こんにちは!アトリエハレトケ長崎辰哉です。
暑さがじわりと増しつつありますが、皆さま、お元気でお過ごしでいらっしゃいますか?
5月中旬、4年前(2020年5月)にお引き渡しをした都内のお住まいにお邪魔してきました。
こちらの住まいは、既存建物を全て取り壊すのではなく、地下躯体を残してその上に新たに木造二階建てを新築した「半分新築半分改築の家」=「半新半改の家」という特徴的な建築なのですが、そちらの詳細は別な機会に譲ることにして、今回は熱環境のお話です。
ご覧の通り密度の高い住宅街にあって、リビングから空が見える、とても魅力的なお住まいなのですが、夏になるとこの高窓から差し込む日射が強く、室温が高くなり過ぎてしまうことがあったので、何か良い工夫がないものか?とのご相談をお客様からいただいておりました。
そこでさまざまな手法を検討し、2022年の夏、外付けの電動ブラインド「ヴァレーマ」(オスモ&エーデル社)を増設することになりました。今回はその効果測定にお邪魔したというわけです。
このように高窓の「外」で日射をカットすることができます。(熱は家の外でカットするのが鉄則です。)
室内に居ながらにしてリモコンで羽根の角度や上げ下げを調整できますので、完全に遮光したり、わずかに自然光を取り入れたり、自然光を天井に反射させて室内を明るくしつつ熱を遮る、など様々な使い方を自由にすることができます。
もちろん、完全に上げてしまえば、冒頭の写真の通り、窓からは空しか見えずスッキリ!(←でも実はこれはお客様と設計者のこだわりが詰まっているからこそ。取り付け時の工夫によってこのように何もないように見せることができるのです。)
窓の上半分だけを完全遮光として、光と熱を制御することも想いのまま!
こんなふうに「空は見たいけど日射は遮りたい」という理想も簡単に実現できます。
あまりにも快適な室内環境についつい長居をしてしまう私😁。
温熱環境をいかに整えるか、というのは建築デザインにおける最重要課題のひとつです。
夏の日射は外でシャットアウトする、という日本古来からの暮らしの知恵である「簾(すだれ)」の現代版ともいうべき技術ですね。素晴らしい効果にお客様もメーカー担当者も私自身も納得のひと時でした。
その時の様子がこちらにレポートされていますので、ぜひご覧ください。
このヴァレーマは、外壁周りに電源さえあれば、後付け対応も可能です。
暑い夏にお困りに皆さま、びっくりするほどの快適さを簡単に手に入れることができますので、ぜひご検討してみてはいかがですか?☺️
今回はアトリエハレトケ長崎がお送りしました。
家づくりや施設づくりでお悩みの皆様、ぜひ私たちお気軽に田園都市建築家の会にお気軽にご相談ください。
私たち建築家と一緒に考えることで、きっとご満足いただける良い成果を引き出すことができます!
ご自身らしい家づくり、施設づくりを前向きに思う存分楽しみながら実現しましょう!
皆さま、こんにちは!
アトリエハレトケ長崎辰哉です。
4月吉日、現在手掛けている「たまよんガーデン・コミュニティ」の現場が上棟しました。
障がいを持つ方々が仲間や庭や街の人々と交流しながら自律的に暮らすための場所づくりのお手伝いです。
前々日までは、基礎と土台しかなかった場所に、棟梁を始めとする8名の大工の手で、わずか二日で建物の枠組みが一気に立ち上がりました。
晴れの日に相応しく半被を背負うかしの木建設の勇壮な面々。今回の事業主様のこのプロジェクトにかける想いに神妙な面持ちで聞き入ります。
ベテランから今年入ったばかりの大工まで、現場での実践を通じて、しっかりと技術が継承されていくのがかしの木建設の現場の魅力です。
木造は私たち日本人の精神性に深く根ざしており、何度現場を経験してもその都度、大いに学びがあります。これは建築家として幾つになっても、どれだけ経験を積み重ねても変わることのない「木造で建てることの魅力」だと思います。(珍しく建築家本人も顔出し写真で登場)
つくり手が事業主の想いにしっかりと耳を傾ける姿を見て、良い建築は、人の心がつくり手に正しく伝わることで、生み出されるのだと、改めて感じました。
私たちも、空高く掲げられた幣串を見ながら、気持ちを新たに、最後までしっかりとこの建築の誕生を見届けようと心に誓いました。
完成は今秋九月を予定しています。
内覧会をぜひ楽しみにしていらしてください。
今回はアトリエハレトケ長崎がお送りしました。
家づくりや施設づくりでお悩みの皆様、ぜひ私たちお気軽に田園都市建築家の会にお気軽にご相談ください。
私たち建築家と一緒に考えることで、きっとご満足いただける良い成果を引き出すことができます!
ご自身らしい家づくり、施設づくりを前向きに思う存分楽しみながら実現しましょう!
4月20日(土) 4月21日(日) 11時~15時
カンディハウス横浜ショールーム 横浜市西区みなとみらい2-3-1 クイーンズタワーA3F
インスタグラムやピンタレスト、雑誌などでよく見かける素敵な空間!家づくりやリノベーションをするならこんな空間にしたいと憧れる方も多いのではないでしょうか。でもどうやって??
皆様の家づくりのシーンにあわせて、建築家と家具コーディネーターがそれぞれのご相談内容に応じてアドバイス、実際の家具選びのお手伝い等を致します。
◆家づくりを考え始めた皆様
シーンに応じて、素敵空間をつくるためのそれぞれの家づくりの進め方、資金計画のたて方、資金繰りの方法(住宅ローン)、依頼先の決め方等より具体的なアドバイスを致します。ご検討中の土地の敷地図・お住まいの間取り図、イメージしている室内空間写真等をお持ち頂けましたらより具体的なご相談が出来ます。
◆既にカンディハウスの家具を購入の皆様
シーンに応じて、家具の買い足し、入れ替えなどは家具コーディネーターを中心にアドバイス、家具選びのご提案をします。お持ちの家具を活かした、プチ模様替え・リノベーションなど設計目線からのアドバイスは建築家中心に致します。お住まいの間取り図、現状の家具や室内写真等をお持ち頂けましたらより具体的なご相談が出来ます。
参加建築家の手掛けた事例をもとにどのような発想と視点でそれぞれの素敵空間を作り上げたのか?そして、素敵空間づくりに必要不可欠なアイテム『家具』について、その選び方や配置などを空間別にお話しします。その後ショールームをご一緒にまわり家具の作りのこだわりや素材について説明、実際のレイアウト参考に素敵空間づくりのポイントをお教えします。聞いて・触れて・座って、居心地の良さを体感してください。
4月20日(土)14時~15時
4月21日(日)14時~15時
※参加をご希望の方は申し込みフォームより希望日をお送り下さい。
フルコーディネートの素敵空間を実現するには設計と家具は切っても切り離せない重要な関係になります。設計の早い段階から間取りや内装の仕上げに合わせた、家具の大きさや素材選びも大切なポイントです。またもう一つ重要なのが家具購入の資金繰りです。建築に費用をかけ過ぎて家具で息切れしてしてしまい、結局欲しかった家具まで手が届きませんでした・・なんてお話を伺う事も少なくありません。家具購入についても最初からきちんと資金計画に組み込み、ローンの活用なども検討出来ればそんな悩みも回避出来ると思います。今回は旭川家具をけん引する家具メーカーのカンディハウスさんとの共催で家具屋さんのショールームで行うからこそ実現できる体感型のショールームツアーになります。また住まいづくりをお考えのみなさんや家具購入を考えているみなさんのシーン別のご相談も随時お受けしています。
自分らしい素敵空間の実現のために是非お立ち寄りください!
4月20日(土)
4月21日(日)
田都会ファンの皆さまこんにちは!
今年の冬は暖かい(むしろ暑い)なぁ・・・と思っていたら、3月に入って急に冷え込む日が続きますね。
皆さまは暖かくお過ごしになられていますか?
この寒さの中にあっても、高気密・高断熱の住まいに暮らしていらっしゃる方々は、とても快適にお過ごしなのではないでしょうか?
そんな高気密・高断熱のお住まいについて、私たちが設計して昨年夏にお引渡しをしたお客様のお住まいに、先日、暮らしかた冒険家:伊藤菜衣子さんが取材に来てくださいました 。
伊藤菜衣子さんは、熊本→北海道→愛知と移り住みながら「高品質低空飛行の暮らし」を実践してきた、正に「暮らしのプロ」と言える方です。ご自身で気密施工や断熱施工までこなしてしまう(←すごい!)スーパーレディでもあります。
こちらの住まいは逗子の小高い山の上にあって、20年以上住み続けていらした住まいの建て替えプロジェクトです。
ご夫婦が長年ご愛用されてきた松本民藝家具を中心に、この地で積み重ねられてきた様々な想い出に囲まれて、隣接する公園や周りの豊かな緑を眺めながら心穏やかに暮らせる「終の住処」として、私たちとしても設計を大切にお預かりしました。
施工は、逗子葉山エリアで有名な工務店スターホームです。
「高気密・高断熱の住まいに暮らして一番変わったことは何ですか?」という伊藤さんからの質問に身振り手振りで答えるご夫妻。
季節を通じて本当に快適を実感されているのがヒシヒシと伝わってきましたが、側で聞いていて、一番の変化は「暮らしが開かれたこと」なのかな?と感じました。
「高気密・高断熱の住まい」に住み始めて、空気としては「閉じている」のに、暮らしや気持ちとしては「外へと開かれて」いて、それにより暮らしがとても楽しく豊かになっているようです。
これは本当に建築家冥利に尽きますね!
2階に作り付けられたオーディオコーナー。
アナログレコードとCDを自在に選んで鳴らすことができます。
2階のホビールーム。
子育てを卒業されたご主人の趣味全開の素敵な設えにかなりワクワクする空間です。
暮らしの主舞台となるメインリビングは2階のすべて部屋から見下ろすことができます。
中心に位置する円卓は、数十年の間、ご夫妻の暮らしに寄り添ってきた松本民芸家具のテーブルです。
自分たちの暮らしを客観的に眺める場所があることは、暮らしの豊かさをグッと高めますね!
玄関にはお雛様が飾られていました。とっても素敵な設え!
実はこちらのお雛様、数十年ぶりのお披露目となったそうです。
ご夫妻が暮らしを如何に楽しんでいるか、問わず語りに教えてくれているかのようで、とても嬉しくなりました!
そんな訳で、今回の取材はとても盛り上がりました。
こちらの内容は、新建新聞社「だん」という雑誌に掲載される予定です。
最後に、伊藤菜衣子さんの岡崎のご自宅では、街に対して開かれたこだわりのカフェ、coffee to _______をオープンされています。これは是非とも訪問してみたいですね!!
以上、本日は、アトリエハレトケの建築家長崎辰哉がお送りいたしました。
高気密・高断熱の住まいに興味がある皆さま、どうぞ気軽にご相談くださいませ!
それではまた次回、お目にかかりましょう!!
こんにちは、リツデザイン一級建築士事務所の吉田です。
前回に引き続き、戸建てリノベーションの実例をご紹介。
こちらは築25年で耐震性が確保されていた戸建て住宅。
耐震診断+間取り変更を考慮した耐震補強と断熱性能の向上を行い、長期優良住宅を取得しています。
玄関の上が吹抜けになっていた既存建物。半透明の床で1~2階の空間をやわらかく繋ぎます。
バブルの前後、「玄関の吹き抜けがカッコいい!」と考えられていた時期があったようでその時期の注文住宅はこぞって玄関に吹抜けを設けていました。見たことがある方も多いのでは?
でも住んでみると何でここを吹抜けにしたんだろう、と疑問に思う方も少なくないようです(設計段階でよく検討された効果的な吹抜けだと全く効果が違うのですが)。
この上は家族のフリースペース。
大きなテーブルで家族それぞれが思い思いの時間を楽しんでいます。
この家族の雰囲気、楽しさの一端が玄関を入った瞬間に感じられるとほっと一息つけるような気がしてきませんか?
玄関から続きの和室だったスペースは、土間スペースに。
自転車だって乗り回してしまいます。
★
みたけ台の家はこちらのリンクからご覧いただけます。
★
それではまた次回も戸建てリノベーションの実例第三弾をご紹介しますね
アトリエハレトケ長崎です。
皆さま明けましておめでとうございます。本年も田都会をよろしくお願い申し上げます。
早速ですが、新年早々、内覧会のお知らせです。
日時:01月27日(土)11:00~16:00
01月28日(日)11:00~16:00
場所:神奈川県逗子市沼間5-22-1 https://maps.app.goo.gl/4uZRqNYrtut8LnKq5
逗子の小高い山の上にご夫婦のための住まいが完成しました。
建築主様のご厚意により内覧会を開催させていただくことになりましたので ご案内いたします。
ご夫婦が長年ご愛用されてきた松本民藝家具を中心に、この地で積み重ねられ てきた様々な想い出に囲まれて、隣接する公園や周りの豊かな緑を眺めなが ら心穏やかに暮らせる終の住処です。
皆様お忙しいことと存じますが、是非ご高覧いただけますと幸いです。
参加ご希望の方は、01/25(木)までに以下よりお申し込みください。
https://forms.gle/s2rrtgxTWPvxv2Fk9
家づくりをご検討中のお客様、土地をお探しのお客様、建築家との家づくりについてお知りになりたい皆さま、ぜひお越しいだけますと幸いです。
※お客様がすでにお住まいの住宅ですので、ご留意をいただけますようお願い申し上げます。
以上、アトリエハレトケ長崎がお送りいたしました。
2024年元旦
こんにちは、リツデザイン一級建築士事務所の吉田です。
近年、戸建住宅でもリフォーム・リノベーションの需要が高まっていますね。模様替えのリフォームではなく、暮らし方や住宅性能そのものを向上させるリノベーション。新築同様の長寿命化が求められるリノベーションが増えています。弊社では性能向上リノベーションに長く取り組んできましたので、その実例を数回に分けてご紹介したいと思います。
こちらは築40年の木造住宅のリノベーション。
高台に建つ住宅でしたが、毎日苦労して階段を上っても高台を楽しむ場所が無い。そこで寝室を1階に、LDKを2階に、と上下入れ替えてさらにリビングを増築。戸建て住宅とは思えないような高さから街を一望できる暮らしに変わりました。
とはいえ築40年の建物は耐震基準に満たなかったり(今の評価だと耐震性はゼロ!)躯体がわずかに傾いていたり。なのでスケルトン状態にして基礎をアラミド繊維等で補強して建物を垂直に直し構造計算に基づいて補強をして。
結果、長期優良住宅を取得し、増築によって建築確認も改めて取得(なかなか手続きは大変でしたが)。
新築同様、長く安心して快適にお住まいいただけて、資産価値も再確保。
でもそれってとっても費用がかかりそう、と思いますよね。
確かに模様替えのリフォームと比較すると、相応に費用がかかります。
それでも既存を壊して同規模の新築を建てるより2~3割安く納まります。
そして既存利用のもうひとつのメリットは敷地環境を活かすことが前提となること。
新築を計画するとついつい外回りも一新したくなるもの。
リノベーションはそこにあるものを大切に引き継ぐ姿勢がベースにあるので、お庭や環境を活かすことが基本になることが多いです。
敷地に係る更新費用は、建物価格のやはり1~2割程度になることがほとんどです。
横浜あたりの高台になると古い擁壁が使えないなど数百万円単位になることが少なくありません。
総額で考えると新築と比較して3~5割程度は安くなる算段です。
今の建設価格高騰を考えるとかなりの金額差になってきますね。
建築は大切な社会の共有物です。
壊して建てるのほかに、活かして建てるという選択肢があることも知っておくと、家づくりの選択肢が広がるかもしれません。
※青葉台の家はこちらのリンクからご覧いただけます
★
実際私自身も住宅の一次取得者でしたが、①土地+新築、②マンション購入(家族の希望)、③マンション購入+リノベーション、④中古戸建購入+リノベーション、という4つの観点からフラットに検討することで資金的にも選択肢を増やすことが出来ました(結果は中古戸建購入+リノベーションとなりましたのでいずれご紹介しますね)。
★
お読みいただき有難うございました。
次回も戸建てリノベーションの実例をご紹介させていただきます。
こんにちは、リツデザイン一級建築士事務所の吉田です。
長時間座りっぱなしで集中すると食事も忘れていたなんていう不健康生活真っただ中の私たち設計者ですが、それでも何とか健康を維持しようとウォーキングなどに取り組んでいます。
特に猫と暮らし始めてからは必ず早朝に起しに来る!のです。
こうして朝まで寝ていてはくれないのです。
もう起きるついでということで、近所をお散歩することにしました。
夏は5時前には日の出でしたが最近は6時過ぎに。
でも今年はなかなか寒くなりませんね
お散歩コースは海側のほかに山側に行けば伊勢山皇大神宮や前川國男の建築群が迎えてくれます。
神奈川県立音楽堂
夜の神奈川県立音楽堂。お散歩の時間とは関係ありませんが中と外が反転して美しい。
地元をちょっと違う時間に歩いてみると意外な発見があるかもしれません
★
次回11/30のブログでは戸建てリノベーションの実例をご紹介しますね
こんにちは、リツデザイン一級建築士事務所の吉田です。
前編、中編とご紹介してきました前川國男自邸の後編、最終回となります。
本建物は江戸東京たてもの園にて見学可能です。
☆
今回は寝室から。
こちらも居間同様スクエアに仕上げられたモダンなインテリア。
寝室と対象の位置にある書斎。
こちらには収納の中に洗面が付属しています。
造作の収納の中にもタイルを貼り込むことで引き締まった空間になっていますね。
最後になりましたが玄関の見返しです。
内開きの玄関ドアに低めのベンチが作り付けられています。
決して広くない玄関ですが、内外のつながりや明快なエリア分けによって狭苦しさを感じさせません。
さてここまで3回にわたりご紹介してきました前川國男自邸、いかがでしたでしょうか。
建物を写真で見るのと、空間を体感するのとでは全くの経験です。
ぜひ一度足をお運びいただくと今までにない空間体験ができるものと思います
☆
我々田都会の家づくりでも、竣工案件の内覧会を行っております。
個人の住宅がお引渡しになる前のほんの一時だけ開催させていただく内覧会。
もしタイミングが合います際にはぜひご参加くださいませ。
お会いできることを楽しみにしております!
アトリエハレトケ長崎です。
すっかり春ですね。皆さんお元気にお過ごしでしょうか?
先日、お伊勢参りをしてきました。
初日に外宮にお参りをして神楽殿でご祈祷をしていただいて、翌日に内宮にお参りをしました。
あらゆる工作物や建築物が木造で造られています。
五十鈴川を渡る宇治橋さえも純粋な木造です。
床板や欄干は檜(ひのき)ですが、橋脚の部分には、より水に強い欅(けやき)を使用しているそうです。
手水舎の屋根はおそらく柿(こけら)葺きと思われますが、屋根葺き材をまとめているけらば(妻面)の破風板の細工に注目。凄まじい技術です。
ちなみに「柿(こけら)」と「柿(かき)」は異なる漢字です。どこがどう違うかわかりますか?
とても美しい光景に出会うことができました。お馬さんと一緒に参拝です。
アングロアラブ種の鹿毛がとても美しいお馬さんです。
でもご神馬が国産固有種でないのはなぜなんでしょうね?(ここ、かなり大切だと思うのですが・・・)
雨天の神事に使われる五丈殿も掘立柱の純粋な木造です。
とてもシンプルですが、大工技術の粋を集めたつくりで息を呑む美しさです。
ちょうど良い季節でしたので、満開の桜も楽しむことができました。
数年ぶりのお伊勢参りは、心をしっかりと洗うことができ、たくさんの学びを得る旅となりました。
引き続き初心を忘れず、建築の道に精進して参りたいと決意を新たにしました。
というわけで、今回はアトリエハレトケ長崎がお送りしました。
いやぁ、建築って本当に楽しく美しく素晴らしい文化ですね。
それではまた次回。元気にお会いしましょう!
アトリエハレトケ長崎です。
毎年秋に、京都に1週間ほど滞在して、日本の伝統文化と最新の都市文化を学ぶ機会にしています。
今回は、桂離宮を訪ねることが出来ました。
メディアに多く登場するこちらの「書院」は、今年の11月まで改修の大工事の最中で、残念ながら拝見することはできませんでしたが、それ以外の庭や建物だけでも見応えたっぷり。ご案内いただいた解説員の方の名調子と相まって、大満足の1時間を過ごすことが出来ました。
松琴亭の一の間の床と襖には青と白の唐紙が市松模様に貼り合わされており、現代から見ても新しく斬新な意匠だと感じました。
こちらは月波楼ですが、各建物が必ず隣接する風景と密接につながるように建てられているのが印象的です。
こちらは笑意軒。近隣の田園風景までをも建物内に取り込んでいることに驚きました。窓下の痛んだ箇所に金箔を貼って補修されていますが、その貼り方がとても尖っていて斬新です。こういうところに日本独自の意趣が表れていると思います。真面目に問題に取り組んで「型」を持つことはもちろん大切ですが、どうしたらより面白くなるか、真剣に課題と向き合う中で発見できる「新しいズラし方」=「型破り」こそ、日本文化の本質なのだと思い知る気持ちでした。
型があるからこそ型破りがある。規格があるからこそ破格もある。
こちらは黒文字というクスノキの仲間で作られた繊細な垣根。高級な爪楊枝としても用いられる樹種ですが、ここまで大胆に使われるとは、何たる贅沢。さすが歴代天皇の別荘です。
時節柄、紅葉も見事で、本当に見応えたっぷりの庭園と建築でした。お腹いっぱい。
この環境が街中にあって、日常生活と隣り合いながら、いつでも誰でも訪ねることができる。
やはり京都ってすごいな、て思います。
季節を変えて是非再訪したいと思います。きっと新たな学びを見出すことができるでしょう。
以上、アトリエハレトケ長崎がお送りしました。
みなさま、2022年も残すところあとわずかですが、年末まで健やかに過ごしてまいりましょう!
アトリエハレトケ長崎です。
皆さま、いかがお過ごしですか?
東京都の緊急事態宣言は解除されましたが、ワクチン登場まで予断を許さない状況がまだまだ続きそうですね。
この2ヶ月間は「コロナ狂想曲」とも言うべき大騒ぎが、日本国内のみならず、世界中で巻き起こった事でしょう。
この大騒ぎを通じて、私が学んだのは「自分と異なる他人を尊重すること」の大切さでした。
「自粛警察」と言う不穏な言葉が流行しています。
「コロナ自粛」に反する行動に対し、その行動をとった個人や団体を諌める動きのことだと理解しています。
「善意の注意」も行き過ぎては「余計なお世話」になり、度を超えた「他者否定」となり、取り返しのつかない「負の感情」を生み出してしまいます。
かく言う私も、街中でマスクをしていない人を見ては、ギョッとしたり、なぜマスクせずに出歩くのだろう?と思ったり、マスクがないなら出歩かなければ良いのに、と考えたり、自分の心の中にモヤモヤと黒い感情が煙のように湧き上がるのを感じたことが何度もありました。
でも、これは「他人への配慮」を欠いた「価値観の押し付け」に他ならないと思います。
おそらくマスクなしで出歩いていた人々にも、やむを得ない事情があったはず。
どうしてもその状態で出歩かざるを得なかったのかもしれません。
マスクがなくなってしまって探し求めていたのかもしれないし、道の途中で落としてしまって家路を急いでいたのかもしれない。
そもそも情報に疎くてマスクの必要性に気づいていなかっただけかもしれません。
つまるところ「自分の価値観を他人に押し付けてはいけないのだ」と言う当たり前のことに気づきました。
「他人を変えることは出来ない」けれど「自分が変わることはできる」
「自分の正義」と「他人の正義」は違っていて当たり前。
当たり前のことなのに、真面目な人ほど、正義感が強い人ほど、「自分の正義」を他人に押し付け「自分と同じ正義」を他人に求める傾向が強くあります。(お恥ずかしい話ですが、正に私自身がそれでした。そのために長年大切に思って来た友人を失ってしまった経験もあります)
「コロナ狂想曲」のおかげでようやくそんな当たり前のことに気づくことが出来た、なんてお恥ずかしい限りですが、
「他人を尊重する」と言うことは「自分と他人との違いを当たり前のものとして受け止める」と言うことに他ならないのだ、と改めて学びました。
「他人に優しく」あるためにこそ「自分に厳しく」なければならない。
そんなことを考え、もっと成長しなくてはいけないと学んだこの2ヶ月間でした。
金子みすゞは詠みました。
「みんなちがって、みんないい」
皆さんは、どのような事を考えましたか?
アトリエハレトケ長崎でした。
p.s.
最後にお知らせです。
2020年06月01日。
弊社のウェブサイトをリニューアルしてリリースしました。
https://haretoke.co.jp
これまで以上にたくさんの作品と大きな写真をご紹介しております。
ぜひご覧頂ければ幸いです。
皆さまの毎日が穏やかで無事でありますように。
すっかり盛夏ですね!
暑い日が続きますが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか?
アトリエハレトケ長崎です。
今回は「外で過ごす」ということについて。
もったいぶらずに言えば「キャンプ」してきました(笑)
いやぁ、正直、48年の人生において、40年ぶりくらいのキャンプでした。
キャンプ仲間に恵まれて、とても快適に盛り上がることが出来ました。
キャンプの必需品と言えばテント。本当に色々な商品がありますね。
今回の仲間たちが選んだのは、
ロゴス
ハイランダー
タラスブルバ
スノーピーク
小川テント
5家族で5種類でした。
隣の芝は青く見えるもので(笑)どのテントもとても魅力的。
室内がとても明るいもの。金物を使わずに空気で自立出来るもの。軍隊的なもの。カッコいいデザインのもの。経験者も唸らせるもの。
それぞれにデザインコンセプトと楽しさがあって、出来ることなら全部試して見たくなりますね。
自分の家があるのに、なぜわざわざ「外で過ごす」のか?
それは何よりも楽しくて、「暮らす」ことの選択肢と可能性の豊かさを感じることが出来て、自分たちのホームである地球と一体になる醍醐味を味わえるからなんですね!
最高にクリエイティブな「キャンプ」という選択肢。
是非皆様も暑い夏をクールに乗り切って下さいね!
アトリエハレトケ長崎でした!
アトリエハレトケ長崎です。
今年は桜が開花し始めたと思ったら、瞬く間に満開を迎え、お花見する間もないほど「見頃」が短かったですね。
私のアトリエは大岡山駅近くにあります。
大岡山駅と言えば、東京工業大学。東工大と言えば、何と言っても「桜」です。
こちら、中央広場の見事な桜並木。毎年床まで届く満開の桜で新入生を迎え入れています。
なんて大袈裟な!って思うでしょう?ほら、この通り。
これだけ見応えのある桜はなかなかないのでは?
アップで見ても美しく、全体で見ても見応えのある素晴らしい桜です。
こちらはソメイヨシノだと思いますが、他の一角にはうっすらピンクの別な桜も。
ご近所にお住いの方々がこぞってお花見をされています。
桃色の桜もとても美しく、やっぱり桜は日本人の心のふるさとだなぁ、って思います。
日本には美しい四季がある。
これって日本にいるとなかなか気づかないけれど、とても素敵で贅沢なことなのかもしれませんね!
来年の桜の季節、アトリエハレトケにいらっしゃったお客様にはもれなくご案内をいたします。
みなさま是非お気軽にお越し下さいね!
以上、アトリエハレトケ長崎が大岡山駅前よりお伝えしました。
アトリエハレトケの長崎です。
いつでもなんでも手に入る便利な社会になったとは言え、日本人にとって新しい年の始まりと言えば、やはり「お雑煮」と「お節」ですね。
我が家の新年は、昆布と本枯れ節とで一番出汁を引くことから始まります。
普段は忙しさにかまけて慌ただしい一日を必死に過ごしていますが、新年は心静かに落ち着けて、滋味溢れる出汁をゆっくりと味わいます。
お節は・・・鎌倉「御代川」で買っちゃいました(笑)。
煮物の神様のお店で、一つ一つの調理がとても丁寧で絶品です。
その宝石のような一品一品を私の大切な友人がデザインして窯入れしてくれた、花びらのような器に取り分けて、よく味わいながら頂きました。
この器は和洋中を選ばずとても華やかに食卓を彩ってくれる逸品です。
同じ時代を生きる才能豊かな友人に恵まれていることに心から感謝しつつ、美味しいお節をゆっくりと味わう新年でした。
食事にとって器はとても大切です。
同じように、暮らしにとって器としての住まいもとても大切ですね。
今年これから出会うお客様、ぜひ楽しい家づくりを私たちとご一緒しましょう!
皆様にとって、2018年が最も良い一年になりますように!
長崎辰哉(建築家/アトリエハレトケ)
営業日・営業時間
10:00~17:00
定休日 毎週水曜日
年末年始 休業(HPでご案内いたします)
お問合せ先
TEL: 045-482-6140 FAX: 045-482-6141
e-mail info@denen-arch.com
〒225-0002
神奈川県横浜市青葉区美しが丘1-12-3 第7松美ビル201
[Google Maps で開く]
※ 現在、新型コロナウィルスなどの感染症対策のため、同時にご入場いただくグループを制限させていただいております。
右の下の予約フォームからご予約いただくか、お電話でご来場日時をご一報いただいてからのご来場となる旨、ご了承ください。
ご来店のご希望日時を指定してお送りいただけます。
受信後田都会からメールを返信いたしますので、それをもってご来場予約の確定とさせていただきます。
当日などお急ぎの場合はお電話でご連絡ください。
TEL: 045-482-6140