■今週末の担当 建築家■
5/12(日) 10:00~17:00 宮崎 俊行 さん
宮﨑建築設計事務所
http://www.miyazaki-aa.jp/
●Director’s コメント
「住むほどに味が出る家」「流行りに左右されない、永い時の流れに耐えうる建物」~宮﨑さんの住まいには、奇をてらわず、ほっと落ち着けて居心地のよさが随所に感じられる空間がちりばめられています。
田園都市建築家の会では、家づくりに関する様々なご相談を無料でお受けしています。
たまプラーザの「家づくりカフェ(相談・打合せスペース)」にて皆様のご来場をお待ちしています!
下記メールフォームよりお気軽にご連絡ください。
(営業時間 10:00〜17:00/水曜定休)
田園都市建築家の会では、具体的な設計ご依頼の前に、しっかりと検討したい下記の内容について日々様々なアドバイスを差し上げ「建築家との家づくり」をサポートしています。
是非ご活用ください。
土地探し(エリア、価格、法令チェック、仮のプラン検討、進め方 など)
・資金計画(土地+建物+その他必要な費用、銀行ローン手続き など)
・建築家探し(建築家との家づくりの流れ、自分にあった建築家選び など)
毎週末(日曜日)につきましては、所属する建築家が「家づくりカフェ」にて「建築家無料相談」を開催しています。週ごとに担当建築家がかわり、皆様のご来場をお待ちしています。
(当日、ご予約なしのご来場でも担当建築家と相談可能です)
■今週末の担当 建築家■
5/5(日) 10:00~17:00 松田 毅紀さん
HAN環境・建築設計事務所
http://www.han-arc.com/
●Director’s コメント
「自然の力を生かす」をテーマに掲げ、パッシブデザインの家づくりを標榜する松田毅紀さん。建築家ならではのデザイン性をとことん追求しながら、断熱性・気密性もトップレベルの家づくりを目指す貪欲な建築家です。
田園都市建築家の会では、家づくりに関する様々なご相談を無料でお受けしています。
たまプラーザの「家づくりカフェ(相談・打合せスペース)」にて皆様のご来場をお待ちしています!
下記メールフォームよりお気軽にご連絡ください。
(営業時間 10:00〜17:00/水曜定休)
田園都市建築家の会では、具体的な設計ご依頼の前に、しっかりと検討したい下記の内容について日々様々なアドバイスを差し上げ「建築家との家づくり」をサポートしています。 是非ご活用ください。
・土地探し(エリア、価格、法令チェック、仮のプラン検討、進め方 など)
・資金計画(土地+建物+その他必要な費用、銀行ローン手続き など)
・建築家探し(建築家との家づくりの流れ、自分にあった建築家選び など)
毎週末(日曜日)につきましては、所属する建築家が「家づくりカフェ」にて「建築家無料相談」を開催しています。週ごとに担当建築家がかわり、皆様のご来場をお待ちしています。
皆さま、こんにちは!
アトリエハレトケ長崎辰哉です。
4月吉日、現在手掛けている「たまよんガーデン・コミュニティ」の現場が上棟しました。
障がいを持つ方々が仲間や庭や街の人々と交流しながら自律的に暮らすための場所づくりのお手伝いです。
前々日までは、基礎と土台しかなかった場所に、棟梁を始めとする8名の大工の手で、わずか二日で建物の枠組みが一気に立ち上がりました。
晴れの日に相応しく半被を背負うかしの木建設の勇壮な面々。今回の事業主様のこのプロジェクトにかける想いに神妙な面持ちで聞き入ります。
ベテランから今年入ったばかりの大工まで、現場での実践を通じて、しっかりと技術が継承されていくのがかしの木建設の現場の魅力です。
木造は私たち日本人の精神性に深く根ざしており、何度現場を経験してもその都度、大いに学びがあります。これは建築家として幾つになっても、どれだけ経験を積み重ねても変わることのない「木造で建てることの魅力」だと思います。(珍しく建築家本人も顔出し写真で登場)
つくり手が事業主の想いにしっかりと耳を傾ける姿を見て、良い建築は、人の心がつくり手に正しく伝わることで、生み出されるのだと、改めて感じました。
私たちも、空高く掲げられた幣串を見ながら、気持ちを新たに、最後までしっかりとこの建築の誕生を見届けようと心に誓いました。
完成は今秋九月を予定しています。
内覧会をぜひ楽しみにしていらしてください。
今回はアトリエハレトケ長崎がお送りしました。
家づくりや施設づくりでお悩みの皆様、ぜひ私たちお気軽に田園都市建築家の会にお気軽にご相談ください。
私たち建築家と一緒に考えることで、きっとご満足いただける良い成果を引き出すことができます!
ご自身らしい家づくり、施設づくりを前向きに思う存分楽しみながら実現しましょう!
4月20日(土) 4月21日(日) 11時~15時
カンディハウス横浜ショールーム 横浜市西区みなとみらい2-3-1 クイーンズタワーA3F
インスタグラムやピンタレスト、雑誌などでよく見かける素敵な空間!家づくりやリノベーションをするならこんな空間にしたいと憧れる方も多いのではないでしょうか。でもどうやって??
皆様の家づくりのシーンにあわせて、建築家と家具コーディネーターがそれぞれのご相談内容に応じてアドバイス、実際の家具選びのお手伝い等を致します。
◆家づくりを考え始めた皆様
シーンに応じて、素敵空間をつくるためのそれぞれの家づくりの進め方、資金計画のたて方、資金繰りの方法(住宅ローン)、依頼先の決め方等より具体的なアドバイスを致します。ご検討中の土地の敷地図・お住まいの間取り図、イメージしている室内空間写真等をお持ち頂けましたらより具体的なご相談が出来ます。
◆既にカンディハウスの家具を購入の皆様
シーンに応じて、家具の買い足し、入れ替えなどは家具コーディネーターを中心にアドバイス、家具選びのご提案をします。お持ちの家具を活かした、プチ模様替え・リノベーションなど設計目線からのアドバイスは建築家中心に致します。お住まいの間取り図、現状の家具や室内写真等をお持ち頂けましたらより具体的なご相談が出来ます。
参加建築家の手掛けた事例をもとにどのような発想と視点でそれぞれの素敵空間を作り上げたのか?そして、素敵空間づくりに必要不可欠なアイテム『家具』について、その選び方や配置などを空間別にお話しします。その後ショールームをご一緒にまわり家具の作りのこだわりや素材について説明、実際のレイアウト参考に素敵空間づくりのポイントをお教えします。聞いて・触れて・座って、居心地の良さを体感してください。
4月20日(土)14時~15時
4月21日(日)14時~15時
※参加をご希望の方は申し込みフォームより希望日をお送り下さい。
フルコーディネートの素敵空間を実現するには設計と家具は切っても切り離せない重要な関係になります。設計の早い段階から間取りや内装の仕上げに合わせた、家具の大きさや素材選びも大切なポイントです。またもう一つ重要なのが家具購入の資金繰りです。建築に費用をかけ過ぎて家具で息切れしてしてしまい、結局欲しかった家具まで手が届きませんでした・・なんてお話を伺う事も少なくありません。家具購入についても最初からきちんと資金計画に組み込み、ローンの活用なども検討出来ればそんな悩みも回避出来ると思います。今回は旭川家具をけん引する家具メーカーのカンディハウスさんとの共催で家具屋さんのショールームで行うからこそ実現できる体感型のショールームツアーになります。また住まいづくりをお考えのみなさんや家具購入を考えているみなさんのシーン別のご相談も随時お受けしています。
自分らしい素敵空間の実現のために是非お立ち寄りください!
4月20日(土)
4月21日(日)
こんにちは、リツデザイン一級建築士事務の吉田です
ちょっとドキッとするタイトルですよね
でも建て替えが出来ない敷地は案外あるもの
そんな敷地でのフルリノベーションを何回かに分けてご紹介します。
◆
今回は築54年のご両親のお住まいを建て替える計画で進めていたのですが
畦畔(あぜ道のことですね)や周辺複数軒家の古い取り決めの整理などにあたって
建物を新築することが出来ない現実に突き当りました。
ご新築の打合せと平行して
古い資料を集めて地域の方々と調整をされていたクライアント様にとっては
とてもがっかりされたに違いありません。
そこで我々は築54年になる今の躯体を活かしながら
間取り更新と性能向上を実現するフルリノベーションをご提案。
具体的には
・40年前に増築した2階の撤去
・耐震3相当の耐震性能向上
・高気密高断熱化(C値<1.0、断熱性能HEAT20 G2グレード)
・今後2~3世代にわたって永く使えるシンプルな間取り
を目指してプロジェクトをスタートしました。
◆
設計と見積がまとまると、先ずは解体調査
事前に調査した構造躯体と解体後の状況に差異が無いか
躯体の劣化やシロアリの食害が無いかなど詳細に調査。
構造設計者と一緒に確認し、異なっている部分や逆に活かせる部分は設計に修正を加えます。
どんな特徴的な躯体が出てくるのか、心配ながらも楽しみな瞬間の一つです
今回は屋根形状を変更し、既存の梁が活きるように設計を一部変更しました。
設計の修正を終えるとすぐに基礎工事
50年以上前の建物に現行法の構造強度を与えるには先ずはこの工程が大事になります。
イレギュラーな部分に対して設計に修正を加えながら構造強度が実現するように協力して進めます。
◆
お読みいただきありがとうございます。
続きはまた次回、2024/5/13のブログでご紹介させていただく予定です。
◆
リツデザインのリノベーション実例はこちらからご覧ください
旭川発祥、国内外のデザイナーによる高品質でデザイン性に富んだ家具メーカー・カンディハウスさんとの共催で、住まいづくりをご検討中のみなさまや家具購入を考えているみなさま必見のトークショーのお知らせです!
室内空間を創造する建築家たちが、各自が手掛けた事例をもとに、どのような発想と視点でそれぞれの空間を作り上げたのか?そして、空間づくりに必要不可欠なアイテム『家具』について、その選び方や配置などを空間別にお話する計4日間のトークイベント。
第1日 3/16(土)13時~(40分) リビング編
第2日 3/17(日)13時~(40分) ダイニング編
※4/20(土)・21(日)はテーマ未定
◎トークイベント後は、建築家による個別相談も行います。お住まいづくりや家具選びについて、気軽にご相談できる時間を設けております。
・伊原 洋光 hm+architects 一級建築士事務所
・田井 勝馬 田井勝馬建築設計工房
・松田 毅紀 HAN環境・建築設計事務所
LIVING(リビング)。ときに家族が集う楽しい空間であったり、安らぎやくつろげる空間であったり、また、ときにラグジュアリーであったり・・・家族のこだわりがいっぱいに詰まった家の中心的空間。3名の建築家によるダイナミックな空間づくりと家具とのカンケイをお話します。
・遠藤 誠 遠藤誠建築設計事務所
・高橋 隆博 株式会社アトリエ秀(しゅう)
・永峰 昌治 永峰昌治建築設計事務所
・吉田 立 リツデザイン建築設計事務所
DINING(ダイニング)。各事例によって異なるキッチンやリビングとのつながりや照明計画の工夫がおもしろいと思います。そして、ダイニングテーブル&チェア選びがポイント。4名の建築家によるそれぞれのアプローチの違いを楽しんでください。
田都会ファンの皆さまこんにちは!
今年の冬は暖かい(むしろ暑い)なぁ・・・と思っていたら、3月に入って急に冷え込む日が続きますね。
皆さまは暖かくお過ごしになられていますか?
この寒さの中にあっても、高気密・高断熱の住まいに暮らしていらっしゃる方々は、とても快適にお過ごしなのではないでしょうか?
そんな高気密・高断熱のお住まいについて、私たちが設計して昨年夏にお引渡しをしたお客様のお住まいに、先日、暮らしかた冒険家:伊藤菜衣子さんが取材に来てくださいました 。
伊藤菜衣子さんは、熊本→北海道→愛知と移り住みながら「高品質低空飛行の暮らし」を実践してきた、正に「暮らしのプロ」と言える方です。ご自身で気密施工や断熱施工までこなしてしまう(←すごい!)スーパーレディでもあります。
こちらの住まいは逗子の小高い山の上にあって、20年以上住み続けていらした住まいの建て替えプロジェクトです。
ご夫婦が長年ご愛用されてきた松本民藝家具を中心に、この地で積み重ねられてきた様々な想い出に囲まれて、隣接する公園や周りの豊かな緑を眺めながら心穏やかに暮らせる「終の住処」として、私たちとしても設計を大切にお預かりしました。
施工は、逗子葉山エリアで有名な工務店スターホームです。
「高気密・高断熱の住まいに暮らして一番変わったことは何ですか?」という伊藤さんからの質問に身振り手振りで答えるご夫妻。
季節を通じて本当に快適を実感されているのがヒシヒシと伝わってきましたが、側で聞いていて、一番の変化は「暮らしが開かれたこと」なのかな?と感じました。
「高気密・高断熱の住まい」に住み始めて、空気としては「閉じている」のに、暮らしや気持ちとしては「外へと開かれて」いて、それにより暮らしがとても楽しく豊かになっているようです。
これは本当に建築家冥利に尽きますね!
2階に作り付けられたオーディオコーナー。
アナログレコードとCDを自在に選んで鳴らすことができます。
2階のホビールーム。
子育てを卒業されたご主人の趣味全開の素敵な設えにかなりワクワクする空間です。
暮らしの主舞台となるメインリビングは2階のすべて部屋から見下ろすことができます。
中心に位置する円卓は、数十年の間、ご夫妻の暮らしに寄り添ってきた松本民芸家具のテーブルです。
自分たちの暮らしを客観的に眺める場所があることは、暮らしの豊かさをグッと高めますね!
玄関にはお雛様が飾られていました。とっても素敵な設え!
実はこちらのお雛様、数十年ぶりのお披露目となったそうです。
ご夫妻が暮らしを如何に楽しんでいるか、問わず語りに教えてくれているかのようで、とても嬉しくなりました!
そんな訳で、今回の取材はとても盛り上がりました。
こちらの内容は、新建新聞社「だん」という雑誌に掲載される予定です。
最後に、伊藤菜衣子さんの岡崎のご自宅では、街に対して開かれたこだわりのカフェ、coffee to _______をオープンされています。これは是非とも訪問してみたいですね!!
以上、本日は、アトリエハレトケの建築家長崎辰哉がお送りいたしました。
高気密・高断熱の住まいに興味がある皆さま、どうぞ気軽にご相談くださいませ!
それではまた次回、お目にかかりましょう!!
こんにちは、リツデザイン一級建築士事務所の吉田です。
前回に引き続き、戸建てリノベーションの実例をご紹介。
こちらは築25年で耐震性が確保されていた戸建て住宅。
耐震診断+間取り変更を考慮した耐震補強と断熱性能の向上を行い、長期優良住宅を取得しています。
玄関の上が吹抜けになっていた既存建物。半透明の床で1~2階の空間をやわらかく繋ぎます。
バブルの前後、「玄関の吹き抜けがカッコいい!」と考えられていた時期があったようでその時期の注文住宅はこぞって玄関に吹抜けを設けていました。見たことがある方も多いのでは?
でも住んでみると何でここを吹抜けにしたんだろう、と疑問に思う方も少なくないようです(設計段階でよく検討された効果的な吹抜けだと全く効果が違うのですが)。
この上は家族のフリースペース。
大きなテーブルで家族それぞれが思い思いの時間を楽しんでいます。
この家族の雰囲気、楽しさの一端が玄関を入った瞬間に感じられるとほっと一息つけるような気がしてきませんか?
玄関から続きの和室だったスペースは、土間スペースに。
自転車だって乗り回してしまいます。
★
みたけ台の家はこちらのリンクからご覧いただけます。
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それではまた次回も戸建てリノベーションの実例第三弾をご紹介しますね
こんにちは永峰昌治建築設計事務所の永峰昌治です。
2024年がスタートしました。まずは能登半島地震によりお亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈り申しあげますとともに、被害にあわれた皆様、ご家族の方々にお見舞いを申しあげます。
私は静かに年末年始を過ごしました。その中で昨年末、自宅の食卓に新しいフロアスタンドを設置しましたのでご紹介します。
もともとフロアスタンドを置く計画をしていたのですが、どのような照明器具が良いか悩んでいました。
国内外のメーカーやアンティークなど色々と検討していました。この色々と悩んでいる時が楽しいのですが、最終的にLE KLINT社のFloor Lamps 368 BKしました。プリーツのシェードによる柔らかい光は漆喰の壁と相性が良いです。
(商品は賛助会企業の株式会社ビベルさんに手配いただきました。)
1901年、デンマークの建築家 P.V. イェンセン・クリントが日本の折り紙をヒントに、オイルランプのあかりを調節するためのプリーツのシェードを作りました。規則的に続く折りは美しい陰影を生み出し、レ・クリントの原点となっています。
家具職人であるFlemming Agger(フレミング・アガー)によってデザインされた「368」は、1979年、スウェーデンのヨーテボリで開催されたフェアで発表されました。
(レ・クリント社のホームページから引用)
Bluetooth対応スマートLEDランプ「Philips Hue(フィリップスヒュー)」が標準仕様となっていてシーンに合わせて調光可能です。操作はスマートホンのアプリで出来るのでとても便利です。夕食どきは明るくして、夜が更けてきたら明るさを抑えて使っています。
アトリエハレトケ長崎です。
皆さま明けましておめでとうございます。本年も田都会をよろしくお願い申し上げます。
早速ですが、新年早々、内覧会のお知らせです。
日時:01月27日(土)11:00~16:00
01月28日(日)11:00~16:00
場所:神奈川県逗子市沼間5-22-1 https://maps.app.goo.gl/4uZRqNYrtut8LnKq5
逗子の小高い山の上にご夫婦のための住まいが完成しました。
建築主様のご厚意により内覧会を開催させていただくことになりましたので ご案内いたします。
ご夫婦が長年ご愛用されてきた松本民藝家具を中心に、この地で積み重ねられ てきた様々な想い出に囲まれて、隣接する公園や周りの豊かな緑を眺めなが ら心穏やかに暮らせる終の住処です。
皆様お忙しいことと存じますが、是非ご高覧いただけますと幸いです。
参加ご希望の方は、01/25(木)までに以下よりお申し込みください。
https://forms.gle/s2rrtgxTWPvxv2Fk9
家づくりをご検討中のお客様、土地をお探しのお客様、建築家との家づくりについてお知りになりたい皆さま、ぜひお越しいだけますと幸いです。
※お客様がすでにお住まいの住宅ですので、ご留意をいただけますようお願い申し上げます。
以上、アトリエハレトケ長崎がお送りいたしました。
2024年元旦
こんにちは、リツデザイン一級建築士事務所の吉田です。
近年、戸建住宅でもリフォーム・リノベーションの需要が高まっていますね。模様替えのリフォームではなく、暮らし方や住宅性能そのものを向上させるリノベーション。新築同様の長寿命化が求められるリノベーションが増えています。弊社では性能向上リノベーションに長く取り組んできましたので、その実例を数回に分けてご紹介したいと思います。
こちらは築40年の木造住宅のリノベーション。
高台に建つ住宅でしたが、毎日苦労して階段を上っても高台を楽しむ場所が無い。そこで寝室を1階に、LDKを2階に、と上下入れ替えてさらにリビングを増築。戸建て住宅とは思えないような高さから街を一望できる暮らしに変わりました。
とはいえ築40年の建物は耐震基準に満たなかったり(今の評価だと耐震性はゼロ!)躯体がわずかに傾いていたり。なのでスケルトン状態にして基礎をアラミド繊維等で補強して建物を垂直に直し構造計算に基づいて補強をして。
結果、長期優良住宅を取得し、増築によって建築確認も改めて取得(なかなか手続きは大変でしたが)。
新築同様、長く安心して快適にお住まいいただけて、資産価値も再確保。
でもそれってとっても費用がかかりそう、と思いますよね。
確かに模様替えのリフォームと比較すると、相応に費用がかかります。
それでも既存を壊して同規模の新築を建てるより2~3割安く納まります。
そして既存利用のもうひとつのメリットは敷地環境を活かすことが前提となること。
新築を計画するとついつい外回りも一新したくなるもの。
リノベーションはそこにあるものを大切に引き継ぐ姿勢がベースにあるので、お庭や環境を活かすことが基本になることが多いです。
敷地に係る更新費用は、建物価格のやはり1~2割程度になることがほとんどです。
横浜あたりの高台になると古い擁壁が使えないなど数百万円単位になることが少なくありません。
総額で考えると新築と比較して3~5割程度は安くなる算段です。
今の建設価格高騰を考えるとかなりの金額差になってきますね。
建築は大切な社会の共有物です。
壊して建てるのほかに、活かして建てるという選択肢があることも知っておくと、家づくりの選択肢が広がるかもしれません。
※青葉台の家はこちらのリンクからご覧いただけます
★
実際私自身も住宅の一次取得者でしたが、①土地+新築、②マンション購入(家族の希望)、③マンション購入+リノベーション、④中古戸建購入+リノベーション、という4つの観点からフラットに検討することで資金的にも選択肢を増やすことが出来ました(結果は中古戸建購入+リノベーションとなりましたのでいずれご紹介しますね)。
★
お読みいただき有難うございました。
次回も戸建てリノベーションの実例をご紹介させていただきます。
アトリエハレトケ長崎です。
(前回の続きです)人生初のコペンハーゲン訪問の後、これまた人生初のストックホルムに飛びました。
ストックホルムでは、まずはセント・マークス教会を訪問。
森の火葬場をアスプルンドと共に手掛けていたレヴェレンツが、道半ばにしてプロジェクトから外され、その傷心からのリベンジを図った75歳の時の仕事だそうです。
ロマン主義的なローカルモダニズムと言えそうな建築様式。
公園との関係性や自然光の取り込みかたなどが、トゥルクにあるブリュグマン設計の復活礼拝堂にも似ている気がしました。
セント・マークス教会の次は、世界遺産、森の礼拝堂(Skogskyrkogården)へ。
設計は当初、レヴェレンツとアスプルンドが協働し、最後はアスプルンドが単独で完成させることになったそうです。
道半ばで外されたレヴェレンツは失意に沈み、アスプルンドは名声を確固たるものに。
1940年にアスプルンドが死没するまでの25年をかけて設計と施工を繰り返して生み出された墓所。
そしてアスプルンド亡きあとは、再びレヴェレンツが自身の生涯をかけてランドスケープの設計を引き継いだと言う熱い話も。
本当に絵のような風景。
北欧の空ならではの光の色。
そしてストックホルム市立図書館へ。
みごとな自然とのコントラスト。
青空に対する補色としてのオレンジ色か。
隣接する公園との相性は良いけれど、街並みの中では唐突すぎる気も。
そして外装がチープで表層的なのは意外。このあたりは北欧モダニズムの模索の痕跡?
1928年竣工。
コルビュジエのサヴォア邸よりも前の作品。
円筒形の内部は象徴的な本のための空間。
知の積層を空間として体験出来るよう断面計画に工夫が凝らされています。
外からは中を窺い知ることは出来ないが、中からは街並みを直接的に見返すことが出来るという。
アイコニックな知の空間が街並みと連続して体感できることの文化的贅沢さ。
この非日常性が街並みと直接つながっていることはアスプルンドによる天才的な発明。
ストックホルム市民を心から羨ましく思います。
以上、アトリエハレトケ長崎が今回はストックホルムよりお送りしました。
ここから船旅でヘルシンキへ戻ります☺️
また次回をお楽しみに!!
こんにちは、リツデザイン一級建築士事務所の吉田です。
長時間座りっぱなしで集中すると食事も忘れていたなんていう不健康生活真っただ中の私たち設計者ですが、それでも何とか健康を維持しようとウォーキングなどに取り組んでいます。
特に猫と暮らし始めてからは必ず早朝に起しに来る!のです。
こうして朝まで寝ていてはくれないのです。
もう起きるついでということで、近所をお散歩することにしました。
夏は5時前には日の出でしたが最近は6時過ぎに。
でも今年はなかなか寒くなりませんね
お散歩コースは海側のほかに山側に行けば伊勢山皇大神宮や前川國男の建築群が迎えてくれます。
神奈川県立音楽堂
夜の神奈川県立音楽堂。お散歩の時間とは関係ありませんが中と外が反転して美しい。
地元をちょっと違う時間に歩いてみると意外な発見があるかもしれません
★
次回11/30のブログでは戸建てリノベーションの実例をご紹介しますね
こんにちは。永峰昌治建築設計事務所の永峰昌治です。昨年完成した古民家リノベーションのご紹介です。
既存建物は南北に奥行きが深いため、日本庭園に面する南側の和室は明るく開放的であるのに、北側の居間や食堂は暗く閉鎖的でした。北西の一部をえぐるように減築し、伝統的な町屋でみられるような中庭をつくりました。中庭に面して食堂を配置し、また和室との壁を取り払うことで、食堂からも日本庭園を眺められ、開放的な空間となりました。
ご夫婦共に楽しまれるロードバイクのためのスペースと在宅勤務のためのワークスペースはお互いが適度な距離を取れるように各所に配置してあります。
(前回の続きです)ヘルシンキの後、人生初のコペンハーゲンに飛びました。
コペンハーゲンは自転車の街。中央駅の前でもこの自転車の山です。
鉄道にも自転車専用車両が用意されていて、これにはビックリ。
街路によって、自転車が滑らかに動けるよう歩行者が歩ける範囲が図示されているあたり、文化の違いを痛感。
コペンハーゲンもまた北欧的なコンパクトシティで中央駅周辺の徒歩圏内(もしくは自転車圏内)には名所・名建築がひしめきあっています。
こちらは私が岡部憲明アーキテクチャーネットワークに勤務していた25年ほど前に王立劇場の国際コンペで競い合った設計事務所による複合ビル。流石のデザイン。国際的な構造設計事務所であるARUP社が入居しています。
その向かいにはディズニーランドのモデルとなったチボリ公園が。1843年の開園から180周年を迎えています。
東京駅に隣接してディズニーランドがあるようなもので、実はこれ、市民を骨抜きにして王室の政治から目を逸らすためにつくられたらしいですが、都心の超一等地に市民の憩いの場がある都市構造の豊かさに驚嘆。しかもアトラクションがどれも魅力的かつハイレベルで、ウォルトディズニーが通い詰めてディズニーランドの構想を練った、という伝説にも納得です。
こちらはアルネ・ヤコブセン設計の名作ホテル。
ここでは世界的に有名な螺旋階段を体感することができました。
モノとしての構造と構法の美しさで人類の歴史に残る王道のデザイン。
変化のスピードが速い現代においてこのようなデザインの実現は難しいこともあり、否が応でも時代の流れを感じてしまいますね。
そして今回のコペンハーゲン訪問のハイライト、世界で一番美しいと言われる美術館「ルイジアナ美術館」へ。
建築と自然と人の手の入ったランドスケープとが融合した幸福度の高い環境。
コロナ禍に抗うように世界中から多様な人々がここを訪ね、アートと食事と交流を楽しんでいる様子がとても印象的でした。
まるで絵画のような風景でしょう?これこそ人間的豊かさの体現だ!と感動しました。
世界的に有名なジャコメッティの部屋。彫刻を展示する空間の大きさ・プロポーション・構成の教科書のような空間に唸りました。
そしてDana Shutzの特別展で夢中でスケッチをする親子に、自由と自己責任が浸透している高次元の精神文化の豊かさを目の当たりにし、あぁ・・・なんでも管理されないと気が済まない日本のままでは、この文化レベルにはいつまで経っても届かないな、との危機感を強く持ちました。
こちらはコペンハーゲン中央駅。
今の駅舎は1911年に完成してすでに100年以上を経ていますが、まるで鉄骨造のようにも見える美しい集成材による木造アーチが見事で、当時の建設技術の高さを現代にまで伝えています。
100年以上前に生み出された建築や空間や施設が今も生き生きと日常的に使われているコペンハーゲンの街の様子を見て、現代をつくる建築家としての自分の役割の重さを痛感する滞在となりました。
以上、アトリエハレトケ長崎がコペンハーゲンよりお送りしました。
ここから鉄道で空港へ向かい、次はストックホルムへ飛びます。
また次回をお楽しみに!!
こんにちは、リツデザイン一級建築士事務所の吉田です。
前編、中編とご紹介してきました前川國男自邸の後編、最終回となります。
本建物は江戸東京たてもの園にて見学可能です。
☆
今回は寝室から。
こちらも居間同様スクエアに仕上げられたモダンなインテリア。
寝室と対象の位置にある書斎。
こちらには収納の中に洗面が付属しています。
造作の収納の中にもタイルを貼り込むことで引き締まった空間になっていますね。
最後になりましたが玄関の見返しです。
内開きの玄関ドアに低めのベンチが作り付けられています。
決して広くない玄関ですが、内外のつながりや明快なエリア分けによって狭苦しさを感じさせません。
さてここまで3回にわたりご紹介してきました前川國男自邸、いかがでしたでしょうか。
建物を写真で見るのと、空間を体感するのとでは全くの経験です。
ぜひ一度足をお運びいただくと今までにない空間体験ができるものと思います
☆
我々田都会の家づくりでも、竣工案件の内覧会を行っております。
個人の住宅がお引渡しになる前のほんの一時だけ開催させていただく内覧会。
もしタイミングが合います際にはぜひご参加くださいませ。
お会いできることを楽しみにしております!
こんにちは。事務局&ディレクターの西村です。
今週、田都会メンバー・松田毅紀さんが手がける一戸建て新築プロジェクト(@三鷹市井の頭)の気密テストを見学してきました。
松田さんといえば、「パッシブデザイン」を標榜し、「機械」に頼ることなく自然エネルギー(太陽熱・光・風など)を取り込み、快適な居住空間を実現する住まいづくりが大きな特徴です。
そのためには、取り込んだ自然エネルギーを逃すことなく効率的に活用する必要があるため、“器(うつわ)”自体の「気密性」がとても重要になってくるわけです。
今回の住まいは、LDKを2階に配置し、南面と東面に大きな開口部(掃き出し窓)を設け、さらに勾配天井を活かした大空間が特徴。気密&断熱性能を確保するのにはむずかしいプラン構成でした。
気密テストの結果は、C値=0.31(隙間面積:㎠/延床面積:㎡)
この条件下では非常に高いレベルの値が出ていました。
ただ、この数値もさることながら、測定前から現場監督さんをはじめ、大工さんたちが壁面や窓枠の接合部などに隙間がないかを入念にチェックし、わずかな空気漏れも許さない・・・といった彼らのプロフェッショナリズムを垣間見ることができました。
「神は細部に宿る」とはよく言ったものですね。
完成が本当に楽しみです。
こんにちは、リツデザイン一級建築士事務所の吉田です。
前回に引き続き前川國男自邸再訪のご紹介です。
おさらいですが、前川國男自邸は江戸東京たてもの園に移築展示されています。
園の観覧費用はなんと一般400円と格安で、見学すべき建物も多く、公園としてもとても魅力的ですのでぜひ一度訪れてはいかがでしょうか。
☆
前回は居間の写真をご紹介していましたので続きから。
シンプルな照明器具で居場所が演出されています。
台形のダイニングテーブルも空間の特性を意図しているように感じました。
ペンダントライトもオリジナルで制作されているのでしょう。
細部まで手の込んだデザインとなっています。
ダイニングテーブルと台所の間には小さな給仕口が。
雪見障子のある窓の手前にも小さなカウンターが配置されています。
ダイニングから台所や浴室、寝室に入るドアはプライベート感を高めるためか背の低いアーチドアになっています。
比較すると、玄関から居間へのドアは大きく人を迎え入れるように設計されていることが伝わってきます。
白色でまとめられている台所は庭に面した明るい空間です。
対面キッチンも素敵ですが、正面が窓というのも気持ちが良いですね。
台所の隣にある浴室。
竣工は1942年ですが、現在2023年でも通用するデザインですね。
ミラーキャビネットが壁裏に仕込まれているのが気になります。
ちなみに玄関側に配置されている客用トイレもなかなか美しいデザインです。
☆
またしても長くなりましたので、寝室や書斎、玄関などのご紹介は後編に譲りたいと思います。
5月下旬に5年ぶりの北欧旅行をしてきました。その時の話を数回に渡ってお届けします。
今回訪ねたのは、ヘルシンキ・コペンハーゲン・ストックホルムの3都市。
まずはヘルシンキに到着して最初に、今回の最大の目的の一つである、新しい中央図書館「Oodi」へ。
5年前は施行中でした。それでもその迫力ある姿は脳裏に張り付いて忘れられません。
完成形がこちら。とてもダイナミックにうねる図書館複合建築です。
3階建てで、1階がエントランスとホールと食堂と映画館、2階がコワーキングスペースとワークショップ、3階が図書館となっています。(ちなみに地階には完全ジェンダーフリーのトイレがあります)
そして全てのフロアが、あらゆる人々に対して、広く開かれています。
うねる建築自体が大きな庇となって中央駅すぐ脇の都市広場を覆っています。写真右手に見えるクジラのような建築は、KIASMAと呼ばれる現代美術館です。
この螺旋階段で3階の図書館まで上がることができます。(ガラス越しの背後に国会議事堂が見えています)
上がった先にはこんなステキな図書館スペースが広がっています。床自体も3次元にうねっています。
一番高い場所では地元の女子高生がお弁当を一人で食べていました。
ソファで朝から横になって寝ているオッサンも。
誰もが自由に出入りして自由な時間を自由な居方で楽しめるのがすごいな、て思います。
これが日本社会だとすぐに「飲食禁止」と管理しちゃうところですが、フィンランドの社会は「自己責任をとても尊重する文化」です。成熟度がとても高いですね。
(明確に日本社会はこの点において国際社会の中で非常にレベルが低いです。国内にいると気付けません。)
見事なライブラリーランドスケープ。ユーザーが思い思いの時間を過ごしています。
実は私も終わり切らなかった仕事に取り掛かりました(笑)Wi-Fi入るし。電源あるし。日本から到着したばかりなのに。
そのまま奥上バルコニーに出ることも可能です。当たり前に斜めの床が使いこなされているのが斬新!
このバルコニー最高です!
このバルコニーからは、フィンランディアホール(左端に見切れています。改修中でした。)や・・・
真正面には国会議事堂が見えるという贅沢な眺望。(左端に前出のKIASMAが見切れています。)
つまり、ヘルシンキ中央駅のすぐ脇に、中央図書館・現代美術館・国会議事堂・現代音楽ホール・フィンランディアホールという5つもの文化施設に囲まれた極めて優れた都市広場が広がっているのです。
これは世界でも稀な事例ですが、本当に素晴らしい都市計画です。羨ましすぎるぜ!!
さすがフィンランド。いきなりのハイライト。唸りました・・・。
以上、アトリエハレトケ長崎がお送りしました。
次回はコペンハーゲンへ飛びます。(そして最後にまたヘルシンキに戻ってきます)
お楽しみに!
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