アトリエハレトケ長崎です。
皆さま、熱く暑い夏をいかがお過ごしでしょうか?
建設費の高騰が続きますね。
家づくりを進めている皆様はコストコントロールに頭を悩ませていることでしょう。
そんな建設費高騰の今だからこそ、私は建築家として、積雪地におけるイニシャルコストを抑えた低燃費住宅の実現に挑戦をしています。
目標坪単価100万円(税別)!!
5年前ならごくごく当たり前の建設単価に思えますが、昨今の建設費高騰の流れの中ではどれほど困難な価格帯であることか。
しかもHEAT 20のG1以上の性能を保った高気密・高断熱の低燃費住宅をこの価格帯で実現しようと言うのは、私たち設計者にとってもとても大変なことです。
冬場は積雪1.5mにもなる地域で、無落雪屋根や床下エアコンも実現しようとしています。
北海道の防水業者や長野の断熱業者にもご協力を賜り、ご指導を仰ぎながら、真に良心的な建築家としてのノウハウを惜しみなく投入しつつ、実施設計も佳境に入ってきております。
できる限りシンプルなプランを、できる限り平易な材料で、できる限り簡素に設えつつも、建築家住宅としての空間的な豊かさを損なうことなく、むしろその条件を逆手に取りながら、コストに余裕あるプロジェクトでは見逃してしまいそうな微細な差異を大切に、丁寧に空間的ユニークさを引き出していく作業。
無駄を極力排除し、暮らしに必要不可欠な最小限の空間要素だけを並び替えて価値を生み出す作業。
寒冷地だからこその基礎の深さを活かして床の一部を掘り込むことで、ひとつながりの空間に変化をつけて分節しています。
厳しい条件の中にこそ、新たな価値を見出そうとする、これぞ建築家ならではの設計だと断言できます。
みんなが集まる大きな居場所の中に、とても居心地の良い小さなスペースが誕生する予定です。
家族と同じ空間にいながらも、1人になることができる場所。
世界でただひとりしか居ないあなたにとって大切な居場所となるはずです。
こんな時代だからこそ、建築家が設計することでしか生み出せない価値があると信じて、今日も格闘しています。
厳しい条件の中での設計だからこそ、建築家として学ぶことがあり、成長できることがあるのです。
建設費が高騰している今だからこそ生み出すことができる住まい方のカタチ、住宅のカタチを、私たち建築家と一緒にぜひ楽しみながら考えてみませんか!
希望をしっかりと胸に保ってさえいれば必ず実現可能です!!
ご自身たちが思いもよらなかった可能性の扉が今まさに開こうとしているかもしれませんよ!!
躊躇することなく、ぜひお気軽にお声がけくださいね!
今回はアトリエハレトケ長崎がお送りいたしました。
また次回お会いしましょう!
アトリエハレトケ長崎です。
昨年末、2014年3月に竣工した白馬村の山小屋の定期点検を行って来ました。
積雪3mに及ぶ過酷な環境ですが、竣工5年目に外壁の再塗装を終えて、とても綺麗な状態を保っています。
白馬八方尾根スキー場が目と鼻の先に広がる最高のスノーロケーションです。
室内はこんな感じ。
外気温が-10℃以下まで下がっても、室内はぽっかぽか。薪ストーブひとつで一晩中23℃を維持できる高気密・高断熱の雪国仕様の設計です。
信州唐松の構造材とフローリングで地産地消を徹底的に実現しています。経年変化でとても味わい深い色味の空間に落ち着いてきました。唐松の経年変化はとても美しいですね。(建材としては暴れやすく取り扱い要注意ですが)
実はこの山小屋。なんとお宿としてお泊まり可能です。最大5名まで。ご予約はこちらからどうぞ!
https://shikiliving.com/fukuchalet/ja/
八方尾根スキー場の大パノラマを望む唯一無二のロケーションならでは最高の空間体験を最高のパウダースノー体験と主に是非お楽しみ下さい!
以上、アトリエハレトケ長崎がお送りしました。
アトリエハレトケ長崎です。
台風15号に続き、19号においても被害を受け、日常を取り戻すために今この瞬間にもご尽力されている全ての皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。
今年は夏の暑さが長く続き、秋は一体どこへ行った?と思っているうちに、未曾有の激しさを伴った台風の直撃が2度もありました。
台風が去ると同時に秋を飛ばして一気に冬が近づいた印象で、衣替えや冬支度が間に合っていないご家庭も多いのではないでしょうか?
不養生で風邪など召されぬよう、皆様くれぐれもお気をつけ下さいませ。
私の住まいでも、11月を待たずしてすでに何日か床暖房を使用してしまいました。
蓄熱式の床暖房のため、温度調整は細かく出来ない代わりに、床の表面25度前後の低めの温度で安定した環境を作ることが出来ます。
ウチの長男は猫くんですが、彼はいつでも快適なポジション取りに余念がありません。
普段はベッドの隅やソファ、私の椅子の座面などがお気に入りの場所ですが、床暖房を入れた途端この有り様(笑)
猫というよりもはやヒトですね・・・。本人は間違いなくヒトだと思っていることでしょう。
彼に倣って私も隣で床に寝そべってみましたが、そのまま1時間ほどウッカリ寝落ちしてしまいました。
さすが快適ポジション取りの名人(笑)まちがいない・・・。
こんな快適さも、それを下支えしてくれる「健全な家づくり」あってのことです。
田都会では、建築家が日々切磋琢磨しながら、家づくりの技術向上に取り組んでおります。
是非一度、私達の「家づくりカフェ」にお越し下さい。
そして皆様の家づくりについて、私達と一緒に考えてみませんか?
今回の台風のあと、汚泥掻き出しなどの復旧作業を経て、非常時にこそ日常を維持出来ることの大切さを痛感しました。
安心で快適な住まいづくりに求められる基本的な設計条件をいま一度振り返りながら、当たり前のことを当たり前に実現する「健全な家づくり」の設計技術をより一層向上して行こう。
田都会一同、そう強く決意しております。
アトリエハレトケ長崎です。
今回は街並みのお話。
私が大好きな街、ヘルシンキ。
フィンランドの今の首都ですね。(元々はトゥルクです。)
街中が優れたデザインで溢れる、世界で他に類を見ない特別な街です。
ヘルシンキの街を一言で表現するなら「窓の街」と言えるのではないでしょうか。
例えば、こちら。
↑都心の大通公園からほど近い郵便局のある広場に面して最近出来たばかりの法律事務所の建物。
ライムストーン張りの外壁に反復するミニマムなガラス窓が特徴的で、見上げの空にとても良く映えます。
↑こちらは都心中の都心。
チョコレートで有名なファッツェルのカフェやGLOホテルのある通り沿いの建物。
窓周りの奥行きある表情がとても美しいです。
↑こちらも同じ通りの隣の建物です。
どちらもサッシ(窓)は木製で窓ガラスは複層ガラス。
とても美しい街並みを形成しています。
↑これは都心部からHietalahtiのマルシェまで歩く途中にひと際目をひく建物。
アルヴァ・アアルトが築き上げた木製サッシと銅板サイディングで構成されるヘルシンキの街並みの作法を継承しつつも、より現代的な表情を実現させています。
↑こちらも同様にHietalahtiのマルシェ近くのIT企業のオフィスビル。
これぞ正にアルヴァ・アアルトが生み出した街並みの基本的なボキャブラリー。
木製サッシと銅板サイディングと煉瓦外壁で構成されたお手本のようなファサードです。
街路樹の影も街並みの一部。
本当に美しいです。
↑こちらは都心の大通公園脇に引っ越したインテリアブランド「artek」が入居するビル。
重厚な煉瓦造りですが、窓周りはとてもスッキリと現代的な納まりをしていて、眺めていて見飽きることがありません。
「artek」は、アルヴァ・アアルトが作ったインテリア会社として世界的にも有名で、日本にもショップがあります。
こちらの店舗はインテリアそのものも見所で、今は日本人女性の素敵なスタッフもいらっしゃいます。
ヘルシンキに行く機会があれば是非とも訪ねて見てくださいね。
↑魅力的な窓周りばかりのヘルシンキ中心部にあって、私たち建築家にとってひと際特別な存在なのはこちらの建物。
世界的に著名なアカデミア書店です。設計はアルヴァ・アアルト。
近代ヘルシンキの街並みの良心のような存在感です。
この建築物は屋内もディテールも特筆すべきことがたくさんありますが、それはまた別な機会に譲りたいと思います。
反復する窓ひとつを取っても、多様な表現があることを発見できる街、ヘルシンキ。
日本的な「作っては壊す」生活文化とは真逆と言って良い、「大切に直しながら使い続ける」生活文化が生み出してきた美しい街並み。
私たち日本人も今こそ学ぶべきことがたくさんありそうですね!
良い街並みは良い建築から始まります。
興味をお持ちの皆様。ぜひ私たちと一緒に考えてみましょう!!
以上、アトリエハレトケ長崎がヘルシンキよりお伝えしました。
こんにちは、リツデザイン建築設計事務所の吉田です。
桜の季節も終わり、新緑が眩しい季節になりましたね!
「仙川の住宅」ももうそろそろ完成が見えてきました。
◆
今回は少し遡って全館空調について。
全館空調って何を基準に選べばいいの?
という方は、別に記事をアップしていますのでぜひそちらをご覧ください。
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「仙川の住宅」のお施主様が求められたのは
・花粉やPM2.5等、屋外の有害物質を室内に入れないこと
・清掃性の高い熱交換方式(自分でいつでも清掃できること)
・全館空調方式において、湿気・臭気発生源を含めた空気の流れをコントロールすること
でした
◆
先ず、建物内の空気を高レベルでコントロールする必要があったので、第1種換気を採用です。
次に、熱交換器には清掃性の高さ、湿度発生源も含めた換気計画の必要がありましたので顕熱交換器を採用しました。
空調機は、暖房と冷房を役割を分ける方式を採用。
暖房は下から暖める「基礎蓄熱全館暖房」を採用。
冷房は上から冷やす「ダクト式エアコン」を採用しました。
◆
基礎蓄熱式全館暖房+全館空調+熱交換器を採用した仙川の家。
屋外から取り込んだ新鮮な空気が、空調と一緒に建物内を廻り、排気ルート各所から回収されていく計画です。
◆
基礎蓄熱式全館空調は、家全体を余すところなく暖めてくれます。
特に良い点は
・輻射式で家の隅々まで暖かい風の無い暖房
・コンクリート躯体に蓄熱するため、作った熱に無駄が少ない
・家の床、壁、天井や家具などが温まるので、冬場に窓を開けても快適な暖かさを保持しやすい
・建物自体の木材も乾燥した状態を保持できるので、家が長持ちする
という点ですね。
注意点は
・蓄熱式なので、スイッチを入れればすぐ暖かくなる、切ればすぐに冷える、というものでは無いという点だけ慣れが必要
ということでしょうか。
◆
ダクト式エアコンは、主に人のいる場所に向けてダクトを回していきます。
断熱性・気密性を高めた外皮により、エアコンは各階1台で賄っています。
写真のように、エアコン、換気、暖気経路、それぞれの送気経路に合わせた、様々なダクトが設置されていきます。
◆
快適な全館空調を実現するには、「理想の住まい方」に合わせたフレキシブルな設計と、細やかな施工が必要不可欠です。
どこかのメーカーの全館空調パックではない、オーダーメイドの空調システムを一緒に作り上げてみませんか?
営業日・営業時間
10:00~17:00
定休日 毎週水曜日
年末年始 休業(HPでご案内いたします)
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