中秋の名月も過ぎ、秋の台風シーズンが過ぎれば秋本番ですかね〜皆様如何お過ごしでしょうか?アトリエ秀の高橋です。「SDGs」や「低炭素社会へ向けて」などの言葉が日常の中でよく耳にするようになってきました。それに伴い建築を取り巻く世界では、これまで耳タコ?の省エネや創エネに加えて木材利用促進が席巻しています。2010年に木材利用促進の法律を制定、改正や規制緩和しながら公共建築では全国規模で広まる中、今後は民間建築でより一層の普及拡大が必至で、これまでRC造鉄骨造で建てられてきた中大規模の建物でも大きな変革がおき始め、ある種のブームと言えるほど、街中でも木材が私達の目に触れる機会が増えました。
そして、数年前までは「木造」を増やそう!とキャンペーンしてきましたが、無理して構造まで木造で建てることの弊害(※)もあり、その普及は公共建築や特大プロジェクトにとどまり民間ではまだまだ。。。。そこで近年は、本来の目的である「石油由来の素材を木材に置き換える」事に注目、木の新たな使い方、木の良さが出る適材適所の使い方~所謂「建物の木質化」へとシフトしてきました。
建築で用いられる木材は、元来、使うために植林された畑の野菜の様なもの。収穫し、次を植える事で半永久的に持続する。例え役目を終え焼却したところで、成長過程で吸収したCO2の比ではない為、トータルでカーボンフリーである頃が国連で定めています。
今後ますます増える木材利用、身の回りの街の建物に木を見かけることが増えるでしょう。
一方で、ブームと言っても良い程の「木材利用」の弊害も多々目にする様になってきました。余りに「木使いの作法」を知らない設計者、施工者が多く、木の欠点ばかりが露呈してしまう使われ方が街に増えました。しかし日本の建築教育では「木使いの作法」が教えられていない現実から、うなづくしかありません。
皆さんも是非、街を歩きながら~「これは良いね」「これはどうなの?」「これはちょっと、、、」などと注目して見てください。
(※注釈)中大規模の木造に明るい設計者や施工者が少ないことに加え、流通コーディネーションが必要な為、民間建築では建築目的に対しコストが合わない場合が多い。また「木使いの作法」を知らない設計者&施工者が多く、木材のメリットが活かされていないケースが増えている(維持メンテ、コスト)
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