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タグ:高気密高断熱 記事一覧
  • Posted 2024.7.4
  • こんにちは、リツデザイン一級建築士事務の吉田です。

    前回24/5/13、前々回2024/3/12のブログでご紹介してきたリノベーション案件。

    今回は竣工した写真をご覧いただきます。

    このお住まいのテーマは永く使えてかっこよすぎないこと。

    「自分たちにとってカッコ良すぎるのはちょっと・・・」と照れながら仰っていましたが

    ご自身が育った建物と永く仲良く付き合っていきたいという想いがあるのではないかと思いました。

    外観

    2階が撤去されシンプルに。基礎廻りも整理されて建物のメインテナンスがしやすく長寿命化を図りました。

    庇も深く伸びていて実用性とともに陰影が奇麗です。

    濡れ縁のある南面。

    海からの風を気持ちよく取り込みます。

    既存の躯体が現しになっている室内空間

    LDKの北側エリアにもハイサイドライトから自然光を取り込みます。

    リビングダイニングにはソファの代わりに畳コーナーを設けました。

    縁側部分でひとつながりになる間取りなので、動線と交差する家具が無くなってスッキリ。

    窓上には既存の丸太梁が残されています。

    屋根断熱と絡む部分なので間接照明を使用して照度を確保しています。

    南側の3室(客間~リビング~寝室)は縁側部分の引き戸を開けるとひとつながりに。

    昼間の時間帯の明るさ、拡がりをもたらしてくれます。

    以上、いかがでしたでしょうか。

    築54年の木造住宅のフルリノベーション

    性能面も間取りもこれからの未来を見据えた建物として

    クライアントの暮らしを支えてくれることを願っています。

    リツデザインのリノベーション案件はこちらからご覧いただけます

  • Posted 2024.5.13
  • こんにちは、リツデザイン一級建築士事務の吉田です。

    前回3/21の投稿の続き、「新築が建たない敷地」リノベーションのご紹介です。

    計画を進めている中で新築を断念せざるを得ない状況に陥り

    築54年の建物を性能向上リノベーションに切り替えてご提案をした案件です。

    前回は基礎工事までご紹介しましたね

    建物自体の構造補強をしながら工事は進みます

    写真に写っている黒い躯体が既存の躯体で、そこに補強を加えていきます。

    画像の中でも様々な場所に新しい梁で補強しているのが分かりますね。

    こうして構造補強をしながらこれから永く暮らす間取りを実現していきます。

    南北に奥行きの深いLDKの中央に光を届けるハイサイドライトも見えていますね。

    そして性能の要の断熱施工

    部位ごとに断熱材を使い分けて性能の確保を図っています。

    気密施工も大事なのですが、この写真の裏側にある通気層の確保もとても大事です。

    細かな納まりの積み重ねが快適で長持ちする住宅を造り上げていきます。

    外部からの通気もチェック

    このようにして新しい性能をもった建物生まれ変わっていきます。

    ここまでお読みいただきありがとうございました。

    次回は竣工の状況をご覧いただこうと思います。

  • Posted 2024.3.1
  • 田都会ファンの皆さまこんにちは!

    アトリエハレトケの建築家長崎辰哉です。

    今年の冬は暖かい(むしろ暑い)なぁ・・・と思っていたら、3月に入って急に冷え込む日が続きますね。

    皆さまは暖かくお過ごしになられていますか?

    この寒さの中にあっても、高気密・高断熱の住まいに暮らしていらっしゃる方々は、とても快適にお過ごしなのではないでしょうか?

    そんな高気密・高断熱のお住まいについて、私たちが設計して昨年夏にお引渡しをしたお客様のお住まいに、先日、暮らしかた冒険家:伊藤菜衣子さんが取材に来てくださいました 。

    暮らしかた冒険家:伊藤菜子さん

    伊藤菜衣子さんは、熊本→北海道→愛知と移り住みながら「高品質低空飛行の暮らし」を実践してきた、正に「暮らしのプロ」と言える方です。ご自身で気密施工や断熱施工までこなしてしまう(←すごい!)スーパーレディでもあります。

    こちらの住まいは逗子の小高い山の上にあって、20年以上住み続けていらした住まいの建て替えプロジェクトです。

    ご夫婦が長年ご愛用されてきた松本民藝家具を中心に、この地で積み重ねられてきた様々な想い出に囲まれて、隣接する公園や周りの豊かな緑を眺めながら心穏やかに暮らせる「終の住処」として、私たちとしても設計を大切にお預かりしました。

    施工は、逗子葉山エリアで有名な工務店スターホームです。

    「高気密・高断熱の住まいに暮らして一番変わったことは何ですか?」という伊藤さんからの質問に身振り手振りで答えるご夫妻。

    季節を通じて本当に快適を実感されているのがヒシヒシと伝わってきましたが、側で聞いていて、一番の変化は「暮らしが開かれたこと」なのかな?と感じました。

    「高気密・高断熱の住まい」に住み始めて、空気としては「閉じている」のに、暮らしや気持ちとしては「外へと開かれて」いて、それにより暮らしがとても楽しく豊かになっているようです。

    これは本当に建築家冥利に尽きますね!

    2階に作り付けられたオーディオコーナー。

    アナログレコードとCDを自在に選んで鳴らすことができます。

    2階のホビールーム。

    子育てを卒業されたご主人の趣味全開の素敵な設えにかなりワクワクする空間です。

    暮らしの主舞台となるメインリビングは2階のすべて部屋から見下ろすことができます。

    中心に位置する円卓は、数十年の間、ご夫妻の暮らしに寄り添ってきた松本民芸家具のテーブルです。

    自分たちの暮らしを客観的に眺める場所があることは、暮らしの豊かさをグッと高めますね!

    玄関にはお雛様が飾られていました。とっても素敵な設え!

    実はこちらのお雛様、数十年ぶりのお披露目となったそうです。

    ご夫妻が暮らしを如何に楽しんでいるか、問わず語りに教えてくれているかのようで、とても嬉しくなりました!

    そんな訳で、今回の取材はとても盛り上がりました。

    こちらの内容は、新建新聞社だん」という雑誌に掲載される予定です。

    最後に、伊藤菜衣子さんの岡崎のご自宅では、街に対して開かれたこだわりのカフェ、coffee to _______をオープンされています。これは是非とも訪問してみたいですね!!

    以上、本日は、アトリエハレトケの建築家長崎辰哉がお送りいたしました。

    高気密・高断熱の住まいに興味がある皆さま、どうぞ気軽にご相談くださいませ!

    それではまた次回、お目にかかりましょう!!

  • Posted 2021.1.10
  • アトリエハレトケ長崎です。

    昨年末、2014年3月に竣工した白馬村の山小屋の定期点検を行って来ました。

    白馬の大屋根(2014年3月竣工)

    積雪3mに及ぶ過酷な環境ですが、竣工5年目に外壁の再塗装を終えて、とても綺麗な状態を保っています。

    この土地に生えていた杉を伐採・乾燥させ、外壁と大黒柱に用いました。究極の地産地消?!

    白馬八方尾根スキー場が目と鼻の先に広がる最高のスノーロケーションです。

    室内はこんな感じ。

    外気温が-10℃以下まで下がっても、室内はぽっかぽか。薪ストーブひとつで一晩中23℃を維持できる高気密・高断熱の雪国仕様の設計です。

    信州唐松の構造材とフローリングで地産地消を徹底的に実現しています。経年変化でとても味わい深い色味の空間に落ち着いてきました。唐松の経年変化はとても美しいですね。(建材としては暴れやすく取り扱い要注意ですが)

    実はこの山小屋。なんとお宿としてお泊まり可能です。最大5名まで。ご予約はこちらからどうぞ!

    https://shikiliving.com/fukuchalet/ja/

    八方尾根スキー場の大パノラマを望む唯一無二のロケーションならでは最高の空間体験を最高のパウダースノー体験と主に是非お楽しみ下さい!

    以上、アトリエハレトケ長崎がお送りしました。

  • Posted 2018.8.13
  • こんにちは、リツデザイン建築設計事務所の吉田です。
    暑い!今年の夏は本当に暑いですね。
    最高気温30度くらいだと何か涼しい日な気がしてきます。
    人間は慣れるのでそれはそれで不思議ですね。
    そう、不思議といえば、もう一つ。
    徹夜明けの現場廻りで猛暑の中を1日歩いた日があったのですが、不思議と全く眠くならないんですね。
    身体の温度が上がりきっているせいか、普通の1日として過ごせてしまいました。
    科学的根拠は全くありませんが、あまりにも暑いと人は眠くならないんだな、なんてことを感じた猛暑日です。
    前置きが長くなりましたが、ここから「断熱の話」。
    画像を見てください。
    何の変哲も無い築25年一般木造住宅の2階の天井付近です。
    (私が事務所として賃貸で借りている区画です)
    撮影は
    午前11時30分
    外気温 33度
    室内温度27度
    です。
    次の画像。
    これは同じ場所をサーモグラフィーで撮影した画像です。
    青→黄色→白の順に温度が高くなっています。
    外気温(33度)より天井面の温度(34度)が高くなっています。
    天井の下地の形もよくわかりますね。
    次の画像
    一瞬「え?」と思いました。
    画像に高温を示す白い帯が出ています。
    あまりにもくっきりと分かれているので、何か電線の束でもあって、加熱でもしているのでは!、と。
    画像には出ていませんが、黄色の部分の表面温度は35度。
    エアコンを効かせている部屋なのですが、表面温度は屋外より高い温度です。
    それだけでもちょっと残念な画像ですが、この白い部分、何と40度以上もあります。
    おそらく天井裏はもっともっと暑い(熱い、ですよねこの場合)はず。
    結論から言えば、断熱材の施工不良です。
    昔は天井裏にお布団を敷くように、断熱材を置いておく方法が一般的でした。
    (実はまだ今でも一般的との声もありますが・・・。)
    この断熱方法だと室内天井面の温度は、良くて外気温、悪ければ画像のとおり・・・。
    これでは屋外にエアコンを設置するのと同じようなものです。
    エアコンで冷やしても、暑すぎる天井からの輻射熱で、風に当たる以外、涼しさを体感できません。
    足元は冷えるけど身体が暑い!の出来上がりです。
    余談になりますが、今、学校や体育館にクーラーを設置すべき、と、メディアが声高に訴えていますが、クーラー設置で終わってしまっては困ります。
    本来なら、まずは断熱をきちんとやることが先決でしょう(今年は暑すぎるので、クーラー設置で急場を凌ぐ必要性を感じます)。
    一気にはできないでしょうから、屋根改修等と併せてしっかりとした屋根断熱をしてしまう。
    次にサッシ等の弱点部分の断熱補強。
    これだけでも随分暑さ対策ができるはずです。
    住宅も先ずは断熱がしっかりできているか、が空調の第一歩。
    これから新築するなら尚更です。
    エコの観点に限らず、住人の健康を守るという基本的な意味でも、高断熱性・高気密性を確保することは、これからの住宅にとってとても大切な要素になります。
    また、断熱は切れ目なく施工されていることが大事です。
    切れ目があると写真の通り。
    工事でこれを実現するためには、施工者の目だけでなく、施主代理人として設計者が細部までチェックする体制が必要です。
    モデルルームの展示模型や宣伝で高度な断熱性能を謳っていても、あなたの住宅という一事例において完璧な断熱施工がされていなければ意味がないのです。
    私たち建築家も断熱等、住宅性能の知識について日々勉強しています。
    田園都市建築家の会では、建築家各々の勉強だけでなく、勉強会を行い情報共有によるスキルアップを図っています。
    新築だけでなく、リフォーム・リノベーションで断熱性能を向上させることも十分可能です。
    もしお困りの事がございましたらぜひ一度、毎週日曜日の無料相談にお越しください。
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