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タグ:建築 記事一覧
  • Posted 2024.9.23
  • 皆さまこんにちは!アトリエハレトケ長崎です。

    夏休みも終わり、徐々に秋の気配が迫ってきましたね。

    この度、私たちの設計で、北海道・白老に新しく文化交流拠点が誕生しました。

    ビール醸造工場(The Old Grey Brewery)とアートギャラリー(Brew Gallery)からなる複合施設です。

    Brew Gallery

    柿落としの展示は、国松希根太in shiraoi」でした。(2024年4月27日(土)- 6月2日(日))

    その後、國松明日香(2024年6月8日(土)- 7月7日(日))、相川みつぐ(2024年7月13日(土)- 8月18日(日))と続き、私も先日の飛生アートコミュニティによるグループ展(2024年8月14日(土)- 9月15日(日))を再訪してきました。

    この施設は、かつてスーパーマーケットでした。オーナーチェンジにより別棟が増築されて、仕出し弁当の店舗および工場として使われ、その後さらに改装されて、しばらくの間、岩盤浴場として用いられていました。

    2020年7月25日の現地

    今回の計画に際して検討を重ねた結果、ビール醸造工場を併設した飲食・物販店舗を併設するギャラリー複合施設へと模様替え(リノベーション)することになりました。

    この場所の最大の特徴は、街に開かれたアートギャラリーであることと、ビール醸造工場が併設されていることです。

    Brew Gallery:街に開かれたアートギャラリー
    The Old Grey Brewery:ギャラリーに併設されたビール醸造工場

    この工場では最大20,000Lのビールを醸造することができます。醸造責任者は、地域産の原材料を用いた環境に配慮したビール醸造で著名な十河文英氏。今現在、8000Lほどのエールが仕込まれていて、10月から順次蔵出しされる予定ですが、年明けにはバリエーション豊かなラインナップが揃う見込みです。

    もちろん、隣接するギャラリーで飲むことも、購入することも可能です。

    The Old Grey Breweryで醸造されたビールは、隣接するBrew Galleryで楽しむことができます
    地元を拠点とする芸術家たちによるアートと地域材料を活かしたビールが融合した新しい文化交流拠点
    2024年5月31日ギャラリー複合施設として生まれ変わった姿

    現在、Brew Galleryでは、ROOTS & ARTS 2024:樽前山を望んで(2024年9月20日(金)- 10月13日(日))を開催しています。

    白老には山と海があり、白老牛や毛蟹に舌鼓を打つことができます。アイヌ文化を紹介する国立博物館ウポポイがあり、数々の芸術祭が開催され、木彫りの熊をたくさん目にすることができます。鹿たちは街中にまで出没しますし(笑)、素晴らしいランドスケープとともに競走馬の故郷でもあります。文化的にとても豊かで、人々も皆さん魅力的な方々ばかりです。

    新千歳空港から1時間足らずの好立地ですので、是非この魅力的な街を、訪ねて体感してみてください。

    きっと素敵な出会いが皆さんを待っているはずです!

    今回は、アトリエハレトケ長崎がお送りいたしました。

    また次回、お会いしましょう!

  • Posted 2024.8.22
  • Villa Savoye 

    Le Corbusier

    1931年竣工

    前回に引き続きル・コルビジェのサヴォワ邸

    外観の美しさはもちろん、室内も見どころの連続でした

    1階のエントランスはR形状のサッシからの緑の揺らぎと

    スロープの上空から差し込む自然光でキラキラと輝いていました

    2階も見どころ満載なのですが、

    室内とテラスに連続する横連続窓からの景色は

    緑の大海原を見渡す特等船室からの眺めのよう

    建物の様々な工夫は

    敷地環境を活かしきるための工夫であることを

    実際に観て感動したことを今でも手に取るように覚えています

    次回のスケッチ旅もご期待ください

    株式会社スタンダードデザイン(旧リツデザイン)吉田立

  • Posted 2024.6.29
  • こんにちは!アトリエハレトケ長崎辰哉です。

    暑さがじわりと増しつつありますが、皆さま、お元気でお過ごしでいらっしゃいますか?

    5月中旬、4年前(2020年5月)にお引き渡しをした都内のお住まいにお邪魔してきました。

    こちらの住まいは、既存建物を全て取り壊すのではなく、地下躯体を残してその上に新たに木造二階建てを新築した「半分新築半分改築の家」=「半新半改の家」という特徴的な建築なのですが、そちらの詳細は別な機会に譲ることにして、今回は熱環境のお話です。

    ご覧の通り密度の高い住宅街にあって、リビングから空が見える、とても魅力的なお住まいなのですが、夏になるとこの高窓から差し込む日射が強く、室温が高くなり過ぎてしまうことがあったので、何か良い工夫がないものか?とのご相談をお客様からいただいておりました。

    そこでさまざまな手法を検討し、2022年の夏、外付けの電動ブラインド「ヴァレーマ」(オスモ&エーデル社)を増設することになりました。今回はその効果測定にお邪魔したというわけです。

    このように高窓の「外」で日射をカットすることができます。(熱は家の外でカットするのが鉄則です。)

    室内に居ながらにしてリモコンで羽根の角度や上げ下げを調整できますので、完全に遮光したり、わずかに自然光を取り入れたり、自然光を天井に反射させて室内を明るくしつつ熱を遮る、など様々な使い方を自由にすることができます。

    もちろん、完全に上げてしまえば、冒頭の写真の通り、窓からは空しか見えずスッキリ!(←でも実はこれはお客様と設計者のこだわりが詰まっているからこそ。取り付け時の工夫によってこのように何もないように見せることができるのです。)

    窓の上半分だけを完全遮光として、光と熱を制御することも想いのまま!

    こんなふうに「空は見たいけど日射は遮りたい」という理想も簡単に実現できます。

    あまりにも快適な室内環境についつい長居をしてしまう私😁。

    温熱環境をいかに整えるか、というのは建築デザインにおける最重要課題のひとつです。

    夏の日射は外でシャットアウトする、という日本古来からの暮らしの知恵である「簾(すだれ)」の現代版ともいうべき技術ですね。素晴らしい効果にお客様もメーカー担当者も私自身も納得のひと時でした。

    その時の様子がこちらにレポートされていますので、ぜひご覧ください。

    https://osmo-edel.jp/column/20240617-2/

    このヴァレーマは、外壁周りに電源さえあれば、後付け対応も可能です。

    暑い夏にお困りに皆さま、びっくりするほどの快適さを簡単に手に入れることができますので、ぜひご検討してみてはいかがですか?☺️

    今回はアトリエハレトケ長崎がお送りしました。

    家づくりや施設づくりでお悩みの皆様、ぜひ私たちお気軽に田園都市建築家の会にお気軽にご相談ください。

    私たち建築家と一緒に考えることで、きっとご満足いただける良い成果を引き出すことができます!

    ご自身らしい家づくり、施設づくりを前向きに思う存分楽しみながら実現しましょう!

  • Posted 2024.6.4
  • Villa Savoye 

    Le Corbusier

    1931年竣工

    ル・コルビジェによる20世紀の住宅の最高傑作のひとつ

    建築好きなら知らない方はいない名作ですが

    写真だけだといまひとつピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんね

    私も実際に現地を訪れるまでは最高傑作という実感が湧かなかったのですが

    遠景からこの建物を見た瞬間にその素晴らしさに魅了されました

    先ずはロケーションが素晴らしい

    美しい公園から連続した緑あふれる丘の上の敷地に

    一階部分が緑に塗装された白い住宅は

    静寂に包まれた緑の海に浮かぶ白い船のよう

    息をのむ美しさです

    ピロティ部分の柱の細さ

    緑の色合い

    白い軒裏に映る緑の反射は

    船の底面近くに映る水紋の反射のようです

    室内も素晴らしいのですが、それはまた次回のお楽しみにてご期待ください

    株式会社スタンダードデザイン(旧リツデザイン)吉田立

  • Posted 2024.5.6
  • ■今週末の担当 建築家■
    5/26(日) 10:00~17:00 吉田 立 さん

    リツデザイン建築設計事務所
    https://www.ritsu-design.com/

    ●Director’s コメント
    吉田さんの事務所(リツデザイン)は、設計コンセプトとして「空間の広がり」「生活動線」「高い環境性能」を掲げている通り、デザイン性の高さだけにとどまらず、日々の住み心地に配慮しながらのびのび暮らせる空間づくりを得意としています。また、リノベーションの事績も豊富で、2014年には中古住宅の流動化に関する設計提案でグッドデザイン賞を受賞しています。

    田園都市建築家の会では、家づくりに関する様々なご相談を無料でお受けしています。
    たまプラーザの「家づくりカフェ(相談・打合せスペース)」にて皆様のご来場をお待ちしています!
    下記メールフォームよりお気軽にご連絡ください。
    (営業時間 10:00〜17:00/水曜定休)

    田園都市建築家の会では、具体的な設計ご依頼の前に、しっかりと検討したい下記の内容について日々様々なアドバイスを差し上げ「建築家との家づくり」をサポートしています。 是非ご活用ください。

    土地探し(エリア、価格、法令チェック、仮のプラン検討、進め方 など)
    ・資金計画(土地+建物+その他必要な費用、銀行ローン手続き など)
    ・建築家探し(建築家との家づくりの流れ、自分にあった建築家選び など)

    毎週末(日曜日)につきましては、所属する建築家が「家づくりカフェ」にて「建築家無料相談」を開催しています。週ごとに担当建築家がかわり、皆様のご来場をお待ちしています。
    (当日、ご予約なしのご来場でも担当建築家と相談可能です)

  • Posted 2024.4.28
  • ■今週末の担当 建築家■
    5/19(日) 10:00~17:00 山田 悦子 さん 

    アトリエエツコ 一級建築士事務所
    http://www.a-etsuko.jp/

    ●Director’s コメント
    1998年よりオランダ留学、アムステルダムの建築設計事務所「moriko kira architect」を経て、2007年アトリエ エツコ 一級建築事務所を設立。山田さんは、木造、RCなど新築一戸建てプロジェクトはもちろんですが、リノベーションの実績も非常に多く、都内の有名なヴィンテージマンションのリノベプロジェクトも数多く手がけ、シンプルで洗練されたインテリアデザインは定評があり、Etsuko Yamadaファンも多い。「住まいの環境デザイン・アワード2008」「ベターリビング・ブルー&グリーン賞」など受賞歴多数。

    田園都市建築家の会では、家づくりに関する様々なご相談を無料でお受けしています。
    たまプラーザの「家づくりカフェ(相談・打合せスペース)」にて皆様のご来場をお待ちしています!
    下記メールフォームよりお気軽にご連絡ください。
    (営業時間 10:00〜17:00/水曜定休)

    田園都市建築家の会では、具体的な設計ご依頼の前に、しっかりと検討したい下記の内容について日々様々なアドバイスを差し上げ「建築家との家づくり」をサポートしています。
    是非ご活用ください。

    土地探し(エリア、価格、法令チェック、仮のプラン検討、進め方 など)
    ・資金計画(土地+建物+その他必要な費用、銀行ローン手続き など)
    ・建築家探し(建築家との家づくりの流れ、自分にあった建築家選び など)

    毎週末(日曜日)につきましては、所属する建築家が「家づくりカフェ」にて「建築家無料相談」を開催しています。週ごとに担当建築家がかわり、皆様のご来場をお待ちしています。
    (当日、ご予約なしのご来場でも担当建築家と相談可能です)

  • Posted 2024.4.28
  • ■今週末の担当 建築家■
    5/12(日) 10:00~17:00 宮崎 俊行 さん

    宮﨑建築設計事務所
    http://www.miyazaki-aa.jp/

    ●Director’s コメント
    「住むほどに味が出る家」「流行りに左右されない、永い時の流れに耐えうる建物」~宮﨑さんの住まいには、奇をてらわず、ほっと落ち着けて居心地のよさが随所に感じられる空間がちりばめられています。

    田園都市建築家の会では、家づくりに関する様々なご相談を無料でお受けしています。
    たまプラーザの「家づくりカフェ(相談・打合せスペース)」にて皆様のご来場をお待ちしています!
    下記メールフォームよりお気軽にご連絡ください。
    (営業時間 10:00〜17:00/水曜定休)

    田園都市建築家の会では、具体的な設計ご依頼の前に、しっかりと検討したい下記の内容について日々様々なアドバイスを差し上げ「建築家との家づくり」をサポートしています。
    是非ご活用ください。

    土地探し(エリア、価格、法令チェック、仮のプラン検討、進め方 など)
    ・資金計画(土地+建物+その他必要な費用、銀行ローン手続き など)
    ・建築家探し(建築家との家づくりの流れ、自分にあった建築家選び など)

    毎週末(日曜日)につきましては、所属する建築家が「家づくりカフェ」にて「建築家無料相談」を開催しています。週ごとに担当建築家がかわり、皆様のご来場をお待ちしています。
    (当日、ご予約なしのご来場でも担当建築家と相談可能です)

  • Posted 2024.4.28
  • ■今週末の担当 建築家■
    5/5(日) 10:00~17:00  松田 毅紀さん

    HAN環境・建築設計事務所
    http://www.han-arc.com/

    ●Director’s コメント
    「自然の力を生かす」をテーマに掲げ、パッシブデザインの家づくりを標榜する松田毅紀さん。建築家ならではのデザイン性をとことん追求しながら、断熱性・気密性もトップレベルの家づくりを目指す貪欲な建築家です。

    田園都市建築家の会では、家づくりに関する様々なご相談を無料でお受けしています。
    たまプラーザの「家づくりカフェ(相談・打合せスペース)」にて皆様のご来場をお待ちしています!
    下記メールフォームよりお気軽にご連絡ください。
    (営業時間 10:00〜17:00/水曜定休)

    田園都市建築家の会では、具体的な設計ご依頼の前に、しっかりと検討したい下記の内容について日々様々なアドバイスを差し上げ「建築家との家づくり」をサポートしています。 是非ご活用ください。

    土地探し(エリア、価格、法令チェック、仮のプラン検討、進め方 など)
    ・資金計画(土地+建物+その他必要な費用、銀行ローン手続き など)
    ・建築家探し(建築家との家づくりの流れ、自分にあった建築家選び など)

    毎週末(日曜日)につきましては、所属する建築家が「家づくりカフェ」にて「建築家無料相談」を開催しています。週ごとに担当建築家がかわり、皆様のご来場をお待ちしています。

  • Posted 2024.4.22
  • 皆さま、こんにちは!

    アトリエハレトケ長崎辰哉です。

    4月吉日、現在手掛けている「たまよんガーデン・コミュニティ」の現場が上棟しました。

    障がいを持つ方々が仲間や庭や街の人々と交流しながら自律的に暮らすための場所づくりのお手伝いです。

    前々日までは、基礎と土台しかなかった場所に、棟梁を始めとする8名の大工の手で、わずか二日で建物の枠組みが一気に立ち上がりました。

    晴れの日に相応しく半被を背負うかしの木建設の勇壮な面々。今回の事業主様のこのプロジェクトにかける想いに神妙な面持ちで聞き入ります。

    ベテランから今年入ったばかりの大工まで、現場での実践を通じて、しっかりと技術が継承されていくのがかしの木建設の現場の魅力です。

    木造は私たち日本人の精神性に深く根ざしており、何度現場を経験してもその都度、大いに学びがあります。これは建築家として幾つになっても、どれだけ経験を積み重ねても変わることのない「木造で建てることの魅力」だと思います。(珍しく建築家本人も顔出し写真で登場)

    つくり手が事業主の想いにしっかりと耳を傾ける姿を見て、良い建築は、人の心がつくり手に正しく伝わることで、生み出されるのだと、改めて感じました。

    私たちも、空高く掲げられた幣串を見ながら、気持ちを新たに、最後までしっかりとこの建築の誕生を見届けようと心に誓いました。

    完成は今秋九月を予定しています。

    内覧会をぜひ楽しみにしていらしてください。

    今回はアトリエハレトケ長崎がお送りしました。

    家づくりや施設づくりでお悩みの皆様、ぜひ私たちお気軽に田園都市建築家の会にお気軽にご相談ください。

    私たち建築家と一緒に考えることで、きっとご満足いただける良い成果を引き出すことができます!

    ご自身らしい家づくり、施設づくりを前向きに思う存分楽しみながら実現しましょう!

  • Posted 2024.4.4
  • 開催日時

    4月20日(土) 4月21日(日) 11時~15時 

    開催場所

    カンディハウス横浜ショールーム  横浜市西区みなとみらい2-3-1 クイーンズタワーA3F 

    家づくりを考えた時、家具選びを一番最後にしていませんか?

    インスタグラムやピンタレスト、雑誌などでよく見かける素敵な空間!家づくりやリノベーションをするならこんな空間にしたいと憧れる方も多いのではないでしょうか。でもどうやって??

    ご相談について

    皆様の家づくりのシーンにあわせて、建築家と家具コーディネーターがそれぞれのご相談内容に応じてアドバイス、実際の家具選びのお手伝い等を致します。

    家づくりを考え始めた皆様

    • 現在の住まいの建替え
    • 現在の住まいのリノベーション
    • 現在の住まいからの住替え
    • 土地買って、新築で建てる
    • 中古マンションを買って、リノベーション

    シーンに応じて、素敵空間をつくるためのそれぞれの家づくりの進め方、資金計画のたて方、資金繰りの方法(住宅ローン)、依頼先の決め方等より具体的なアドバイスを致します。ご検討中の土地の敷地図・お住まいの間取り図、イメージしている室内空間写真等をお持ち頂けましたらより具体的なご相談が出来ます。

    既にカンディハウスの家具を購入の皆様

    • 家具の買い足し
    • 家具の入れ替え
    • プチ模様替え
    • リノベーション

    シーンに応じて、家具の買い足し、入れ替えなどは家具コーディネーターを中心にアドバイス、家具選びのご提案をします。お持ちの家具を活かした、プチ模様替え・リノベーションなど設計目線からのアドバイスは建築家中心に致します。お住まいの間取り図、現状の家具や室内写真等をお持ち頂けましたらより具体的なご相談が出来ます。

    ショールームツアー

    参加建築家の手掛けた事例をもとにどのような発想と視点でそれぞれの素敵空間を作り上げたのか?そして、素敵空間づくりに必要不可欠なアイテム『家具』について、その選び方や配置などを空間別にお話しします。その後ショールームをご一緒にまわり家具の作りのこだわりや素材について説明、実際のレイアウト参考に素敵空間づくりのポイントをお教えします。聞いて・触れて・座って、居心地の良さを体感してください。

    4月20日(土)14時~15時

    4月21日(日)14時~15時

    ※参加をご希望の方は申し込みフォームより希望日をお送り下さい。

    フルコーディネートの素敵空間を実現するには設計と家具は切っても切り離せない重要な関係になります。設計の早い段階から間取りや内装の仕上げに合わせた、家具の大きさや素材選びも大切なポイントです。またもう一つ重要なのが家具購入の資金繰りです。建築に費用をかけ過ぎて家具で息切れしてしてしまい、結局欲しかった家具まで手が届きませんでした・・なんてお話を伺う事も少なくありません。家具購入についても最初からきちんと資金計画に組み込み、ローンの活用なども検討出来ればそんな悩みも回避出来ると思います。今回は旭川家具をけん引する家具メーカーのカンディハウスさんとの共催で家具屋さんのショールームで行うからこそ実現できる体感型のショールームツアーになります。また住まいづくりをお考えのみなさんや家具購入を考えているみなさんのシーン別のご相談も随時お受けしています。                                        

    自分らしい素敵空間の実現のために是非お立ち寄りください!

    参加建築家

    4月20日(土)

    • 臼井 徹 U建築設計室
    • 小川 貴之 小川貴之建築デザイン
    • 山田 悦子 アトリエエツコ 一級建築士事務所

    4月21日(日)

    • 木内 厚子 スタジオエイト設計室
    • 長崎 辰也 株式会社アトリエハレトケ
    • 前川 哲  前川哲建築設計事務所
    • 宮崎 俊行 宮﨑建築設計事務所

  • Posted 2024.3.1
  • 田都会ファンの皆さまこんにちは!

    アトリエハレトケの建築家長崎辰哉です。

    今年の冬は暖かい(むしろ暑い)なぁ・・・と思っていたら、3月に入って急に冷え込む日が続きますね。

    皆さまは暖かくお過ごしになられていますか?

    この寒さの中にあっても、高気密・高断熱の住まいに暮らしていらっしゃる方々は、とても快適にお過ごしなのではないでしょうか?

    そんな高気密・高断熱のお住まいについて、私たちが設計して昨年夏にお引渡しをしたお客様のお住まいに、先日、暮らしかた冒険家:伊藤菜衣子さんが取材に来てくださいました 。

    暮らしかた冒険家:伊藤菜子さん

    伊藤菜衣子さんは、熊本→北海道→愛知と移り住みながら「高品質低空飛行の暮らし」を実践してきた、正に「暮らしのプロ」と言える方です。ご自身で気密施工や断熱施工までこなしてしまう(←すごい!)スーパーレディでもあります。

    こちらの住まいは逗子の小高い山の上にあって、20年以上住み続けていらした住まいの建て替えプロジェクトです。

    ご夫婦が長年ご愛用されてきた松本民藝家具を中心に、この地で積み重ねられてきた様々な想い出に囲まれて、隣接する公園や周りの豊かな緑を眺めながら心穏やかに暮らせる「終の住処」として、私たちとしても設計を大切にお預かりしました。

    施工は、逗子葉山エリアで有名な工務店スターホームです。

    「高気密・高断熱の住まいに暮らして一番変わったことは何ですか?」という伊藤さんからの質問に身振り手振りで答えるご夫妻。

    季節を通じて本当に快適を実感されているのがヒシヒシと伝わってきましたが、側で聞いていて、一番の変化は「暮らしが開かれたこと」なのかな?と感じました。

    「高気密・高断熱の住まい」に住み始めて、空気としては「閉じている」のに、暮らしや気持ちとしては「外へと開かれて」いて、それにより暮らしがとても楽しく豊かになっているようです。

    これは本当に建築家冥利に尽きますね!

    2階に作り付けられたオーディオコーナー。

    アナログレコードとCDを自在に選んで鳴らすことができます。

    2階のホビールーム。

    子育てを卒業されたご主人の趣味全開の素敵な設えにかなりワクワクする空間です。

    暮らしの主舞台となるメインリビングは2階のすべて部屋から見下ろすことができます。

    中心に位置する円卓は、数十年の間、ご夫妻の暮らしに寄り添ってきた松本民芸家具のテーブルです。

    自分たちの暮らしを客観的に眺める場所があることは、暮らしの豊かさをグッと高めますね!

    玄関にはお雛様が飾られていました。とっても素敵な設え!

    実はこちらのお雛様、数十年ぶりのお披露目となったそうです。

    ご夫妻が暮らしを如何に楽しんでいるか、問わず語りに教えてくれているかのようで、とても嬉しくなりました!

    そんな訳で、今回の取材はとても盛り上がりました。

    こちらの内容は、新建新聞社だん」という雑誌に掲載される予定です。

    最後に、伊藤菜衣子さんの岡崎のご自宅では、街に対して開かれたこだわりのカフェ、coffee to _______をオープンされています。これは是非とも訪問してみたいですね!!

    以上、本日は、アトリエハレトケの建築家長崎辰哉がお送りいたしました。

    高気密・高断熱の住まいに興味がある皆さま、どうぞ気軽にご相談くださいませ!

    それではまた次回、お目にかかりましょう!!

  • Posted 2024.1.29
  • こんにちは、リツデザイン一級建築士事務所の吉田です。

    前回に引き続き、戸建てリノベーションの実例をご紹介。

    みたけ台の家

    こちらは築25年で耐震性が確保されていた戸建て住宅。

    耐震診断+間取り変更を考慮した耐震補強と断熱性能の向上を行い、長期優良住宅を取得しています。

    玄関の吹き抜けには半透明の床。光とフリースペースの雰囲気を伝えてくれます。

    玄関の上が吹抜けになっていた既存建物。半透明の床で1~2階の空間をやわらかく繋ぎます。

    バブルの前後、「玄関の吹き抜けがカッコいい!」と考えられていた時期があったようでその時期の注文住宅はこぞって玄関に吹抜けを設けていました。見たことがある方も多いのでは?

    でも住んでみると何でここを吹抜けにしたんだろう、と疑問に思う方も少なくないようです(設計段階でよく検討された効果的な吹抜けだと全く効果が違うのですが)。

    この上は家族のフリースペース。

    大きなテーブルで家族それぞれが思い思いの時間を楽しんでいます。

    この家族の雰囲気、楽しさの一端が玄関を入った瞬間に感じられるとほっと一息つけるような気がしてきませんか?

    玄関から続きの和室だったスペースは、土間スペースに。

    自転車だって乗り回してしまいます。

    みたけ台の家はこちらのリンクからご覧いただけます。

    それではまた次回も戸建てリノベーションの実例第三弾をご紹介しますね

  • Posted 2024.1.1
  • アトリエハレトケ長崎です。

    皆さま明けましておめでとうございます。本年も田都会をよろしくお願い申し上げます。

    早速ですが、新年早々、内覧会のお知らせです。

    日時:01月27日(土)11:00~16:00
       01月28日(日)11:00~16:00

    場所:神奈川県逗子市沼間5-22-1 https://maps.app.goo.gl/4uZRqNYrtut8LnKq5

    逗子の小高い山の上にご夫婦のための住まいが完成しました。
    建築主様のご厚意により内覧会を開催させていただくことになりましたので ご案内いたします。
    ご夫婦が長年ご愛用されてきた松本民藝家具を中心に、この地で積み重ねられ てきた様々な想い出に囲まれて、隣接する公園や周りの豊かな緑を眺めなが ら心穏やかに暮らせる終の住処です。
    皆様お忙しいことと存じますが、是非ご高覧いただけますと幸いです。

    参加ご希望の方は、01/25(木)までに以下よりお申し込みください。
    https://forms.gle/s2rrtgxTWPvxv2Fk9

    家づくりをご検討中のお客様、土地をお探しのお客様、建築家との家づくりについてお知りになりたい皆さま、ぜひお越しいだけますと幸いです。

    ※お客様がすでにお住まいの住宅ですので、ご留意をいただけますようお願い申し上げます。

    以上、アトリエハレトケ長崎がお送りいたしました。

    2024年元旦

  • Posted 2023.11.30
  • こんにちは、リツデザイン一級建築士事務所の吉田です。

    近年、戸建住宅でもリフォーム・リノベーションの需要が高まっていますね。模様替えのリフォームではなく、暮らし方や住宅性能そのものを向上させるリノベーション。新築同様の長寿命化が求められるリノベーションが増えています。弊社では性能向上リノベーションに長く取り組んできましたので、その実例を数回に分けてご紹介したいと思います。

    青葉台の家

    こちらは築40年の木造住宅のリノベーション。

    高台に建つ住宅でしたが、毎日苦労して階段を上っても高台を楽しむ場所が無い。そこで寝室を1階に、LDKを2階に、と上下入れ替えてさらにリビングを増築。戸建て住宅とは思えないような高さから街を一望できる暮らしに変わりました。

    増築したリビングとバルコニー。高台から街を一望!

    とはいえ築40年の建物は耐震基準に満たなかったり(今の評価だと耐震性はゼロ!)躯体がわずかに傾いていたり。なのでスケルトン状態にして基礎をアラミド繊維等で補強して建物を垂直に直し構造計算に基づいて補強をして。

    結果、長期優良住宅を取得し、増築によって建築確認も改めて取得(なかなか手続きは大変でしたが)。

    新築同様、長く安心して快適にお住まいいただけて、資産価値も再確保。

    1階に下りてきて庭とつながった個室群。趣味と庭がつながっている様子がよく伝わります。

    でもそれってとっても費用がかかりそう、と思いますよね。

    確かに模様替えのリフォームと比較すると、相応に費用がかかります。

    それでも既存を壊して同規模の新築を建てるより2~3割安く納まります。

    そして既存利用のもうひとつのメリットは敷地環境を活かすことが前提となること。

    新築を計画するとついつい外回りも一新したくなるもの。

    リノベーションはそこにあるものを大切に引き継ぐ姿勢がベースにあるので、お庭や環境を活かすことが基本になることが多いです。

    敷地に係る更新費用は、建物価格のやはり1~2割程度になることがほとんどです。

    横浜あたりの高台になると古い擁壁が使えないなど数百万円単位になることが少なくありません。

    総額で考えると新築と比較して3~5割程度は安くなる算段です。

    今の建設価格高騰を考えるとかなりの金額差になってきますね。

    既存の長い階段やレンガの花壇を活かしてイメージを一新

    建築は大切な社会の共有物です。

    壊して建てるのほかに、活かして建てるという選択肢があることも知っておくと、家づくりの選択肢が広がるかもしれません。

    ※青葉台の家はこちらのリンクからご覧いただけます

    実際私自身も住宅の一次取得者でしたが、①土地+新築、②マンション購入(家族の希望)、③マンション購入+リノベーション、④中古戸建購入+リノベーション、という4つの観点からフラットに検討することで資金的にも選択肢を増やすことが出来ました(結果は中古戸建購入+リノベーションとなりましたのでいずれご紹介しますね)。

    お読みいただき有難うございました。

    次回も戸建てリノベーションの実例をご紹介させていただきます。

  • Posted 2023.11.10
  • アトリエハレトケ長崎です。

    (前回の続きです)人生初のコペンハーゲン訪問の後、これまた人生初のストックホルムに飛びました。

    ストックホルムでは、まずはセント・マークス教会を訪問。

    森の火葬場をアスプルンドと共に手掛けていたレヴェレンツが、道半ばにしてプロジェクトから外され、その傷心からのリベンジを図った75歳の時の仕事だそうです。

    ロマン主義的なローカルモダニズムと言えそうな建築様式。

    公園との関係性や自然光の取り込みかたなどが、トゥルクにあるブリュグマン設計の復活礼拝堂にも似ている気がしました。

    セント・マークス教会の次は、世界遺産、森の礼拝堂(Skogskyrkogården)へ。

    設計は当初、レヴェレンツとアスプルンドが協働し、最後はアスプルンドが単独で完成させることになったそうです。

    道半ばで外されたレヴェレンツは失意に沈み、アスプルンドは名声を確固たるものに。

    1940年にアスプルンドが死没するまでの25年をかけて設計と施工を繰り返して生み出された墓所。

    そしてアスプルンド亡きあとは、再びレヴェレンツが自身の生涯をかけてランドスケープの設計を引き継いだと言う熱い話も。

    本当に絵のような風景。

    北欧の空ならではの光の色。

    そしてストックホルム市立図書館へ。

    みごとな自然とのコントラスト。

    青空に対する補色としてのオレンジ色か。

    隣接する公園との相性は良いけれど、街並みの中では唐突すぎる気も。

    そして外装がチープで表層的なのは意外。このあたりは北欧モダニズムの模索の痕跡?

    1928年竣工。

    コルビュジエのサヴォア邸よりも前の作品。

    円筒形の内部は象徴的な本のための空間。

    知の積層を空間として体験出来るよう断面計画に工夫が凝らされています。

    外からは中を窺い知ることは出来ないが、中からは街並みを直接的に見返すことが出来るという。

    アイコニックな知の空間が街並みと連続して体感できることの文化的贅沢さ。

    この非日常性が街並みと直接つながっていることはアスプルンドによる天才的な発明。

    ストックホルム市民を心から羨ましく思います。

    以上、アトリエハレトケ長崎が今回はストックホルムよりお送りしました。

    ここから船旅でヘルシンキへ戻ります☺️

    また次回をお楽しみに!!

  • Posted 2023.9.21
  • こんにちは。永峰昌治建築設計事務所の永峰昌治です。昨年完成した古民家リノベーションのご紹介です。

    既存建物は南北に奥行きが深いため、日本庭園に面する南側の和室は明るく開放的であるのに、北側の居間や食堂は暗く閉鎖的でした。北西の一部をえぐるように減築し、伝統的な町屋でみられるような中庭をつくりました。中庭に面して食堂を配置し、また和室との壁を取り払うことで、食堂からも日本庭園を眺められ、開放的な空間となりました。

    ご夫婦共に楽しまれるロードバイクのためのスペースと在宅勤務のためのワークスペースはお互いが適度な距離を取れるように各所に配置してあります。

    外観は既存のままとしていますが、和室の奥に中庭の光がチラッと見えています。
    和室と食堂、中庭のつながりです。床を黒くして既存部分と違和感が出ないように気をつけました。
    南北に風が通り抜けるようになりました。庭を眺めながらロードバイクのトレーニングも楽しめます。こちらは奥様のためのスペース。
    和室は畳表や襖紙を張り替えただけです。残して活かすのも大切です。
    和室の横にもロードバイクのトレーニングとメンテナンスをするためのスペースがあります。こちらは主にご主人のためのスペースです。
  • Posted 2023.9.18
  • アトリエハレトケ長崎です。

    (前回の続きです)ヘルシンキの後、人生初のコペンハーゲンに飛びました。

    コペンハーゲンは自転車の街。中央駅の前でもこの自転車の山です。

    鉄道にも自転車専用車両が用意されていて、これにはビックリ。

    街路によって、自転車が滑らかに動けるよう歩行者が歩ける範囲が図示されているあたり、文化の違いを痛感。

    コペンハーゲンもまた北欧的なコンパクトシティで中央駅周辺の徒歩圏内(もしくは自転車圏内)には名所・名建築がひしめきあっています。

    こちらは私が岡部憲明アーキテクチャーネットワークに勤務していた25年ほど前に王立劇場の国際コンペで競い合った設計事務所による複合ビル。流石のデザイン。国際的な構造設計事務所であるARUP社が入居しています。

    その向かいにはディズニーランドのモデルとなったチボリ公園が。1843年の開園から180周年を迎えています。

    東京駅に隣接してディズニーランドがあるようなもので、実はこれ、市民を骨抜きにして王室の政治から目を逸らすためにつくられたらしいですが、都心の超一等地に市民の憩いの場がある都市構造の豊かさに驚嘆。しかもアトラクションがどれも魅力的かつハイレベルで、ウォルトディズニーが通い詰めてディズニーランドの構想を練った、という伝説にも納得です。

    こちらはアルネ・ヤコブセン設計の名作ホテル。

    ここでは世界的に有名な螺旋階段を体感することができました。

    モノとしての構造と構法の美しさで人類の歴史に残る王道のデザイン。

    変化のスピードが速い現代においてこのようなデザインの実現は難しいこともあり、否が応でも時代の流れを感じてしまいますね。

    そして今回のコペンハーゲン訪問のハイライト、世界で一番美しいと言われる美術館「ルイジアナ美術館」へ。

    建築と自然と人の手の入ったランドスケープとが融合した幸福度の高い環境。

    コロナ禍に抗うように世界中から多様な人々がここを訪ね、アートと食事と交流を楽しんでいる様子がとても印象的でした。

    まるで絵画のような風景でしょう?これこそ人間的豊かさの体現だ!と感動しました。

    世界的に有名なジャコメッティの部屋。彫刻を展示する空間の大きさ・プロポーション・構成の教科書のような空間に唸りました。

    そしてDana Shutzの特別展で夢中でスケッチをする親子に、自由と自己責任が浸透している高次元の精神文化の豊かさを目の当たりにし、あぁ・・・なんでも管理されないと気が済まない日本のままでは、この文化レベルにはいつまで経っても届かないな、との危機感を強く持ちました。

    こちらはコペンハーゲン中央駅。

    今の駅舎は1911年に完成してすでに100年以上を経ていますが、まるで鉄骨造のようにも見える美しい集成材による木造アーチが見事で、当時の建設技術の高さを現代にまで伝えています。

    100年以上前に生み出された建築や空間や施設が今も生き生きと日常的に使われているコペンハーゲンの街の様子を見て、現代をつくる建築家としての自分の役割の重さを痛感する滞在となりました。

    以上、アトリエハレトケ長崎がコペンハーゲンよりお送りしました。

    ここから鉄道で空港へ向かい、次はストックホルムへ飛びます。

    また次回をお楽しみに!!

  • Posted 2023.8.10
  • こんにちは、リツデザイン一級建築士事務所の吉田です。

    前編、中編とご紹介してきました前川國男自邸の後編、最終回となります。

    本建物は江戸東京たてもの園にて見学可能です。

    今回は寝室から。

    こちらも居間同様スクエアに仕上げられたモダンなインテリア。

    寝室と対象の位置にある書斎。

    こちらには収納の中に洗面が付属しています。

    造作の収納の中にもタイルを貼り込むことで引き締まった空間になっていますね。

    最後になりましたが玄関の見返しです。

    内開きの玄関ドアに低めのベンチが作り付けられています。

    決して広くない玄関ですが、内外のつながりや明快なエリア分けによって狭苦しさを感じさせません。

    さてここまで3回にわたりご紹介してきました前川國男自邸、いかがでしたでしょうか。

    建物を写真で見るのと、空間を体感するのとでは全くの経験です。

    ぜひ一度足をお運びいただくと今までにない空間体験ができるものと思います

    我々田都会の家づくりでも、竣工案件の内覧会を行っております。

    個人の住宅がお引渡しになる前のほんの一時だけ開催させていただく内覧会。

    もしタイミングが合います際にはぜひご参加くださいませ。

    お会いできることを楽しみにしております!

  • Posted 2023.6.26
  • こんにちは、リツデザイン一級建築士事務所の吉田です。

    前回に引き続き前川國男自邸再訪のご紹介です。

    おさらいですが、前川國男自邸は江戸東京たてもの園に移築展示されています。

    園の観覧費用はなんと一般400円と格安で、見学すべき建物も多く、公園としてもとても魅力的ですのでぜひ一度訪れてはいかがでしょうか。

    前回は居間の写真をご紹介していましたので続きから。

    シンプルな照明器具で居場所が演出されています。

    台形のダイニングテーブルも空間の特性を意図しているように感じました。

    ペンダントライトもオリジナルで制作されているのでしょう。

    細部まで手の込んだデザインとなっています。

    ダイニングテーブルと台所の間には小さな給仕口が。

    雪見障子のある窓の手前にも小さなカウンターが配置されています。

    ダイニングから台所や浴室、寝室に入るドアはプライベート感を高めるためか背の低いアーチドアになっています。

    比較すると、玄関から居間へのドアは大きく人を迎え入れるように設計されていることが伝わってきます。

    白色でまとめられている台所は庭に面した明るい空間です。

    対面キッチンも素敵ですが、正面が窓というのも気持ちが良いですね。

    台所の隣にある浴室。

    竣工は1942年ですが、現在2023年でも通用するデザインですね。

    ミラーキャビネットが壁裏に仕込まれているのが気になります。

    ちなみに玄関側に配置されている客用トイレもなかなか美しいデザインです。

    またしても長くなりましたので、寝室や書斎、玄関などのご紹介は後編に譲りたいと思います。

  • Posted 2023.6.8
  • アトリエハレトケ長崎です。

    5月下旬に5年ぶりの北欧旅行をしてきました。その時の話を数回に渡ってお届けします。

    今回訪ねたのは、ヘルシンキ・コペンハーゲン・ストックホルムの3都市。

    まずはヘルシンキに到着して最初に、今回の最大の目的の一つである、新しい中央図書館「Oodi」へ。

    5年前は施行中でした。それでもその迫力ある姿は脳裏に張り付いて忘れられません。

    完成形がこちら。とてもダイナミックにうねる図書館複合建築です。

    3階建てで、1階がエントランスとホールと食堂と映画館、2階がコワーキングスペースとワークショップ、3階が図書館となっています。(ちなみに地階には完全ジェンダーフリーのトイレがあります)

    そして全てのフロアが、あらゆる人々に対して、広く開かれています。

    うねる建築自体が大きな庇となって中央駅すぐ脇の都市広場を覆っています。写真右手に見えるクジラのような建築は、KIASMAと呼ばれる現代美術館です。

    この螺旋階段で3階の図書館まで上がることができます。(ガラス越しの背後に国会議事堂が見えています)

    上がった先にはこんなステキな図書館スペースが広がっています。床自体も3次元にうねっています。

    一番高い場所では地元の女子高生がお弁当を一人で食べていました。

    ソファで朝から横になって寝ているオッサンも。

    誰もが自由に出入りして自由な時間を自由な居方で楽しめるのがすごいな、て思います。

    これが日本社会だとすぐに「飲食禁止」と管理しちゃうところですが、フィンランドの社会は「自己責任をとても尊重する文化」です。成熟度がとても高いですね。

    (明確に日本社会はこの点において国際社会の中で非常にレベルが低いです。国内にいると気付けません。)

    見事なライブラリーランドスケープ。ユーザーが思い思いの時間を過ごしています。

    実は私も終わり切らなかった仕事に取り掛かりました(笑)Wi-Fi入るし。電源あるし。日本から到着したばかりなのに。

    そのまま奥上バルコニーに出ることも可能です。当たり前に斜めの床が使いこなされているのが斬新!

    このバルコニー最高です!

    このバルコニーからは、フィンランディアホール(左端に見切れています。改修中でした。)や・・・

    真正面には国会議事堂が見えるという贅沢な眺望。(左端に前出のKIASMAが見切れています。)

    つまり、ヘルシンキ中央駅のすぐ脇に、中央図書館・現代美術館・国会議事堂・現代音楽ホール・フィンランディアホールという5つもの文化施設に囲まれた極めて優れた都市広場が広がっているのです。

    これは世界でも稀な事例ですが、本当に素晴らしい都市計画です。羨ましすぎるぜ!!

    さすがフィンランド。いきなりのハイライト。唸りました・・・。

    以上、アトリエハレトケ長崎がお送りしました。

    次回はコペンハーゲンへ飛びます。(そして最後にまたヘルシンキに戻ってきます)

    お楽しみに!

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