明日5/3(木・祝)内覧会の「仙川の住宅」
ご提案当初からの模型も展示しています。
同じ敷地でも、暮らしのかたちは一つではありません。
1/1スケールの建物と模型を見比べて
想像を膨らませるのも内覧会の楽しみ方の一つかもしれません。
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こんにちは、リツデザイン建築設計事務所の吉田です。
桜の季節も終わり、新緑が眩しい季節になりましたね!
「仙川の住宅」ももうそろそろ完成が見えてきました。
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今回は少し遡って全館空調について。
全館空調って何を基準に選べばいいの?
という方は、別に記事をアップしていますのでぜひそちらをご覧ください。
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「仙川の住宅」のお施主様が求められたのは
・花粉やPM2.5等、屋外の有害物質を室内に入れないこと
・清掃性の高い熱交換方式(自分でいつでも清掃できること)
・全館空調方式において、湿気・臭気発生源を含めた空気の流れをコントロールすること
でした
◆
先ず、建物内の空気を高レベルでコントロールする必要があったので、第1種換気を採用です。
次に、熱交換器には清掃性の高さ、湿度発生源も含めた換気計画の必要がありましたので顕熱交換器を採用しました。
空調機は、暖房と冷房を役割を分ける方式を採用。
暖房は下から暖める「基礎蓄熱全館暖房」を採用。
冷房は上から冷やす「ダクト式エアコン」を採用しました。
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基礎蓄熱式全館暖房+全館空調+熱交換器を採用した仙川の家。
屋外から取り込んだ新鮮な空気が、空調と一緒に建物内を廻り、排気ルート各所から回収されていく計画です。
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基礎蓄熱式全館空調は、家全体を余すところなく暖めてくれます。
特に良い点は
・輻射式で家の隅々まで暖かい風の無い暖房
・コンクリート躯体に蓄熱するため、作った熱に無駄が少ない
・家の床、壁、天井や家具などが温まるので、冬場に窓を開けても快適な暖かさを保持しやすい
・建物自体の木材も乾燥した状態を保持できるので、家が長持ちする
という点ですね。
注意点は
・蓄熱式なので、スイッチを入れればすぐ暖かくなる、切ればすぐに冷える、というものでは無いという点だけ慣れが必要
ということでしょうか。
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ダクト式エアコンは、主に人のいる場所に向けてダクトを回していきます。
断熱性・気密性を高めた外皮により、エアコンは各階1台で賄っています。
写真のように、エアコン、換気、暖気経路、それぞれの送気経路に合わせた、様々なダクトが設置されていきます。
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快適な全館空調を実現するには、「理想の住まい方」に合わせたフレキシブルな設計と、細やかな施工が必要不可欠です。
どこかのメーカーの全館空調パックではない、オーダーメイドの空調システムを一緒に作り上げてみませんか?
こんにちは、リツデザイン建築設計事務所の吉田です。
前回に引き続き、全館空調についての2回目です!
前回の全館空調って・・・その1はこちらから
(写真はBEリンクの基礎蓄熱式全館暖房を採用した現場、コンクリートに埋設される温水パイプが並んでいます)
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さて、換気方式は決まりましたか?
では全館空調を選んでいきましょう
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全館空調は、読んで字のごとく、家の中すべてを隈なく空調することです。
代表的な全館空調といえばヒートポンプ式の空調機、つまりエアコンですね。
空調機を天井裏等に仕込み、その風をダクトで各部屋に送り、ダクトで排気する、というのが一般的に全館空調機と呼ばれているものかと思います。
暖房も冷房もこれ一機で賄う方式、ビル等でも一般的に採用されている方式です。
ただこの全館空調、暖房も冷房も同じ方式でなくてはいけないわけではありません。
暖房は輻射式、冷房は対流式、などの組み合わせも可能なのです。
輻射式としては
・冷温水(またはオイルなど)によるパネルタイプ
・蓄熱式(コンクリート躯体やレンガなどに蓄熱します)
が代表的な方式と思います。
対流式もエアコンだけではなく
・空気集熱式(屋根で集熱するタイプが代表的)
・地中熱利用など
もあります。
これらを組み合わせて選ぶことになるのですが、そこで大切になるのはお施主様の「理想の暮らし方」になります。
これは人により本当に様々です。
・エアコンの風が苦手(逆に冷風が好きな方も)
・アトピー等があるから埃が立たないことが一番
・窓をよく開ける(逆に、全く開けたくない)
・ランニングコストを最小限にしたい
・イニシャルコストやランニングコストよりも、手軽さが大事
・新しい技術を積極的に取り入れたい
等々
一人一人のご要望には、それぞれに個人的な理由というものが存在していて、それは至極大切な実現すべきものと私は考えています。
◆
当たり前のことですが、冷気は下方に向かい、暖気は上方に向かいます。
この流れに逆らって空調を行うことは、快適性の低下やエネルギーのロス等の問題を引き起こす原因となります。
また、これは人の快適性とも比例していますよね。
足元ばかり冷えると不快ですし、頭ばかり暖まるとこれも不快です。
つまり、暖めるものは下に設置、冷やすものは上に設置することを心がければ、より効率的で快適な環境を実現できる、ということです。
具体的な空調方式の選択については、それぞれの建築家にご相談いただき、自分たちの求める理想の暮らし、を見つけてみてください。
もちろん私もご相談に乗りますので、お気軽にお声をお掛けくださいね
◆
リツデザイン建築設計事務所では様々な空調方法をご提案・実現してきましたが、一例として、現在施工中の「仙川の住宅」の空調方式をご紹介しています。
ぜひ以下のリンクもご参照ください
こんにちは、リツデザイン建築設計事務所の吉田です。
今日は全館空調について、少し長くなりますので、2回に分けてご紹介したいと思います。
(写真は「千川の住宅」の空調機、主に冷房用として採用しました)
◆
全館空調、という言葉、一度はお聞きになられたことがあると思います。
『○○の全館空調』のようなものを売りにしている住宅メーカー・建設会社もありますね。
私たちも「一番良い空調はどれか?」と聞かれることがありますが、これは様々な方式があり、ユーザーが何を求められているか、で空調方式を選ぶ基準がガラッと変わってきます。
私たち設計事務所は、メーカーに縛られることなく、どのような空調方式も選択可能です。
お施主様の求められる「住まい方」を実現するために、様々な方式をご提案し、お施主様と一緒に最良の方法を探し出していきます。
◆
さてそれでは全館空調について、とお話したいところですが、空調と併せて室内の空気の入れ替えをどのように行うか、を考える必要があります。
気密性が高くなった現在の住宅において、計画換気は必須です。
住宅で使われる換気方式は
第一種換気→給気も排気も機械で行う
第三種換気→排気のみ機械で行う(以前はこれが主流でしたね)
の2種類。
ここでは給気も排気も機械で行う第一種換気について、何を基準に選ぶと良いかをご紹介します。
≪熱交換器について≫
気密性の高い住宅において、計画的に室内の空気を入れ替えてあげることが必要です。
室内の空気を屋外に捨て、屋外の空気を取り込むわけですから、そこで温度の違う空気が室内に入り込みます。
寒い冬には暖かい空気を捨てて冷たい空気を取り込み、夏はこの逆のことが起こります。
当然エネルギーのロスが発生しますので、「捨てる空気」と「入る空気」の間で『熱』を受け渡しましょう、というのが熱交換器の基本的な役割です。
この熱交換機には以下2種類の方式があります。
(1)全熱交換式
温度の受け渡しだけではなく、「湿度」も受け渡しをします。
◯梅雨の除湿、冬場の乾燥防止に役立ちます
△室内で発生する強い湿気、強い臭気に弱く、別の換気計画が必要になります。
△熱交換器が汚れた場合、素子の交換が必要になります。
(2)顕熱交換式
温度のみの受け渡しをします。
◯湿度・臭いを回収しないため、全室まとめて換気計画が可能です。
◯熱交換器が汚れた場合、水で洗浄可能です。
△屋外が高湿度になった場合、室内にも湿気が入り込みます。
△冬場は室内が乾燥傾向になります。
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上記の違いを簡単にまとめると、湿度コントロール、清掃性(臭いを含む)の2点になります。
この、湿度と清掃性についてのお施主様のお考えは、全館空調方式の選択にも大きく影響してきます。
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ちなみに花粉やPM2.5を取り除くのは、熱交換器に付属するフィルターの性能に依り異なります。
このフィルターの性能もメーカーによって様々。
目的やコストを良く把握して絞り込んでいきます。
先ずは熱交換方式を選んだ上で機種選定に入る、ということですね。
◆
はー、、、文字だけなのに長くなりました。
読むのも疲れましたよね、 、
ここまでお付き合いありがとうございます。
真剣に空調方式をご検討されている方のお役に立てれば幸いです。
さらに気になる方はgoogle先生か私まで、どうぞお気軽にお問い合わせください(^ ^)
全館空調についてはまた次回!
ありがとうございました( ´ ▽ ` )ノ
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