいただき有難うございました。
次回も戸建てリノベーションの実例をご紹介させていただきます。
こんにちは。永峰昌治建築設計事務所の永峰昌治です。昨年完成した古民家リノベーションのご紹介です。
既存建物は南北に奥行きが深いため、日本庭園に面する南側の和室は明るく開放的であるのに、北側の居間や食堂は暗く閉鎖的でした。北西の一部をえぐるように減築し、伝統的な町屋でみられるような中庭をつくりました。中庭に面して食堂を配置し、また和室との壁を取り払うことで、食堂からも日本庭園を眺められ、開放的な空間となりました。
ご夫婦共に楽しまれるロードバイクのためのスペースと在宅勤務のためのワークスペースはお互いが適度な距離を取れるように各所に配置してあります。
こんにちは、リツデザイン一級建築士事務所の吉田です。
前編、中編とご紹介してきました前川國男自邸の後編、最終回となります。
本建物は江戸東京たてもの園にて見学可能です。
☆
今回は寝室から。
こちらも居間同様スクエアに仕上げられたモダンなインテリア。
寝室と対象の位置にある書斎。
こちらには収納の中に洗面が付属しています。
造作の収納の中にもタイルを貼り込むことで引き締まった空間になっていますね。
最後になりましたが玄関の見返しです。
内開きの玄関ドアに低めのベンチが作り付けられています。
決して広くない玄関ですが、内外のつながりや明快なエリア分けによって狭苦しさを感じさせません。
さてここまで3回にわたりご紹介してきました前川國男自邸、いかがでしたでしょうか。
建物を写真で見るのと、空間を体感するのとでは全くの経験です。
ぜひ一度足をお運びいただくと今までにない空間体験ができるものと思います
☆
我々田都会の家づくりでも、竣工案件の内覧会を行っております。
個人の住宅がお引渡しになる前のほんの一時だけ開催させていただく内覧会。
もしタイミングが合います際にはぜひご参加くださいませ。
お会いできることを楽しみにしております!
こんにちは。事務局&ディレクターの西村です。
今週、田都会メンバー・松田毅紀さんが手がける一戸建て新築プロジェクト(@三鷹市井の頭)の気密テストを見学してきました。
松田さんといえば、「パッシブデザイン」を標榜し、「機械」に頼ることなく自然エネルギー(太陽熱・光・風など)を取り込み、快適な居住空間を実現する住まいづくりが大きな特徴です。
そのためには、取り込んだ自然エネルギーを逃すことなく効率的に活用する必要があるため、“器(うつわ)”自体の「気密性」がとても重要になってくるわけです。
今回の住まいは、LDKを2階に配置し、南面と東面に大きな開口部(掃き出し窓)を設け、さらに勾配天井を活かした大空間が特徴。気密&断熱性能を確保するのにはむずかしいプラン構成でした。
気密テストの結果は、C値=0.31(隙間面積:㎠/延床面積:㎡)
この条件下では非常に高いレベルの値が出ていました。
ただ、この数値もさることながら、測定前から現場監督さんをはじめ、大工さんたちが壁面や窓枠の接合部などに隙間がないかを入念にチェックし、わずかな空気漏れも許さない・・・といった彼らのプロフェッショナリズムを垣間見ることができました。
「神は細部に宿る」とはよく言ったものですね。
完成が本当に楽しみです。
こんにちは、リツデザイン一級建築士事務所の吉田です。
前回に引き続き前川國男自邸再訪のご紹介です。
おさらいですが、前川國男自邸は江戸東京たてもの園に移築展示されています。
園の観覧費用はなんと一般400円と格安で、見学すべき建物も多く、公園としてもとても魅力的ですのでぜひ一度訪れてはいかがでしょうか。
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前回は居間の写真をご紹介していましたので続きから。
シンプルな照明器具で居場所が演出されています。
台形のダイニングテーブルも空間の特性を意図しているように感じました。
ペンダントライトもオリジナルで制作されているのでしょう。
細部まで手の込んだデザインとなっています。
ダイニングテーブルと台所の間には小さな給仕口が。
雪見障子のある窓の手前にも小さなカウンターが配置されています。
ダイニングから台所や浴室、寝室に入るドアはプライベート感を高めるためか背の低いアーチドアになっています。
比較すると、玄関から居間へのドアは大きく人を迎え入れるように設計されていることが伝わってきます。
白色でまとめられている台所は庭に面した明るい空間です。
対面キッチンも素敵ですが、正面が窓というのも気持ちが良いですね。
台所の隣にある浴室。
竣工は1942年ですが、現在2023年でも通用するデザインですね。
ミラーキャビネットが壁裏に仕込まれているのが気になります。
ちなみに玄関側に配置されている客用トイレもなかなか美しいデザインです。
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またしても長くなりましたので、寝室や書斎、玄関などのご紹介は後編に譲りたいと思います。
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