アトリエハレトケ長崎です。
今年もまた卒業制作のシーズンがやって来ました。
建築学科の学生たちは、「卒業論文」とは別に、設計学習の総仕上げとして「卒業制作」を行い、学生生活を修めるのが一般的です。
学部4年間の集大成とあって、学生たちは皆、全身全霊をかけて「卒業制作」に取り組みます。
もの凄い集中力で皆が取り組むので、成果品は質量ともに素晴らしいものが多く、見るものを唸らせるものも。
↑こちらは理科大の卒業制作作品。
陸海空をつなぐ物流センターを東京湾岸につくるという提案で、現代的で実験的なアイディアが盛り込まれた魅力的な提案でした。
↑こちらは電機大の卒業制作作品。
電機大は構造系学生の作品レベルが非常に高い伝統があり、この作品もその一例です。
卒業制作を終えると、学生たちは卒業を迎え、社会へ出て行きますが、中にはさらなる進化を求めて大学院に進むものも居ます。
建築系の大学院では、学部で身につけた知識と技術をさらに深化させて、自らの興味を学術的に掘り下げていくことになります。
そして、修士の2年間を修める際にも、大学院の学生たちは「修士設計」に取り組みます。
↑こちらは理科大の修士設計作品。
修士ともなると、卒業制作からさらに深く踏み込んだ内容で、質がとても高く、2年間で飛躍的に成長しているのが明らかに分かります。
これだけの熱量を「論文」とは別に「作品制作」にも注ぎ込んで修めるという点で、建築は、とてもユニークで魅力的な学問だと思います。
私たち建築家も、卒業制作シーズンの学生たちに負けぬよう、熱い毎日を生きています。
建築家にとっては、言ってみれば、毎日が卒業制作です。
昨日より今日、今日より明日。
より豊かで明るい未来を描くべく、気持ちを引き締めて、一生懸命に生きて行きましょう!
アトリエハレトケ長崎でした。
新年明けましておめでとうございます。
リツデザインの吉田です。
今年の元旦は快晴でとても気持ちの良い一日でしたね。
本年も宜しくお願い申し上げます。
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田都会も今年ついに10年目を迎えます。
皆様がもっと楽にもっと楽しく理想の家づくりが出来るように、田都会は土地探しからアフターケアまで、親身かつ公平に寄り添っていきます。
今年は皆さまにもっと「わかりやすい」をお伝えしていければと思います。
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「わかりやすい」第一弾は、ホームページの改修を計画中です。
『田都会って建築家同士の集まりで、家づくりとは違うんでしょう?』とよく勘違いされます。
そんなことはありませんよ!
私たちが皆さまへ直接提供出来る一番のサービスは「家づくり」です。
田都会は、建築家住宅を手に入れる際のハードルを無くす仕組みです。
私は田都会に参加して7年経ちますが、「日本一クライアントに親身になれる家づくり集団」であると、胸を張って言うことが出来ます。
余計な不安や手間を排除し、理想の家づくりのことだけに集中できるサービスであること。
そのあたりを「わかりやすく」伝えられるホームページにしたいと思っています。
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せっかくですから田都会の役割を解説しておきましょう。
私達は家づくりの際に必要で面倒な以下のことをプロ集団としてお手伝いします。
・住まい取得にあたっての方向性のご相談
・資金計画
・土地探し、物件探し
・建築家選び
・建築設計および設計監理(建築家の仕事ですね)
・銀行選び
・縛りの無い施工会社選び
・スケジュール管理
・アフターケア相談
等々、皆さまが悩む、迷う、の部分に寄り添って、出来るだけ公平な目でサポートして参ります。
これは住まいを取得する際に、どこの会社組織と進めても、どこかの段階で直面する「困った」ポイントだと思います。
例えば、不動産屋で住宅取得を相談すると、ベストではないもののその不動産屋さんが一番儲かる物件を紹介されるかもしれません。
例えば、住宅メーカーに相談すると、金額の評価や設計力、施工の体制に不透明さを感じるかもしれません。
例えば建築家に相談しようとすれば、どの建築家が信頼できて相性が良いのか、漠然とした価格の不安などが先に立ってしまうかもしれません。
そういった不安が無い様に、フラットな目線で皆さまに合った家づくりをご案内出来るのが田都会なのです。
ご相談の内容によっては別の方法(マンションや建売購入や住宅メーカーでの新築などなど)がそのご家族に合っていると判断すれば迷わずその方法をご提示させていただくこともあります。
それは、すべての人が理想の住まいを手にいれるため、です。
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家づくりの入り口で迷ったときには、ぜひ「田都会」を思い出して下さい。
田都会には経験豊富な16人の建築家がいます。
メールでもセミナーでも、一番気楽な方法でご相談ください。
ご相談は無料です。
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皆さま引き続き田都会を宜しくお願い申し上げます。
リツデザイン 吉田
アトリエハレトケ長崎です。
今回は車のデザインについて。
先日、イギリスのスーパーカーメーカー「マクラーレン」の東京ショールームを訪ねる機会がありました。
最先端のデザインやモノづくりの精神について、建築と車両とで何が同じでどう異なるのか、じっくり考えてみたいと思ったからです。
こんな先鋭的なデザインに革新的な性能を秘めたモンスターマシンを間近に見ることが出来ます。
このショールームの素晴らしいところは、この美しい外観の下に隠れているシャシー(骨組み・構造)が展示されていること。
アルミとカーボンファイバーの複合フレームにエンジンやシートが乗っていることが良く分かります。
細部に至るまで最先端技術の集積なのですが、特に目を引くのは、アルミとカーボンファイバーの接合部。
アルミとカーボンという強度や変形特性が異なる素材同士をどのように接合しているのか、興味津々です。
それぞれの素材特性を活かしたフレーム形状やつくられ方も見逃せません。
様々な課題をクリアして、このような美しいスーパーデザインが実現出来る訳です。
普段目に触れる外観だけではなく、その皮膜の下にどのような構造や性能が隠されているのか。
それをどのように統合し、美しく表現するのか。
車のデザインは、建築と異なるようでいて、実は多くの共通点を持ったとても魅力的な世界です。
優れた建築のデザインは、建築の世界だけを見ていては、決して生み出すことが出来ません。
私たち人間の社会的営みへの愛情あふれる眼差しや好奇心を常に忘れないことが大切だと私は信じています。
素材を知り、技術を学び、それらを統合する職人たちをリスペクトしながらデザインの新しい価値を引き出したい。
そんな思いを新たに、前向きな気持ちでショールームを後にしました。
以上、今回は最先端の車のデザインについて、アトリエハレトケ長崎がお送りしました。
アトリエハレトケの長崎です。
私は建築家として、国内外を問わず、日々多くの移動をします。
移動する時間も、スケッチしたり原稿を書いたり、仕事に有効活用することがほとんどです。
その中でも空の旅は特別なインスピレーションを与えてくれる貴重な時間です。
こちらは先日、秋田に飛んだ時の写真です。
まるで雲が地面のように見えて、遥か彼方の地平線まで続いているかのようです。
下を見下ろせばこんな風景に出会うこともあります。
なんとも雄壮なランドスケープです。
自分たちの暮らしをこんな風に見下ろしながら、自然と人間の関係性に思い巡らせると、新しい未来を思い描くことが出来そうです。
帰り道にはこんな夜景も。東京湾越しに見る富士山の夕景。
昼と夜とが出会う時、私たちは何を感じて毎日を暮らしているのでしょうか?
当たり前の毎日の中にこそ、小さな驚きと発見を大切に生きていきたいですね!
そんな大切な気づきを与えてくれる力を持った建築をデザインし続けていきたい。
私はそう思います。
アトリエハレトケの長崎でした。
アトリエハレトケの長崎です。
11月は賛助会の日東製陶所(磁器質タイル)とTLCアソシエイツ(湿式煉瓦)の工場見学ツアーを行いました。
とても刺激的な見学会で、勉強になりましたが、かなりディープな企業秘密満載のため、なかなか写真でお見せすることが出来ません。
その代わりと言ってはなんですが、とても美しい伽藍を訪ねてきましたので、そちらの写真をご紹介致しますね!
こちら、多治見市の虎渓山「永保寺」です。
アプローチから見えるこちらの重厚な屋根。期待感が高鳴ります。
こちらが本堂です。
実はこちらにはとても有名な二つの国宝があります。
まずはこちら。国宝・観音堂です。
屋根の反り(テリとも言いますね)が急で先端ではピン!と逆勾配にまでなっています。
別な角度から見るとまた違った姿に。紅葉が見事でした。
美しい池に架かった木橋を渡ってアクセス出来ます。
それからもう一つ。
こちらが国宝・開山堂です。
こちらも屋根の反りが見事ですね。
今から700年近く前にこのような素晴らしい木造建築と庭園が生み出された事実に想いを馳せると、建築文化を深化させるものはやはり時代のニーズなんだなぁ、と感慨深く思います。
翻って、現代を生きる私達は、日進月歩の目まぐるしく変化の早い時代にあって、どんな建築を生み出していくことが出来るのでしょうか。
そしてそれらは未来の子供達からどのような目で見られるのでしょうか。
色々と想像をして見ると楽しいですね。
良い建築を丁寧につくっていきたい。
そのために良いクライアントと二人三脚で歩んでいきたい。
そんなことを思う秋の夜長でした。
アトリエハレトケの長崎でした。
アトリエハレトケ長崎です。
先日、大学院時代の同級生が結婚しました。
結婚式が執り行われたのは、世界的に有名なこちらの教会。
都内文京区にあるカトリック関口教会でした。
こちらの教会は丹下健三の設計で、前回の東京オリンピックの年に完成しました。
1964年ですから、今から54年前ですね。
半世紀以上もの間この地にあって、人々の活動を見守ってきたわけです。
この教会の一番の特徴はその形状で、空から見ると十字架の形をしています。
神様と人々のどちらに対しても開かれていて、両者を取り結ぶ建築と言う訳です。
屋外は金属の仕上げでキラキラと空模様を鈍く写し込む姿が美しい佇まいです。
中に入ると荒々しいコンクリート打ち放しのHPシェル形状が迫力ある神々しさを表現しています。
(内部は式の最中しか撮影できなかったため写真はお見せできずスミマセン。)
それにしても美しい立ち姿。中もとっても素敵です。
未体験の方は是非一度足を運ばれてみて下さい。
半世紀を経てもなお、人々に愛され、我々と共に生きる建築。
そんな時を超える力を持った建築を追い求めて、いつかこの手で生み出したい。
それが建築家としての私の夢です。
アトリエハレトケ長崎でした。
〒225-0002
神奈川県横浜市青葉区美しが丘1-12-3
第7松美ビル201
お問合せ・ご予約先
TEL: 045-482-6140
FAX: 045-482-6141
e-mail info@denen-arch.com
アトリエハレトケ長崎です。
今回は街並みのお話。
私が大好きな街、ヘルシンキ。
フィンランドの今の首都ですね。(元々はトゥルクです。)
街中が優れたデザインで溢れる、世界で他に類を見ない特別な街です。
ヘルシンキの街を一言で表現するなら「窓の街」と言えるのではないでしょうか。
例えば、こちら。
↑都心の大通公園からほど近い郵便局のある広場に面して最近出来たばかりの法律事務所の建物。
ライムストーン張りの外壁に反復するミニマムなガラス窓が特徴的で、見上げの空にとても良く映えます。
↑こちらは都心中の都心。
チョコレートで有名なファッツェルのカフェやGLOホテルのある通り沿いの建物。
窓周りの奥行きある表情がとても美しいです。
↑こちらも同じ通りの隣の建物です。
どちらもサッシ(窓)は木製で窓ガラスは複層ガラス。
とても美しい街並みを形成しています。
↑これは都心部からHietalahtiのマルシェまで歩く途中にひと際目をひく建物。
アルヴァ・アアルトが築き上げた木製サッシと銅板サイディングで構成されるヘルシンキの街並みの作法を継承しつつも、より現代的な表情を実現させています。
↑こちらも同様にHietalahtiのマルシェ近くのIT企業のオフィスビル。
これぞ正にアルヴァ・アアルトが生み出した街並みの基本的なボキャブラリー。
木製サッシと銅板サイディングと煉瓦外壁で構成されたお手本のようなファサードです。
街路樹の影も街並みの一部。
本当に美しいです。
↑こちらは都心の大通公園脇に引っ越したインテリアブランド「artek」が入居するビル。
重厚な煉瓦造りですが、窓周りはとてもスッキリと現代的な納まりをしていて、眺めていて見飽きることがありません。
「artek」は、アルヴァ・アアルトが作ったインテリア会社として世界的にも有名で、日本にもショップがあります。
こちらの店舗はインテリアそのものも見所で、今は日本人女性の素敵なスタッフもいらっしゃいます。
ヘルシンキに行く機会があれば是非とも訪ねて見てくださいね。
↑魅力的な窓周りばかりのヘルシンキ中心部にあって、私たち建築家にとってひと際特別な存在なのはこちらの建物。
世界的に著名なアカデミア書店です。設計はアルヴァ・アアルト。
近代ヘルシンキの街並みの良心のような存在感です。
この建築物は屋内もディテールも特筆すべきことがたくさんありますが、それはまた別な機会に譲りたいと思います。
反復する窓ひとつを取っても、多様な表現があることを発見できる街、ヘルシンキ。
日本的な「作っては壊す」生活文化とは真逆と言って良い、「大切に直しながら使い続ける」生活文化が生み出してきた美しい街並み。
私たち日本人も今こそ学ぶべきことがたくさんありそうですね!
良い街並みは良い建築から始まります。
興味をお持ちの皆様。ぜひ私たちと一緒に考えてみましょう!!
以上、アトリエハレトケ長崎がヘルシンキよりお伝えしました。
明日5/3(木・祝)内覧会の「仙川の住宅」
ご提案当初からの模型も展示しています。
同じ敷地でも、暮らしのかたちは一つではありません。
1/1スケールの建物と模型を見比べて
想像を膨らませるのも内覧会の楽しみ方の一つかもしれません。
内覧会お申し込みは下記より受付中です。
【ご見学のお申込み・お問合せ】
下記の連絡先まで
①お名前
②ご住所
③ご連絡先
④ご来場人数
をお知らせください。
こんにちは、リツデザイン建築設計事務所の吉田です。
田都会ブログでご紹介して参りました「仙川の住宅」ですが、いよいよ竣工の日を迎えます。
つきましてはお施主様のご厚意により内覧会を開催させていただくことになりましたのでご案内申し上げます。
【ご見学のお申込み・お問合せ】
下記の連絡先まで
①お名前
②ご住所
③ご連絡先
④ご来場人数
をお知らせください。
こんにちは、リツデザイン建築設計事務所の吉田です。
桜の季節も終わり、新緑が眩しい季節になりましたね!
「仙川の住宅」ももうそろそろ完成が見えてきました。
◆
今回は少し遡って全館空調について。
全館空調って何を基準に選べばいいの?
という方は、別に記事をアップしていますのでぜひそちらをご覧ください。
◆
「仙川の住宅」のお施主様が求められたのは
・花粉やPM2.5等、屋外の有害物質を室内に入れないこと
・清掃性の高い熱交換方式(自分でいつでも清掃できること)
・全館空調方式において、湿気・臭気発生源を含めた空気の流れをコントロールすること
でした
◆
先ず、建物内の空気を高レベルでコントロールする必要があったので、第1種換気を採用です。
次に、熱交換器には清掃性の高さ、湿度発生源も含めた換気計画の必要がありましたので顕熱交換器を採用しました。
空調機は、暖房と冷房を役割を分ける方式を採用。
暖房は下から暖める「基礎蓄熱全館暖房」を採用。
冷房は上から冷やす「ダクト式エアコン」を採用しました。
◆
基礎蓄熱式全館暖房+全館空調+熱交換器を採用した仙川の家。
屋外から取り込んだ新鮮な空気が、空調と一緒に建物内を廻り、排気ルート各所から回収されていく計画です。
◆
基礎蓄熱式全館空調は、家全体を余すところなく暖めてくれます。
特に良い点は
・輻射式で家の隅々まで暖かい風の無い暖房
・コンクリート躯体に蓄熱するため、作った熱に無駄が少ない
・家の床、壁、天井や家具などが温まるので、冬場に窓を開けても快適な暖かさを保持しやすい
・建物自体の木材も乾燥した状態を保持できるので、家が長持ちする
という点ですね。
注意点は
・蓄熱式なので、スイッチを入れればすぐ暖かくなる、切ればすぐに冷える、というものでは無いという点だけ慣れが必要
ということでしょうか。
◆
ダクト式エアコンは、主に人のいる場所に向けてダクトを回していきます。
断熱性・気密性を高めた外皮により、エアコンは各階1台で賄っています。
写真のように、エアコン、換気、暖気経路、それぞれの送気経路に合わせた、様々なダクトが設置されていきます。
◆
快適な全館空調を実現するには、「理想の住まい方」に合わせたフレキシブルな設計と、細やかな施工が必要不可欠です。
どこかのメーカーの全館空調パックではない、オーダーメイドの空調システムを一緒に作り上げてみませんか?
こんにちは、リツデザイン建築設計事務所の吉田です。
前回に引き続き、全館空調についての2回目です!
前回の全館空調って・・・その1はこちらから
(写真はBEリンクの基礎蓄熱式全館暖房を採用した現場、コンクリートに埋設される温水パイプが並んでいます)
◆
さて、換気方式は決まりましたか?
では全館空調を選んでいきましょう
◆
全館空調は、読んで字のごとく、家の中すべてを隈なく空調することです。
代表的な全館空調といえばヒートポンプ式の空調機、つまりエアコンですね。
空調機を天井裏等に仕込み、その風をダクトで各部屋に送り、ダクトで排気する、というのが一般的に全館空調機と呼ばれているものかと思います。
暖房も冷房もこれ一機で賄う方式、ビル等でも一般的に採用されている方式です。
ただこの全館空調、暖房も冷房も同じ方式でなくてはいけないわけではありません。
暖房は輻射式、冷房は対流式、などの組み合わせも可能なのです。
輻射式としては
・冷温水(またはオイルなど)によるパネルタイプ
・蓄熱式(コンクリート躯体やレンガなどに蓄熱します)
が代表的な方式と思います。
対流式もエアコンだけではなく
・空気集熱式(屋根で集熱するタイプが代表的)
・地中熱利用など
もあります。
これらを組み合わせて選ぶことになるのですが、そこで大切になるのはお施主様の「理想の暮らし方」になります。
これは人により本当に様々です。
・エアコンの風が苦手(逆に冷風が好きな方も)
・アトピー等があるから埃が立たないことが一番
・窓をよく開ける(逆に、全く開けたくない)
・ランニングコストを最小限にしたい
・イニシャルコストやランニングコストよりも、手軽さが大事
・新しい技術を積極的に取り入れたい
等々
一人一人のご要望には、それぞれに個人的な理由というものが存在していて、それは至極大切な実現すべきものと私は考えています。
◆
当たり前のことですが、冷気は下方に向かい、暖気は上方に向かいます。
この流れに逆らって空調を行うことは、快適性の低下やエネルギーのロス等の問題を引き起こす原因となります。
また、これは人の快適性とも比例していますよね。
足元ばかり冷えると不快ですし、頭ばかり暖まるとこれも不快です。
つまり、暖めるものは下に設置、冷やすものは上に設置することを心がければ、より効率的で快適な環境を実現できる、ということです。
具体的な空調方式の選択については、それぞれの建築家にご相談いただき、自分たちの求める理想の暮らし、を見つけてみてください。
もちろん私もご相談に乗りますので、お気軽にお声をお掛けくださいね
◆
リツデザイン建築設計事務所では様々な空調方法をご提案・実現してきましたが、一例として、現在施工中の「仙川の住宅」の空調方式をご紹介しています。
ぜひ以下のリンクもご参照ください
こんにちは、リツデザイン建築設計事務所の吉田です。
今日は全館空調について、少し長くなりますので、2回に分けてご紹介したいと思います。
(写真は「千川の住宅」の空調機、主に冷房用として採用しました)
◆
全館空調、という言葉、一度はお聞きになられたことがあると思います。
『○○の全館空調』のようなものを売りにしている住宅メーカー・建設会社もありますね。
私たちも「一番良い空調はどれか?」と聞かれることがありますが、これは様々な方式があり、ユーザーが何を求められているか、で空調方式を選ぶ基準がガラッと変わってきます。
私たち設計事務所は、メーカーに縛られることなく、どのような空調方式も選択可能です。
お施主様の求められる「住まい方」を実現するために、様々な方式をご提案し、お施主様と一緒に最良の方法を探し出していきます。
◆
さてそれでは全館空調について、とお話したいところですが、空調と併せて室内の空気の入れ替えをどのように行うか、を考える必要があります。
気密性が高くなった現在の住宅において、計画換気は必須です。
住宅で使われる換気方式は
第一種換気→給気も排気も機械で行う
第三種換気→排気のみ機械で行う(以前はこれが主流でしたね)
の2種類。
ここでは給気も排気も機械で行う第一種換気について、何を基準に選ぶと良いかをご紹介します。
≪熱交換器について≫
気密性の高い住宅において、計画的に室内の空気を入れ替えてあげることが必要です。
室内の空気を屋外に捨て、屋外の空気を取り込むわけですから、そこで温度の違う空気が室内に入り込みます。
寒い冬には暖かい空気を捨てて冷たい空気を取り込み、夏はこの逆のことが起こります。
当然エネルギーのロスが発生しますので、「捨てる空気」と「入る空気」の間で『熱』を受け渡しましょう、というのが熱交換器の基本的な役割です。
この熱交換機には以下2種類の方式があります。
(1)全熱交換式
温度の受け渡しだけではなく、「湿度」も受け渡しをします。
◯梅雨の除湿、冬場の乾燥防止に役立ちます
△室内で発生する強い湿気、強い臭気に弱く、別の換気計画が必要になります。
△熱交換器が汚れた場合、素子の交換が必要になります。
(2)顕熱交換式
温度のみの受け渡しをします。
◯湿度・臭いを回収しないため、全室まとめて換気計画が可能です。
◯熱交換器が汚れた場合、水で洗浄可能です。
△屋外が高湿度になった場合、室内にも湿気が入り込みます。
△冬場は室内が乾燥傾向になります。
◆
上記の違いを簡単にまとめると、湿度コントロール、清掃性(臭いを含む)の2点になります。
この、湿度と清掃性についてのお施主様のお考えは、全館空調方式の選択にも大きく影響してきます。
◆
ちなみに花粉やPM2.5を取り除くのは、熱交換器に付属するフィルターの性能に依り異なります。
このフィルターの性能もメーカーによって様々。
目的やコストを良く把握して絞り込んでいきます。
先ずは熱交換方式を選んだ上で機種選定に入る、ということですね。
◆
はー、、、文字だけなのに長くなりました。
読むのも疲れましたよね、 、
ここまでお付き合いありがとうございます。
真剣に空調方式をご検討されている方のお役に立てれば幸いです。
さらに気になる方はgoogle先生か私まで、どうぞお気軽にお問い合わせください(^ ^)
全館空調についてはまた次回!
ありがとうございました( ´ ▽ ` )ノ
こんにちは、リツデザイン建築設計事務所の吉田です。
先日はたくさんの皆様に「杜の家」竣工内覧会にお越しいただきまして有難うございました。
今回は「お仕事後にしかお時間が取れない」という方へ夜も内覧会を開催させていただきました。
引き続き皆様に身近に感じていただけるような家づくりのご案内を心がけてまいります。
ぜひ次回以降もお気軽にお立ち寄りくださいませ。
◆
1月の大雪の前日、快晴の日にお引渡しになりました。
お引渡で設計業務は一区切りつきますが、顧客満足度を第一の物差しとしているリツデザイン建築設計事務所としては
設計が良かったかどうか、真価が試される初めの一歩です。
「デザインが美しい」、「斬新」、「雑誌に掲載される」どれもとても大事なことかもしれませんが、
弊社では、『ご入居いただいて、本当に快適にお住まいいただけるかどうか』を一番大切にしています。
快適にお住まいいただくためには、場合によってはデザインが犠牲になる時があるかもしれません。
ただ、それでも、これから永くお住まいいただくオーナー様のために優先すべきことがあると、私たちは考えています。
建築家の考え方で少しずつ違いが出るスタンスですが、建築家を選ぶ際にとても大切なことだと思います。
もちろん、海外建築雑誌へ絶対に掲載してほしい!ということが第一目標という方も、それが間違っているというわけではなく
これは相性の問題ですので、ご要望に合った建築家選びを大切にしてくださいね。
◆
リツデザイン建築設計事務所 吉田立
アトリエハレトケ長崎です。
すっかり秋ですね。
南軽井沢の現場もこんな感じに秋真っ盛り。
こちらの現場は、あとひと月でお引き渡しを控えて、現場作業も佳境に突入しています。
当然、建築家である私たちの設計監理作業も大わらわ。
そんな中でも最後まで活躍するのが、模型です。
こちらは、建物前面に設置予定のウッドデッキテラスの形状を検討しているところです。
手を加えては観察を繰り返して「これだ!」という着地点を探っています。
合わせて、前面道路側の表情も模型で最終検討します。
同じ模型を覗き込むと、アプローチに差し込む自然光と影の様子を確認することも出来ます。
こんな風に模型を撮影して写真で光の入り方などを確認することも重要な検討作業の一つです。
模型というのは、プロジェクトの最初から最後まで、常に私たちの手元にありながら、常に変わり続けることで、建築家の創造性を刺激し続けてくれる最高のツールです。
こちらの写真はモノクロームですが、これが実際にどんな風に完成するのか。
一ヶ月先をぜひ楽しみにお待ちください。
アトリエハレトケ長崎でした。
営業日・営業時間
10:00~17:00
定休日 毎週水曜日
年末年始 休業(HPでご案内いたします)
お問合せ先
TEL: 045-482-6140 FAX: 045-482-6141
e-mail info@denen-arch.com
〒225-0002
神奈川県横浜市青葉区美しが丘1-12-3 第7松美ビル201
[Google Maps で開く]
※ 現在、新型コロナウィルスなどの感染症対策のため、同時にご入場いただくグループを制限させていただいております。
右の下の予約フォームからご予約いただくか、お電話でご来場日時をご一報いただいてからのご来場となる旨、ご了承ください。
ご来店のご希望日時を指定してお送りいただけます。
受信後田都会からメールを返信いたしますので、それをもってご来場予約の確定とさせていただきます。
当日などお急ぎの場合はお電話でご連絡ください。
TEL: 045-482-6140