アトリエ秀の高橋です。今年の１月、生後２ヶ月のエアデールテリアの仔犬（ルイ／Louis）を迎えました。先住犬（エアデールテリアのミット）は８歳半、久し振りの育児です。そして我家に来てから３ヶ月、片手で抱えていたその子は生後５ヶ月の今、体重は３倍近くの18kgを超え絶賛成長中です。

犬達は朝の散歩を終えると、私と共に１階の事務所へ出勤し日中を過ごします。完全フリーのミットは上階の自宅と自由に行き来しますが、幼犬ルイはの居場所は空いているスタッフのデスクの下に別宅を作りました。急速な成長に合わせて寝床もサークルもサイズアップ、そして今では躾も始めた事もありケージを取り払い係留にステップアップです（苦笑）

一方、８年間の一人っ子であったミットも、とにかく甘えたがりで手加無く付きまとうルイにより暮らしが一変、巷で言われる先住犬のストレス緩和に努めるべく、日中の安住の居場所も試行錯誤しました。そしてそんな暮らしに慣れたのも束の間、季節は冬から春へ～季節のうつろいと共に、フリーで過ごすミットの居場所は例年の如く移動し始めました。

急激な仔犬の成長と共に変えざるを得ないルイの「居場所」、仔犬が来たことで生活が変化したミットの「居場所」、そして季節のうつろいでまた変化する「居場所」、習慣性の高い犬でさえ季節や時間帯、シチュエーション（寝る、食べる、遊ぶ、寛ぐ）、年齢～時に気分によっても居場所（心地よいところ）は変わる……

これこそが暮らしを豊かにする住まいの神髄なのだと改めて思う今日この頃であります。

コロナ禍で、ご自宅での過ごし方や～はたまた家の存在事態が変わったという方も少なくないでしょう。生きること自体が変化の連続、犬でも心地よい居場所が変わるように、住まいの中に暮らしやその変化に応じた「心地よい居場所」がもてるかどうか……即ち「フレキシブル性」こそが、永く豊かに暮らすひとつのヒントだと言えましょう。

「ウチは狭いから…」と諦めて居ませんか？～～～「居場所」それは物理的な場所の移動ばかりではありません（笑）