こんにちは 宮崎建築設計事務所 宮﨑です。
少し前になりますが、田都会の取材で 2020年にお引渡しを終えた
「暮らしを楽しむ家」に伺ってきました。
クライアントとは街中では偶然お会いすることがありますが、お宅に伺うのは実に2年ぶりぐらい。
久々に伺っても、相変わらず綺麗に住まわれていてびっくりしました。
室内の木も良い感じに焼けてきて、全体がしっくりと馴染んできてきています。
やはり自然素材は良いですね。
当日は、計画当初のお話から始まり完成まで田都会との家づくりに関して
建て主目線で色々とお話をしていただきました。(インタビューの詳細コチラをご覧ください)
ぜひ、皆さんの家づくりの参考にしていただければと思います。
T様ありがとうございました。
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「暮らしを楽しむ家」の関連ブログはコチラ
こんにちは、宮﨑建築設計事務所 宮﨑です。
前回ブログ 屋久島の森へ その①の続きです。
お昼ご飯を済ませてから向った先は屋久島地杉の伐採場。
残念ながら、強風が収まらず伐採を近くで見学するのは危険とのことで遠くから見学(ほとんど見えなかったので、伐採の音だけを聞く耳学)それでも強風の中で育っている地杉を見ることができたのは価値がありました。
強風の為、杉の背丈は本州杉に比べて低く4~5Mの材料が2本程度しか取れないそうです(本州は4本ぐらい取れるそうです)
屋久島は見渡す限り森なのですが、
それもそのはず、屋久島の森林率は何と90%もあるそうです。
そのうちの20%ぐらいが人工林で利用可能な資源(地杉)は樹齢31年以上のモノで99%も占めているそうです。
建材には50年ぐらいのものが適正だと考えても、かなりの材料が建材その他の材料に生まれ変わって、新しい苗を植える循環を必要としている状況のようです。
写真は見学させていただいた屋久島町役場
節が目立つ材料なので、室内の壁や天井に使う場合は好みがわかれそうですが
寝室の床に使うと、足ざわりも柔らかく温もりがあり、アロマ効果もあるので非常に優れた材料だと思います。
耐久性もあるので外部にも使っていきたい素材だと感じました。すでに何件か外部のデッキ材に使用しているので、改めてその仕様感をレポートできればと思います。
気候風土や植林の歴史などを背景に様々な特徴を持った材料が日本各地にあります。
これからも実際に足を運んで材料を見て 、
その材料を適材適所で使い、
森が循環していける家づくりをしていきたいと再認識した、視察旅行でした。
こんにちは 宮﨑建築設計事務所 宮﨑です。
先日、屋久島へ行ってきました。
目的は屋久島地杉の森と工場の見学です。
当日はあいにくの強風。。。
鹿児島空港から向かうYS11プロペラ機は右に左にグワ~ングワン
何度かの着陸トライを試して、最後の最後のトライでどうにか着陸できました。。。(写真は穏やかな天候に見えますが)
朝一番の便でしたがその後の便はすべて欠航、
なんともラッキーなことに無事到着しました。(ちょっと怖かったけど。。。)
到着後、まず向かった先は屋久島地杉の加工工場
島内では一次加工までで、製品にする二次加工は本州で行っているそうです。
まず工場内にて屋久島地杉のレクチャーをしていただきました。
●1番の特徴は
材料の目が詰まっていて(年輪の間隔が狭い)強度が強く、割れにくい点だそうです。
屋久島は一年を通して雨が多く(1か月で35日間も降ると言われている・・・)、地盤は花崗岩のため雨水を吸収する量が少なく苗の活着も悪いため(育つ杉にとっては過酷な場所のようです)杉が育つ速度が本州に比べてゆっくりと育ち
そのために目が詰まって、強度が強く割れにくい材料に成長するそうです。
●2番目の特徴は
耐久性・対候性に優れている点
屋久島は降水量が多いことと花崗岩の地質(アルカリ性)の為、材料に含まれる油分が本州の杉に比べて多いそうです。
今一つピンとこないですが、このように丸い球に加工すると一目瞭然!
本州の杉は加工する刃に負けて毛羽立ちや欠けが生じるのですが
屋久島地杉は油分が多く粘りがあるために毛羽立ちの無い滑らかな球に仕上げっています。
この油に含まれるセスキテルペンといわれる鎮静効果のある香り成分が、本州杉の20倍も含まれているそうです。
この成分は防蟻・防ダニ効果もあるそうなので、耐久性が高いのもうなずけます。
島内にはこの屋久杉の精油を活用したアロマ製品が数多くお土産で売られていました。
見学させていただい、屋久島町新庁舎では、屋久島地杉を使って建物が建てられているのですが、室内はやはりいい匂いがしました。
工場で一通り、レクチャーをいただいてから
午後はいよいよ、地杉の森へ伐採を見学へ!(次回ブログに続く・・・)
宮崎建築設計事務所 宮﨑 でした。
こんにちは! 宮﨑建築設計事務所 宮﨑です。
前回のブログにてお伝えしている宮崎県産の飫肥杉(オビスギ)
こちらを使った企画住宅の計画が進行中です。
外壁面に飫肥杉+左官仕上げのツートン
内部仕上げには 紀州や熊野の材料を検討しています。
アクセントになる壁は田都会の賛助会でもあるヒラリの自然素材から出来た塗料も相性が良さそうです。
前回ブログもご覧ください。
それでは、また。
宮﨑建築設計事務所 宮﨑です。
前回ブログの宮崎視察続編です。
製材工場を後にして、向かったのは「宮崎県木材利用技術センター」
コチラでは木材利用に係るあらゆる研究を行っています。
飫肥杉(オビスギ)の歴史や性質を研究員の方にレクチャーいただきました。
飫肥杉の特徴は
樹脂を多く含んでいるために
・湿気に強く腐れにくい
・弾力性に富み、裂けにくく折れにくい
・曲げに耐え加工しやすい
・特に芯材(赤身)は白アリに侵されにくく耐久性がある
以上のような特徴あり
かつては船の材料として利用されてきたそうです。
飫肥杉材を踏んで弾力性を確かめているところ、他の材料に比べて弾力性があります
写真は白アリの食害試験状況、上から2番目が飫肥杉(芯材)です。
ヒノキと同程度の食害状況でした。その他にも広いセンターの敷地では
デッキ材や杭、塗装状況の暴露試験を行っていて詳細なデーターを取っていました。
ダブルデッキ試験(デッキ材の暴露試験)
築16年程度の外壁状況
室内にはクリープ試験をはじめ様々な強度試験ができる設備が充実して構造体としての飫肥杉の性能もしっかりと確認していました。
こうした木にかかわる性能をキチンと評価できる材料は積極的に使っていきたいですよね。
長くなってしまったので続きは次回に。
宮﨑建築設計事務所 宮﨑です。
もう半年以上前のことですが、、、
とあるプロジェクトの為に
宮崎県の飫肥杉(オビスギ)の製材所を視察してきました。
なんと宮崎県は杉素材生産量日本一なのです。
飫肥杉(オビスギ)は種から苗木を育てる方法ではなく
”さし木”で苗を育てる方法で植林されてきた宮崎県一体で植栽される杉の総称だそうです。
優秀な親木の”さし木”のため、種から育てるよりも性質のばらつきが少なく
安定した木材供給ができるそうです。
空港からまず向かったのは山間にある広さ22,000坪を誇る製材工場
この大きさでも県下では3番目ぐらいとのことですので製材業が盛んなことがうかがえますね(写真の丸太ヤードだけでも10,000坪あります・・・)
コチラの工場では、ほぼすべての工程がオートメーション化されていて
これだけの広さを40名の方でこなしているそうです
労働環境にも配慮されているそうで若い従業員の方が多かったのが印象的でした。
加工の際に出た木材チップやオガクズはバイオマスの燃料や飼料に使われ
木材を余すことなく利用しているそうで、SDGsの観点からもかなり先進的な工場だと感じました。
私たちの事務所では
木材に携わる全ての人たちが誇りを持って仕事ができる労働環境をはじめ
SDGsの幅広い観点から「フェアーな材料」を積極的に利用して
広い意味で日本の森林が「循環型の森林」へと改善がなされる一助となりたいと考え、
国産材の利用とその材料特性に合ったデザインの提供を行っています。
今回は色々と盛りだくさんの視察でしたので続きはまた次回。
次回ブログでは
飫肥杉(オビスギ)の魅力と性能についてお話したいと思います。
営業日・営業時間
10:00~17:00
定休日 毎週水曜日
年末年始 休業(HPでご案内いたします)
お問合せ先
TEL: 045-482-6140 FAX: 045-482-6141
e-mail info@denen-arch.com
〒225-0002
神奈川県横浜市青葉区美しが丘1-12-3 第7松美ビル201
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